悩むとは思考と感情が戦っている状態

思考は正しさであり、感情は支離滅裂なことが多々あるものと認識してみる

悩みの種類は人それぞれですが、悩んでいるときの心の状態は同じです。
感情が思春期の子供のようにごねているのに対して、思考が正しいことを言う親のように理屈で抑え込もうとしているという状態なのです。
理屈がどれだけ正しかったとしても、自分の言い分を聞いてもらえないでいると爆発してしまいます。
悩みを解決していく第一歩は、自分の感情の言い分を受け入れ、暴走させないで、対処方法を思考が提案していくということになります。

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今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

私たちが悩むとき、【思考】VS【感情】という戦いが行われています。

例えば、会社を辞めたいと悩んでいる時、感情的には「つらい」「しんどい」「楽しくない」などのネガティブなものを感じていて、その感情を避けるために会社を辞めたいと思っています。

ですが、思考は「お金はどうするの?預金もそんなにないし、今やめると大変だ」とか「転職するって簡単なことじゃないし、次の仕事がみつかるかどうかなんて補償はない」とか「確固たる理由もないのに辞めるなんて社会人としてどうよ?」などと、ある意味まっとうな理屈で感情を説得しようとします。

他にも、彼と別れたほうがいいのかなと悩んでいる時、感情は「つらい」「しんどい」「悲しい」「寂しい」と感じているけれど、思考は「彼にも良いところがあるんだから何も別れなくても」とか「次に彼がすぐにできるとは限らないよね」とか「今まで頑張ってきたのに、別れたら無駄になっちゃうよ」などと、これもまたある意味まっとうな理屈で説得体制に入ります。

思考と感情の方向性が一致しているならば、私たちは悩まないのです。

思考は正しいことを列挙して、感情を抑え込もうとするのですが、皆さんこのような経験はないでしょうか?

「学校にはいくべきだ」
「勉強はするべきだ」
「お手伝いはするべきだ」
「呼ばれたらハイ!と返事をするべきだ」

言われれば言われるほど、反抗したくなりませんでしたか?

もしかしたら、皆さんは私のように反抗的にはならない方々かもしれませんが、私などは正しいことを言われれば言われるほど、反抗したい気分になったものです。

そうすると反抗するために、「学校に行かなきゃいけないなんて誰が決めたの!」「勉強しなくても生きていけるもん!」「お手伝いしていない人なんてたくさんいるもんね!」「ハイ!と返事をしなきゃいけないなんて法律ないもんね!」などと、いわゆる屁理屈を並べたくなります。

ただ、屁理屈は屁理屈で、理屈のように筋が通っているわけではないので、結局は理屈さんに負けてしまうか、屁理屈を通して、社会で生き辛い状態になっていくかみたいな感じになってしまいますね。

親が言っていることが正しいとわかっていたとしても、ではすぐにそうする気持ちになれたかというと、そうではないですよね?

抑えつけられているので反抗したくなる。
それらをしたくない気持ちを分かってもらっていないからなんですよね。

これと同じことが、自分の思考と感情の中で繰り広げられて、思考が感情を抑え込もうとすると、感情が暴走して、妙な状態になってしまいます。
力関係のお話しをすると、思考よりも感情のほうが力が強いと思って下さいね。
力が弱い思考が、自分よりも力が強い感情を抑え込もうとするので、感情の暴走が起こり、とんでもなく悲しい状態になったり、怒りまくったり、とんでもなくハイな状態になってしまったりするのです。

そうは言っても、感情の赴くまま行動していると、社会でとても生き辛い状態になってしまいますので、思考で制御することも重要です。
うまくコントロールするという感じですね。

どうするのか?

感情は、思考からすると、支離滅裂な理屈が通らないことを言っている子どものようなものです。
ですから、思考は親のように正しいことを理屈を立てて抑え込もうとするのですが、これが悩みの種ということになってしまいます。

ここは、思考が感情をうまくコントロールするために、感情の言い分を受け入れることも大事なのです。
「会社辞めたい!会社嫌!」という感情に対して、正しいことで抑え込むのではなく、「そうか、私は会社が嫌で辞めたいと思っているんだな。そんなこともあるよね」と一旦受け入れる。
そうすると、感情は力で思考を振り切ってしまう必要がなくなります。

思考で、「会社のどこが嫌なんだろう?どうして辞めたいのだろう?」と考えてみる。
そうすることで、その理由をつぶしていくこともできるかもしれないし、その理由がもっともなことであるならば、計画的に会社を辞めるなんてことも可能になってきます。

感情が暴走してしまうと、突発的に後先考えずに辞めてしまうなんてことにもなりかねませんし、思考がどうしても言うことを聞いてくれないので、体調不良になって、会社に行けない状態になるなんてことにもなりかねません。

思考で抑え込むのではなく、感情の言い分を聞いてみる。
支離滅裂であっても、その感情は自分自身が感じているものなのですから、一旦「そう感じているのだな」と受け入れることで、感情の暴走を止め、思考で「ではどうするのか?」を考えるというのが、悩みから抜け出していくには必要なプロセスかもしれませんね。

思考と感情の戦いが終息すれば、例え状況に変化がなかっとしても、悩みが悩みでなくなってきます。

簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。