頑固な私を手放す方法(2)~頑固さが生まれたわけ~

自分は頑固だな、と感じる方は自分の周りを見渡してみてください。あなたと同じくらい、いや、それ以上に頑固な人っていませんか?たとえば、あなたのお父さんがそうだとすると、幼少期よりもお父さんと競争してあなたは頑固さを手に入れたとも言えるのです。

でも、その争いは不毛なものですよね。また、頑固さの裏には子供の頃に抱えた心の痛みがあり、そのインナーチャイルドを癒すことで頑固さを手放すこともできるのです。

 

ガンコちゃんの生い立ち。

ガンコちゃんのほとんどは誰かとの関係性から生まれます。
自分は頑固だなあ、と思う方。
ちょっと周りを見回してみてください。
きっと、自分と同じくらいかそれ以上に頑固な奴、いませんか?

「ああ、お父さんがそうだ。どんなに間違ったことを言ったとしても絶対に曲げないし、謝らない。」

その頑固なお父さんと向き合うには、相当覚悟して、強気で、準備していかなければいけませんから、どうしたってあなたもガンコちゃんを発動しないわけにはいきません。
しかし、相手はパパガンコちゃん。年季が違います。だから、あなたのようなチビガンコちゃんでは太刀打ちできないわけです。
そうすると、その悔しさから、チビガンコちゃんを鍛えて強くしようとします。
すなわち、ますます頑固になり、理論武装をしていきます。

そうして、再びパパガンコちゃんと相塗れるわけです。

ところがこの争い、よくよく見てみると不毛なのです。

お互いのプライドをかけた戦いなのですが、仮にあなたが勝っても全然幸せじゃないこと、分かりますよね。
優越感はあるかもしれないけれど、そこには父親を打ち負かした息子(娘)がいるだけで、全身で喜びを表すような戦いではないはずです。

そのようなことのためにエネルギーを割くのは、ほんとうはすごくもったいないのです。

実はこのパパガンコちゃんは家にいるだけではありません。
会社にも趣味の場にも電車の中にもどこにも出てきます。
パパガンコちゃんを外に投影し、職場や趣味の上司、先生、社長、取引先等々に現れるわけですね。

だから、あなたはどこでも戦いを仕掛け続けなければいけなくなります。
表面上、とても穏やかで優しく振舞っていても、芯の部分で対立を招くので、長期的な関係性を築くことが苦手になってしまいます。
(仕事が長続きしない、心を許す友人ができない、恋人ができてもすぐに別れてしまう、などの問題に現れます。)

ガンコちゃんがいると、あなたはあちこちに問題を抱えなければいけなくなります。
そして、ことごとくその問題は長期化するでしょう。

実はこのガンコちゃん、元を辿れば心の痛みを示すサインです。

頑固とは何か?と言われれば、それは心の痛みから自分を守るために作られた鎧と表現できるんですね。
だから、ガンコちゃんが強力であればあるほど、あなたは傷ついてきたとも言えるのです。

子どもの頃、認めてもらいたくて頑張ったり、喜んでほしくてしてあげたりしたこともあると思うんです。でも、拒否されたり、褒めてもらえなかったり、厳しくされて辛くて、寂しくて、傷ついてしまいます。
(すなわち、これが“傷ついたインナーチャイルド”と呼ばれるものです。)

その傷を守るために、インナーチャイルドをこれ以上傷つけないために、私たちは頑固さを作り出すんですね。

だから、頑固な人ほど、実は心に痛みを抱えた人と言えるんです。
本当はパパガンコちゃん、孤独で、誰にも理解されない心を持っているのかもしれませんね。

そして、あなたも頑固な分だけ心の中に、そんな痛みを抱えているのでしょう。
その痛みを手放すとき、ガンコちゃんも柔軟になっているに違いありません。

さて、次回からそのガンコちゃんを手放すプロセスを紹介することにしましょう。

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