やる気がでないときの処方箋 〜あなたに向けられたメッセージを意識してみる〜

やる気がでない状況は、あなたからあなた自身へ向けられたメッセージです。

やる気がでないときってありますよね。やる気がないこと自体は、そんなときもあるといった状態のひとつとして見ることが出来るといいのですが、やる気がない状態が続くとどうしたものか…と頭を悩ませてしまいますね。今回の心理学講座では、やる気がないときのメカニズムから、対処法をお届けします。

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やる気がでないときってありますよね。

やる気がないこと自体は、そんなときもあるといった状態のひとつとして見ることが出来るといいのですが、やる気がない状態が続くとどうしたものか…と頭を悩ませてしまいますね。

今回の心理学講座では、やる気がないときのメカニズムから、対処法をお届けします。

やる気がでないというご相談をされる方の多くは、やる気のある自分になりたいという思いを持ってご相談にいらっしゃいますが、一方でやる気が出ない状態によしと出来ず、やる気が出ない自分自身をダメな奴だとかだらしないといった感じで自分自身を責めている心理が隠れていることも少なくありません。

自分のことを責めるエネルギーは、ただでさえすり減って少なくなっているあなた自身のエネルギーを更に削いでいくことになります。

やる気が出ないとき、あなたの中にやる気が出ない理由があります。やる気がでない状況について、責めることに使うことも出来ますが、あなた自身からあなたへ向けられたメッセージとして見ることもできます。

ですから、この状況を改善するために、逆説的ですが、一度やる気がでない状況に良い悪いで判断せずに数ある状況の中の一つとしてみてみましょう。

そして、そのやる気のない状況からあなたに向けられたメッセージに耳を傾けてみましょう。そうすることで、いま置かれた状況やあなた自身の状態が見えてきます。

いくつか、考えられる原因と対策をあげてみましょう。

・我慢することが多い

我慢することは、自分を何かしらの形で抑えているということ。日常生活の中で、我慢が必要とされることもありますが、我慢が多くなると常にあなたを抑えている状態になるので、その結果、あなたが何をしたいのか、何をしたくないのかが分からなくなってしまいます。

我慢することが多い方は、日ごろから我慢している状況が当たり前になっていることも多いので、我慢していることに気づきにくいということもあります。

ここでは、しなくてもいい我慢はないかなという視点を加えて、出来るところから我慢を減らしていくことで、本来持っているあなたらしさを取り戻すことで、やる気も戻っていきます。

・やらなければいけないことに追われている

例え、やりたいことであっても、やらなければならないことという義務や役割になった途端、やりたくないことになると言われるほど、やらなければならないことのほとんどはやりたくないことであることがほとんどです。

本当はやりたくないことであるにもかかわらず、やりたくない思いを横に置いてやらなければならないと自分を奮い立たせてものごとに向き合うのは、ブレーキを体長踏んだままアクセルを踏むようなもので、心がすり減って大変疲れてしまうものです。

一度、あなたの中にあるやりたくないという思いを思い切り認めてみることで、心に無理をしている状態から、一度解放されるので、やらなければならないことに仕切りなおして向き合うことが出来たり、周りの人にお願いするという選択肢が見えてきたりと、良い意味での気持ちの隙間ができます。

 

・疲れている

体と心は、繋がっているもの。心に無理を強いていれば、どこかで体調を崩すことがあるように、体調不良であると心の調子もなかなかあがらないものです。

やる気がでないとき、疲れがたまっていることが原因であることもしばしばあります。やる気と言えば、気持ちの問題だと思って、気持ちの方に原因を探ることも多いですが、意外と良質な睡眠をとったり、運動したりするなどリフレッシュして、体調を整えることやストレス解消に努めたりすることで、心の状態も整いやる気を取り戻すことも出来ます。

 

・やろうとしていることに目的や意味が感じられない

やろうとしていることに目的や意味が感じられないとき、何のためにこれをやろうとしているんだろうという疑問や無意味感を感じることでやる気が削がれることがあります。

例えば、彼に美味しい料理を食べさせあげたい思ってご馳走を作っていたときに、仕事が長引いているから、今日会えないと言われたとしましょう。料理の途中だとしたら、続きを作るモチベーションがそがれてしまいますよね。

そんなときは、別の目的や意味づけをすることがおすすめです。彼がこれなくなったのなら、私のために作る料理に変更するとか、次回の彼のために料理するときはもっとうまく作るぞ!!…etc。

あなたのやる気を刺激するような目的や意味を再設定してみましょう。

どれだけやる気が出ないときでも、やる気が出ない状況なりに出来ることはあります。

出来ることがあると認識するだけでも、少しではありますがやる気が戻ります。更に出来ること(それが休息をとることであっても!!)を少しずつやることによって、やる気が戻ります。あなたのやる気が戻りますように、お役に立てば幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。