無価値感の心理学(3)~無価値感が作られるプロセス~

『頑張り続けないと愛されなくなるぞ、必要とされなくなるぞ』という感覚をつくる無価値感の罠。

そんな嫌な罠を作る無価値感は、どうやってできるのでしょう?
無価値感ができるプロセスを、例をとってご紹介します。
プロセスを知ることで、無価値感というのは真実ではく、心が傷ついてできる誤解なんだ!ということを理解するのに役立てられるでしょう。

『頑張り続けないと愛されなくなるぞ、必要とされなくなるぞ』という罠を仕掛ける無価値感という感情は、どこからやってきたのでしょう?

一般的に多い、無価値感が作られるプロセスをご紹介します。

私たちは、産まれたての頃はロマンスのステージといわれ、すべてを受け入れられるステージからスタートします。

赤ちゃんの頃は、ご飯をボロボロこぼしても「よく食べましたね」と褒められるし、おもらししても「いっぱいでましたね」と褒められたりするんです。オギャーとお腹がすいたサインをだしたらミルクをもって飛んできてくれます。

この頃は、すべてを受け入れてくれる時代なんです。

そして成長していくと、しつけがはじまりますよね。
いままでご飯をボロボロこぼしても「よく食べましたね」と褒められたのに「もう、こぼさないの」とか「ご飯はテーブルでって言ったでしょ」と言われたりするようになります。

今までは「いいよ」と言われていたものが、「ちゃんとしなさい」と言われるのはショックですよね。子供にとっては、しつけとは感じるより、怒られていると感じるわけですから。
今までは自分のニーズが全面的に受け入れられていたものが、受け入れられなくなるので、子供にとっては愛や親密感が遠のいていったように感じます。もちろん、真実は、そうではなく、しつけがはじまっただけなのですが、子供はそう感じてしまうのです。

すると子供達は、遠のいた愛と親密感を取り戻そうと、なにかをしはじめるんです。
そう!お手伝いを頑張ったり、勉強を頑張ったりです。

幼い子が、初めて食べた食器を洗い場に持ってきてママに「ハイ」って渡したりすると「すごーい、こんなことできるんだね」とべた褒めされたりするんです。笑顔を向けてくれるんです。で、褒められるから何回もするんです。

でも、三回目くらいになると「あっ!そこ置いてね」だったりします(笑)、何回もしてると、できて当たり前になってくるんですね。

当たり前になってくると褒められるために、もっと頑張らなきゃいけなくなります。お手伝いもっとします!勉強頑張ります!良い子になります!って。

このプロセスで、頑張らないと褒めてくれたり、笑顔をむけてくれない、自分には価値がないんじゃないかという誤解の感覚ができます。

これが何かしないと愛されないとか、何かにならないと認められないという無価値感のルーツになるわけですね。

このようなプロセスで無価値感を作っていくのですが、これは心が傷ついてそう思ってしまった誤解であり、真実は、あなたには価値があるということなんです。

もし無価値感という感覚を持っていたら、この誤解を解く時間をとってみてもらいたいなと思います。

>>>『無価値感の心理学(4)~無価値感があったら解消していこう~ 』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。