自立の人にとっての“受け取る”~本当の意味で受け取る為に~

自立の人にとって、受け取るというのは、とても難しいテーマになります。

自立の人は与えるのが得意な人が多いのですが、受け取ることが実はとても苦手なのです。ですが、与える一方だといつしか、心が乾ききって枯渇してしまいます。与えるだけでなく、受け取ることもできるようになると、人生に流れができ、人との心の交流が生まれますから、何でも一人でやなねば!と言う、自立の人特有の孤独な状態から脱出することができるのです。

受け取ることに挑戦するには、まず誰かに頼ったり、助けを求めたりすることから始めるのですが、自立の人にとって、頼る、助けを求めるというのは、とても苦手なことなのです。どうして苦手なのか?どうすれば、自立の人が本当の意味で、受け取るということができるようになるのか?を、今回はご説明いたします。

◎リクエストを頂きました◎
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以前カウンセリングサービス発行の別のメルマガになりますが、”受け取る”というテーマで、「自立型の人
にとっての”頼った(受け取った)”というのは、事務的な用事であることが多い」とありました。

確かに心当たりがあります。では、自立型の人間が本当の意味で受け取れたことになるのは、具体的にはどういったことなのか、どうしても知りたいです。どうすればいいのですか?
どのメルマガでもいいのですが、答えを下さったらとても嬉しいです。
どうぞよろしくおねがいいたします。
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ご質問いただきました。
まず、受け取るということについて簡単にご説明させていただきます。
受け取るとは、誰かに頼ったり、助けを求め、相手に対して「ありがとう」と感謝できることです。
頼ったり、助けを求めなかったとしても、誰かがしてくれた行為に対して「ありがとう」と言えれば、受け取れたということになります。

ちなみに、相手の行為に対して「ありがとう」ではなく「ごめんねぇ~」と、言ってしまう人は、受け取れてはいないのです。
相手の行為に対して、「ありがとう」と感謝できて初めて受け取れたと言う事になりますので、「ごめんねぇ~」ではなく、「ありがとう」と言えるようになると、受け取り上手になれますよ。

「自分のことは自分でします!」と言うのが、自立の状態ですから、自立の人は、頼ったり、助けを求めたりするのが、苦手です。

なぜ、苦手かと言いますと、誰かに頼ったり、助けを求めるということは、自分には出来ない、自分では無理と言うことになりますから、「自分の事は自分でやります!」という自立の人のスタンスが崩れてしまい、自分の弱さ(できない・わからない・無理)を、認めなければならない状態になるからなのです。

自立の人にとって、自分の弱さを認めることは、本当に苦手なことなのです。
依存時代にとても傷付いた経験があるのです。

依存時代というのは、赤ちゃんに代表されるようにとても弱い立場です。親がいないと生きていけないので、とても立場上弱いのですが、この弱い時期(依存時代)に、傷付いた経験があり、自分の弱さを感じると、依存時代に戻ってしまうと感じるから、自立の人は自分の弱さを認めることが、なかなかできないのです。

ですから、自分の弱さを認めないでもよい状態であれば、誰かに頼ったり、助けを求めたりができるのです。

例えば、会社で同僚に対して「そこのファイルをとってほしい」と頼る場合、自分でやればできるけれど、たまたま同僚が近い位置にいるので、お願いしただけであって、自分が取れないわけではありません。
ですから、自分の弱さは感じなくてすみます。

同僚に対して、頼ることはできているし、同僚に対して「ありがとう」と感謝することもできますから、受け取れているのですが、自分の弱さを感じない方法で受け取っていることになります。

自立の人が、本当の意味で受け取るというのは、自分の弱さ(できない・わからない・無理)を、受け入れた上で、誰かに頼ったり、助けを求め、その人の行為に対して「ありがとう」と、感謝できることになります。

例えば、とても寂しい気持ちで、一人でいるのが苦しい時に、お友達や恋人に対して、「私は(僕は)とても寂しいので、一緒にいてほしい」と、頼ることができれば、自分の寂しいという弱い部分を認めたうえで、相手に頼っているので、自立の人が本当の意味で受け取れたということになります。

自分の中にあるネガティブな感情を、受け入れた上で、誰かに頼る、お願いする、助けてもらうことができて、相手の人に対して「ありがとう」と感謝できた時、自立の人が本当の意味で受け取れたということになります。

自分の弱さ、自分の中にあるネガティブな感情とは、「できない」「わからない」「無理」「しんどい」「つらい」「悲しい」「寂しい」などです。

自立の人は、これらを感じることが、本当に苦手なので、受け取るということに、挑戦しようとすると、事務的になってしまうのですが、本当の強さとは、自分の弱さを受け入れたときに得ることができます。

人間ですから、「できない」「わからない」「無理」「しんどい」「つらい」「悲しい」「寂しい」が、あって当たり前なのです。
自分の弱い部分を受け入れていくことで、人の弱い部分も受け入れてあげることができます。

人の弱い部分を受け入れてあげれると、人に優しく、そして自分にも優しくなれますから、自立の孤独な状態から脱出できます。
自立型の人は、自分の弱さを受け入れたうえで、誰かに頼り、そして「ありがとう」と言うことにぜひ挑戦してみて下さい。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。