●宮古島の天気と僕のココロの天気。

皆さん、こんにちわ。
吉見太一です。
少し前の話になりますが、今年の2月中旬に沖縄県の離島、宮古島に夫婦で行ってきました!!
沖縄の離島と聞いて、どんなイメージをされますか??
一般的には、「青い空」「透き通る海」「すがすがしい空気」などを想像される方が多いのではないでしょうか(笑)
旅行会社のパンフレットや、宮古島を紹介しているホームページなどを見てみても、「青い空」「透き通る海」などが、デカデカと紹介されています。
そんなパンフレットを見て、想像を膨らませちゃうんですよね〜(^^)
「あ〜、きれいな空やなぁ。癒されるだろうなぁ〜。」
「うわぁ〜、海がキレイなぁ。リフレッシュできるやろうなぁ。」
みたいなことを、イメージしちゃうんですよね。
前回のコラムでも紹介させて頂きましたが、現在、僕の奥さんの身体には、
新しい生命が宿ってくれているんですね。
奥さんのお腹も大きくなって、活発に動くこともできないし、これから忙しくなるであろう奥さんに心の底からリフレッシュしてもらいたいと思い、この際、少々の高いお金には目を瞑り、宮古島でも有数のリゾートホテルを予約し、思いっきりリフレッシュすることにしました!!
出発の日が近づくにつれて、我が夫婦の気分は否が応でも上がっていきます!
当初はゆっくり、ボーっとするつもりでしたが・・・
「初日はゆっくりして〜、2日目は観光バスで島内観光・・・3日目は○○
というお店がおいしいって聞いたから食べに行ってぇ〜。。。」
などなど、楽しい会話とともに予定が組み込まれて行くんですね。
もちろん、大前提にあるのは、『青空!』というお天気の名の下に組まれ
た予定なのですが・・・
〜〜1日目・宮古島空港到着後〜〜
妻:「・・・」
僕:「・・・」
妻:「たぁ〜ちゃん、くもっとるなぁ。。。」
僕:「大丈夫やって!4日あるねんから、1日くらい。。。」
〜〜同日・ホテルにて〜〜
天気予報を見る、我が夫婦
僕:「おぉ、明日は晴れやぞ!!」
妻:「ホンマやなぁ。日ごろの行いがいいからなぁ(笑)」
僕:「降水確率10%やって!ヨッシャ!!」
〜〜2日目・朝〜〜
妻:「たぁ〜ちゃん、雨降ってるぞ。」
僕:「ウソや!!何でや!!晴れる言うてたやん(涙)」
妻:「分からん。。。」

イメージして下さい。
沖縄などのパンフレットのあの青空や透き通った海が、見渡す限りあつい雲で覆われたダークグレー色の空を。そして、それにともなって、海の色も暗かったとしたら。。。宮古島に行きたいと思いますか??
もちろん、宮古島にはたくさんの良いところがあります。
おいしい料理もあります。
十分、雨でも曇りでも楽しめると思います。
しかし、僕の中では、あの青空、あの透き通った海がどうしても必要だったんです。
しかも、僕たちが旅行に行く前の日まで晴れていたとのことを聞くと、どうしても納得がいかない自分がいました。
イヤ〜な気分になってると、自分の心の中を外の実世界は、見事に映し出してくれてました。
是非行くべきだと言われていた、お店が立て続けに2件閉まっていました(涙)
極めつけは、ぼくがこの旅行で一番楽しみにしていたプランで、宮古島から
船で30分ほど行くと、下地島という島があり、そこは、日本で唯一のパイロット訓練飛行場があるとのことを聞いていました。
タッチ&ゴーと呼ばれる難しい飛行訓練が日々行われ、使われる飛行機は大きなジャンボジェット機で、真近にそれを見れて、大迫力なんだそうです。
ぼくは、旅行に行く前から、そこに行くのを楽しみにしていたので、訓練開始時間や船の出発時間など、綿密に予定を立てていました。
当日、雨の中船に揺られて飛行場に行ってみると、ドデカイ飛行機は滑走路にあるものの、いつまで経っても動かないんです。
いや〜な予感がしてきました。
でも、どうしても見たくて!見たくて!見たくて!!、訓練管理事務所みたいなところに、駆け込んで聞いたところ、悪天候のため訓練を見合わせているとのこと。
「・・・」
言葉を失いました。
帰りの船の時間も迫ってきています。
なんのために、この島に船まで乗ってやってきたのか分かりません。ただただ、いつもやっているはずの飛行機の訓練が見たいだけなのに。。。
そのうち、僕の怒りは頂点に達しました!!
