大人の定義

相談者名
YM
現在オーストラリアで学生をしている30歳女です。
去年の11月に現地の23歳の男性とお付き合いし1ヶ月でふられました。
彼はクラスメイトでした。付合う前に私はその前の彼と別れており、付合うのが怖い旨を伝えると「僕は君の友達だから君をいい加減には扱わない」という言葉を信じお付き合いを始めました。彼はうつ病でお薬を飲んでいる事もこの時知りました。お付き合いの次の日、彼の親友の妹が外国で列車事故に巻き込まれなくなられ、それがきっかけでよく心の内を話すようにもなりました。
3週間目までは平和に過ぎていったのですが4週間目、クリスマスの時期に色々状況が変わりました。私は親密過ぎる事に心地悪さを感じ、それを話し合おうと思っていました。この話し合いをする前に連絡の行き違いがあり少しギクシャクとはしていました。彼が実家から帰ってきて、話を始めたのですが、彼のほうから別れを切り出されました。
彼の言い分は関係が真剣になったりややこしくなると別れたくなる、でした。納得がいかず、この後2回話をしたのですが、次の話し合いでは「もっと色々な女と寝たいから」その次は「前の彼女との傷が癒えてないから」という理由で受け入れられませんでした。
私は彼と友達で居られなくなるのは嫌だったので友達で、お茶したりメールしたりしようといい、彼もそれに同意しました。また、私は彼に気持ちがある旨伝えると彼も同じだといいました。
ところが何度かメールをしたところ(向こうからの返信もありました。)とてもキレられてしまい、私の行動は子供っぽいといわれました。メール内容は「何してるの?もう友達でもないのかな?」という感じでした。
彼の返事はとても酷いものでした。付合う前の友達関係さえも否定されてしまいとても傷つきました。別れた彼に連絡を取るのは子供っぽいのでしょうか?
カウンセラー
嶽きよみ
YMさん、はじめまして。
担当させていただきます、嶽きよみ と申します。彼と話し合いをするつもりが、別れ話に発展してしまい、
そのうえ友達でいることも否定されて、すごく傷つきましたよね。
もし私がYMさんの立場だったら、なんでこうなっちゃったんだろう、と、と
ても理不尽な気持ちがするんじゃないかと思います。

> 付合う前に私はその前の彼と別れており、付合うのが怖い旨を伝えると「僕は君の友達だから君をいい加減には扱わない」という言葉を信じお付き合いを始めました。

YMさんは、彼とお付き合いをする前、別の恋愛でとても傷ついていらしたん
ですね。
それでも、彼の言葉を信じてお付き合いをしてみよう、と思われたんですね。
きっと、とても勇気が必要だったでしょうね。

彼がうつ病であることを知ったり、親友の妹さんが事故にあったり、YMさん
も色んな出来事に、きっと心が不安になられたのではないでしょうか。

それでも、それをきっかけに、心の内を色々話すようになれたということで、
お二人が近い関係になって行く様子が伺えますね。

> 別れた彼に連絡を取るのは子供っぽいのでしょうか?

ということをお聞きになりたいのかもしれませんが、少し お二人の感情につ
いて整理してみましょうね。

私が 一つ気になったのは、

> 私は親密過ぎる事に心地悪さを感じ、それを話し合おうと思っていました。

ということなのですが、YMさんは、彼ともっと仲良くなること、親密でいる
ことに何か抵抗がおありだったのでしょうか。

それはどうしてでしょうか?

例えば わたし達はみんな、大切なものをなくした時には、すごく悲しい気持
ちになりますし、すごく辛いですよね。
そして、その辛さがあまりにしんどいとき、今度は、もうそんな思いをしない
ように、手に入れないようにしよう、という選択をしてしまうことがあります。だって、手に入れないなら、失くして辛い思いをすることがありませんから。

YMさんのメールを読ませていただいて、もしかしたら、YMさんの心の中に
そんな心の動きが無意識の内に起こっていたのかもしれないな、って気がした
のですがどうでしょうか。心当たりはないでしょうか。

もし以前の恋愛ですごく傷ついていらして、それの傷がまだ癒えていなかった
としたら、今の彼との関係がより親密になろうとする時、「怖れ」が出てきて
、なんだか嫌な気持ちになってきたり、拒絶したくなってしまったりすること
が起こっても無理はないのではないかと思うんですね。

そして、YMさんは、そんな感覚を彼に伝えたい、と思われたのかもしれないな、という気がしました。

それなのに、

> 彼の言い分は関係が真剣になったりややこしくなると別れたくなる、でした。納得がいかず、この後2回話をしたのですが、次の話し合いでは「もっと色々な女と寝たいから」その次は「前の彼女との傷が癒えてないから」という理由で受け入れられませんでした。

なんだか受け入れ難い彼からの返答で、YMさんは、すごく傷つきましたよね。こんな風に言われて、傷つかない人なんていないと思います。

でも、ここで一つ思うのは、彼自身が、恋人と親密になることや、真剣にお付
き合いをすることに対して、強い怖れを持っているのではないか、ということ
です。
ましてや、親友の妹さんが亡くなられた、ということで、大切な人を失く
す痛みがより大きくひっぱり出されてしまった可能性もありますよね。

