無価値感の心理学(4)~無価値感があったら解消していこう~

無価値感というのは私たちに悪さをして、私たちを苦しめる嫌な感情。

そんな無価値感という感情を、もし持っていたら解消をしておきたいものです。
今回は、無価値感を解消していく為の方法をいくつかご紹介します。ご自身にあう方法があればと思います。自分の価値を感じることを邪魔する無価値感を解消して、十二分にご自身の価値を感じましょう!

前回は無価値感ができていく一例のプロセスをご紹介しました。
無価値感が作られていくケースは、それだけなく、学校や、社会や、恋愛で、自分の価値を見失うようなできごとや、自分の価値が傷つくようなできごとが起こったときに作られます。

例えば、悪い男とつきあって、つくしてつくして頑張ったんだけど、こっぴどい振られかたをしたとします。つきあった相手に問題があったとしても、そこは惚れた弱み、『私に魅力がないから振られたんだわ』と思ってしまったりします。このような経験から無価値感を作っていったりもするんですね。

このように、無価値感は心の傷が作る誤解なんです。

もし、無価値感があれば解消していきたいものですね。無価値感を解消していく、方法をいくつかご紹介しますね。

まずは、気づき という方法。
自分の心と向かい合って、自分には無価値感がないかな?とチェックしてみるんです。

『自分は無価値感という感覚が強いから過度に頑張ってしまうんだな。そんなに価値がないと思いすぎたり、過度に頑張りすぎたりしなくてもいいんだな』と気づいてみることで解消されていくタイプの人がいます。

これで解消される人もいれば、そうでない人もいます。

さらにもっと奥に踏み込んで、なぜ自分は無価値感を持ったのかを過去と向かい合って考えてみることも解消していく一つの方法になります

例えば、『昔、お母さんに笑顔を向けてもらう為に、勉強頑張ったという経緯から、なにか相手が喜ぶことをしないと愛されないと誤解を作ってしまったのかもしれないな・・・。本当はそんなこと思わなくてもいいかもしれない』というふうに、自分が無価値感を持った経緯を理解することで解消されていく人もいます。

その経緯を理解していったんだけど解消されない時は、心に傷ついた思いが残っているんです。

そんな時は、その傷ついた感情と向かい合って、その感情を十分に感じてあげるんですね。

感情は感じていくことで解放されて癒されていくんですね。そうしていくことで無価値感を解消していくんです。
感情を解放していくのにカウンセリングや、グループセラピーを利用するのも解放していきやすいと一つの良い方法だと思います。

また一人で心と向かい合っていくと思考にはまってしまって、感情を上手く解放できないときもカウンセリングや、グループセラピーを利用してみるといいと思います。

また違った方法では、意識的に自分の良いところを探していったり、人に良いところ伝えてもらったりして、無価値感にカウンターパンチをあびせていくことで解消していく人もいます。この方法は焦らず根気よく続けることがコツです。

無価値感から自分のことをちっぽけに扱ってしまうのは悲しいと思うんです。自分はキラキラ輝いている魅力をいっぱい持っていて、いっぱいの価値を持っているんだ!と心からそう思えると素敵だと思いませんか?

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。