『なんでやねん!!俺がなにしたっちゅうねん!!もうムカつくわー!!チクショー!チクショー!!チクショー!!!なんで、雨やねん。なんで晴れてないねん。なんで、店閉まってるねん。なんで、飛行機飛ばへんねん!』
まるで、駄々っ子のようです(^_^;)
もちろん、天気に怒っても仕方ありません。それも分かっています。
誰も悪くはないんです。
それも分かっています。
ただ、このやり切れない気持ちは、自分の中に溜めておくことができなかったんです。
どうしても、納得できなかったんです。
なにをやっても、うまくいかない時ってないですか?
すべてが、裏目に出てしまうことってないですか?
そんなことって、皆さんないですか(笑)
怒ったところで、飛行機は動きません。
いつの間にか新鮮な空気も、曇っていても透き通っている海すら見ていませんでした。
そして、この旅行での一番の目的であった、奥さんをゆっくりさせてあげるということすら忘れていました。
ぼくは、自分のことしか考えていませんでした。
ハッとして、ぼくの奥さんに目を向けると、飛ぶかどうか分からない飛行機がいつ飛んでもいいように、携帯のムービーを片手に固唾を呑んで、飛行機の行く末を見守ってくれていたんです。
しかし、これには驚きました。
隣で、どうしようもない自然相手にプリプリ怒っている旦那を見ているのは、どんな気分でしょう?思い通りにならないと、怒っている人の傍にいるのは、どんな気分でしょう?
楽しいはずはないですよね。
もちろん、ゆっくりなんかできないでしょうね。
飛行機に全く興味のない僕の奥さんは、いい迷惑だったと思います(笑)
そんな奥さんを見てると、怒っている僕が恥ずかしくなってきましたし、
俺って、ホントに子供やなぁって思えてきました。
とりあえず、船の時間ギリギリまで待つことにしました。
すると、「キィーン!!」という甲高い爆音とともに、飛行機が奇跡的に動きだしました。
「うぉおお!!」
思わず、歓喜の声を上げてしまいました(^^)
ゆっくりと滑走路に進入するジャンボジェット機。
目の前で、「グォオオ〜〜ン」と飛び立つ飛行機を、雨の中、奥さんは黙って携帯のムービーで撮ってくれていました。
(自分は興味ないのに。)
そして、「たぁ〜ちゃん、コレミテェ〜。」と自分の作品を誇らしげに僕に見せるのです。
「確かに曇ってるなぁ。雨も降ってるしねぇ。だけど、飛行機飛んでくれたやん。ときどき、晴れ間が差してくれたやん。アンタは、レインマンやから、雨で当然やん。ときどきでも晴れてくれてよかったやん。飛行機見れてよかったやん。まさか、飛行機飛ぶとは思わなかったから、ツイテルやん。二人でこれてよかったやん。また、来たらいいやん。」
と、そんなことを言ってくれました。
僕は、すべて自分の思い通りにならないとイヤだ!予定通りに進まないとダメだ!って、知らず知らずのうちに思っていました。
非常に傲慢だったのです。
見方を少し変えてみると、ずいぶんいいこともあったかもしれないのに、自分の期待や執着が強すぎて、自分の思いや考え方を、すべてに当てはめて行こうとしてたのです。
そうして、すごく過ごしづらい気持ちを旅行中ずっと持っていました。
でも、いいところを見て、思って、感じるようにしました(^^)
そうすると、だんだん楽しくなってきました。
雨でもいいやん。曇でもいいやん。また、来たらいいやん♪って感じでね。
不思議ですけど、それから、食べ物がおいしくなりました。
眉間にシワを寄せていた顔にも、笑顔が出てきました。
宮古島にいてる時間が愛おしく思えてきました。
そして、最終日・・・朝。
きれいな朝日が、ゆっくりと僕たちの部屋を照らしてくれました。
砂浜に出てみると、本当にきれいな海が姿を現してくれました。
もちろん、空を見上げてみると、真っ青な空がただただありました。
また、「来たいなぁ〜」と思わずにいられませんでした。
「これは、宮古島にやられちゃうなぁ」と思って、たくさんの人が魅了されるのも無理ないなぁと思うのでした。
皆さんもないでしょうか?
自分の思い通りにならないこと。
そして、そのことで怒ってしまったり、他の人に当たってしまったり。。。
でも、見方や感じ方を少し変えてみたりすることで、ずいぶん楽になるのかもしれませんね。
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