つまり、YMさんも彼も、お互いが心に傷を持っていて、近づく怖れが出てき
たのかもしれないって思うんですね。
でも、YMさんはそこで話し合いをしようとされたわけですから、勇気を出して向き合おうとされたんですよね。だからこの場合、むしろ彼の方が、その怖
れが強かったと言えるのかもしれませんね。

> 私は彼と友達で居られなくなるのは嫌だったので友達で、お茶したりメールしたりしようといい、彼もそれに同意しました。また、私は彼に気持ちがある旨伝えると彼も同じだといいました。

もともとクラスメイトでお友達だった彼なので、せめてその関係は無くしたく
ない、というYMさんのお気持ち、よくわかります。
しかも、お互いが、嫌いになったわけではないのですものね。

なので、YMさんには、時間というものに対して、ちょっと別の見方をしてい
ただければどうかな、と思うんですね。

時間というのは、当たり前ですが 未来に向かってだけ進んでいますよね。
それは、わたし達自身や人との関係も同じで、未来に向かってしか進んでいな
い、ってことなんですよね。
つまり、何が言いたいかというと、前と全く同じ関係に戻る、ということは残
念ながら誰にも出来ない、ということなんです。

例えば 10年仲のいい友達がいたとしたら、それは、10年間そこに留まって同
じなのではなく、10年の間 関係が前に向かって進んできた、ということで、
実はそれって、奇跡のようなことなんですよね。

YMさんと彼は、クラスメイトでお友達でした。
その後、お付き合いをはじめて恋人同士になりました。

そして、その次に彼とまたお友達でいるということは、前のお友達関係とは違
う、もしかしたら、よりお互いを理解し合える、違うレベルの友達関係なんですね。

でも、そうなるには、まずは お互いの傷を、それぞれが癒していく必要があ
るのかもしれないと思います。
それは、お互いの傷が、いい関係を作るときの抵抗になってしまうことが少な
くないからです。

もしも、また彼とお付き合いをしたい、という気持ちがYMさんにおありなの
だとしたら、なおさらそれは必要になってくるかなと思います。

> ところが何度かメールをしたところ(向こうからの返信もありました。)とてもキレられてしまい、私の行動は子供っぽいといわれました。メール内容は「何してるの?もう友達でもないのかな?」という感じでした。

彼がキレてしまった、ということは、彼の心は、何かでいっぱいいっぱいになっているようですね。

心理学では、「一番怒っている人が、一番助けを求めている人」という考え方
で見ることがあるんですが、この場合、彼がそうなのかもしれませんね。
そして、そういう状態になっている時の言葉一つ一つは、本心ではないことが
ほとんどなんです。

酷い言葉のほとんどは、誰か人に向ける前、自分に向けている言葉であること
が多いからです。
とは言え、酷い言葉を向けられた側は、とても傷ついてしまうのですが、そう
いう時は、その傷は、相手の心の傷なのだな、と理解して、自分が傷つかない
でいることが、自分のためでもあり、また、相手のためでもあるんですね。

どうせなら、そんな酷い言葉じゃなく・・と思ってしまうことは確かですが、
酷い言葉を言えるくらい、彼はYMさんに心を許している、とも言えるのかも
しれません。

お二人のやりとりのほとんどは、想像してお答えすることになるので、もしか
したらYMさんが納得できない答えになってしまうかもしれませんが、最後に、
> 別れた彼に連絡を取るのは子供っぽいのでしょうか?

という、YMさんの問いに私なりにお答えしますね。

別れた彼に連絡を取ること自体が、直接「子供っぽい」ということに繋がると
は思いません。

ただ、「子供っぽい」という意味を考えると、
例えば 子供というのは、「ああ言った」「こう言った」ということで、相手
と喧嘩することが少なくありませんよね。
それは確かに正しくて、とても素直ではあるのですが、それを続けているとど
っちが正しいか、という勝ち負けが結論となってしまうんじゃないかと思いま
す。

そして「大人」という言葉と対比して考えると、それは、言葉の下の感情を聞こうとする、というところなのかもしれません。
矛盾したことや、自分の観念からは納得できないことがあっても、それでも理
解しようとすることで、第3の答えを見つけることが出来るのが、大人なのではないかと思います。

YMさんは、彼のことを、友達としても とても大切に思っていらっしゃるの
ではないでしょうか。

だとしたら、これから少し時間がかかってしまったとしても、いい関係を作っていくために、まずは、YMさんの心の傷と向き合い、それを癒してあげるこ
とを考えられてもいいかもしれないと思います。

YMさんは、本来、情熱的で愛情がたくさんあふれている方なんじゃないかと
思います。
これからさらに、素敵な女性になっていってくださいね。

今日はご相談、ありがとうございました。
何かの参考になれば、うれしいです。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

嶽 きよみ

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。