望んだ生活のはずなのに辛い

相談者名
灰色の学生
はじめまして。私は教育大学院の一年生です。
今年度、院の入試を受け、さらに非常勤講師も掛け持ちでやることにしました。この生活が始まって二ヶ月になりますが、とてもしんどいです。
色々な事情で両方行くことになったとき、両立させればきっと自分の力になる!と意気込んでいたものですが、いざやってみると忙しさに心を折られてしまう、そんな自分がとても嫌です。
周りが楽しそうにしているのを妬ましく思う自分が嫌です。

親などに相談しても、周りがどうもできない以上同情を欲しがってるみたいな気分になるので相談もできません。
そんな状態なので、最近はいっそ疲れて事故起こすなり倒れるなりしてしまうなりすればこの辛さに気づいてもらえるんじゃないか、等と考えてしまいます。(勿論バカな考えであるとわかっています)

私はどうすればよいのでしょう。講師をやめるのはもっての他。大学院も親にお金を出してもらっているので気軽にやめたり休学もできません。親もやりくりが大変なようです。

八方塞がりで先のことばかり考えて吐き気すら感じるときもあります。食欲も最近失せてきました。
このまま耐えることでなにか変えられるのでしょうか?
それとも何かを変えないと耐えられないのでしょうか?

カウンセラー
小倉健太郎
はじめまして。
担当をさせて頂きます、小倉健太郎と申します。

文章を読ませて頂きますと、灰色の学生さんは、物凄くストイックな方だなと思いました。
もちろんそれは悪いことでは無く、素晴らしい才能だと思います。

けれども、今回は、その素晴らしい才能が仇となってしまい、とても辛い状況に追い込まれてしまったのですね?
私は、読んでいてそう感じました。

そもそもなんですが、何か新しい事を始めた時というのは、慣れていない訳ですし、大変なものだと思うのです。
今回は、大学院生と非常勤講師という、それぞれ単独でも大変そうに思えることを、二つも掛け持ちで始められたんですよね?

もしもこれが、時期がずれていたら、だいぶ違っていたのでは無いのかなって思うんです。
でも、ふたつの初めてが同時ですからね。
これは、もの凄い負担なのではないかと思います。

ただ、もちろん、灰色の学生さんの今の状況を、ただ、大変だとか、辛そうとか言っているだけでは何も解決しませんね?
そこから、どう抜け出したらいいのか、考えていきたいと思います。
それでは、どうぞよろしくお願い致します。

では、こんな時に一体どうしたらいいのかと言いますと、これで解決と受け取って頂けるかどうかはわかりませんが、頑張る手を休めて、少しでも無理を減らす事だと思います。
もちろん、そんな事は、出来るものなら、とっくにされているのかもしれません。

講師と言うのは、簡単にやめたりも出来ないし、手を抜くなんてもっての他かもしれません。
でも、大学院の方はどうでしょう?

灰色の学生さんは、気軽に休学ややめたりなんて出来ないと書かれていますが、確かに気軽には出来ないかもしれませんが、吐き気すら感じたり、食欲も失せてきてしまっているのですよね?

そんな状況で休学をされたとして、一体誰が”気軽に”休学したなんて言えるでしょう?

もう一回繰り返しますが、灰色の学生さんは、ストイックなんだと思います。
何にでも、全力で打ち込めるタイプなのかなと思います。

だからこそ、今回のような、無茶な事にもチャレンジされたのかなと思いますし、ご両親も、灰色の学生さんが一生懸命打ち込めるタイプだと知っているからこそ、お金も出してもらえたのかなと思うのです。

確かに、例え休学でも、予定を遅らせる事は、灰色の学生さんにとって、とても悔しい事でしょう。
でも、このままを続けて、大学院も、非常勤講師も、両方ダメになってしまったら、元も子もありませんよね。

いや、大学院と非常勤講師がダメになるだけならまだしも、灰色の学生さんがダウンしてしまって、復活するのに多くの時間を有する事になってしまったら、もっと大きな被害になってしまいます。

もちろん、このまま続けても、なんとかなるかもしれないし、もしかしたら、何か別の解決策もあるかもしれません。
でも、いずれにしても、ここで大学院を半年休学する事は、長い目で見て、そんなに大きな損失だとは思えませんよ。

むしろ、今はもっと時間をつくって、体制を整えた方が、逆にもっと多くの時間を無駄にせずに済むような気がします。
灰色の学生さんは、元々頑張り屋さんなんだから、ここで少々怠けても、後からいくらでも取り合えせるのではないでしょうか?

灰色の学生さんは、大学院と非常勤講師の二足のわらじをスタートさせる前、「両立させればきっと自分の力になる!」と感じられたんですよね?
私も、そう思います。
そんな前途有望な人物が、八方塞がりな訳あるものですか!

苦しい時って、本当に視野が狭くなって、もう駄目だって考えてしまうものかと思います。
私自身も、過去に苦しい時は、何度もそう感じた事はあります。

でも、そんな事は、乗り越えてしまえば、「あぁ、自分はなんであんな事を感じていたんだ。」と、苦しんでいた事すら忘れてしまったりするんですよね。
だから、灰色の学生さんも、今は辛い時かもしれませんが、勇気を出して、大学院を休学したり、または、何らかの方法で頑張りを緩めてみて欲しいなと思うんです。

もし、状況が許すなら、非常勤講師のお仕事の手を緩めてもいいかもしれません。

とにかく、灰色の学生さんは、前途有望な方だと思います。
八方塞がりなんてことは、決してないと思います。

きっと、うまく乗り越えれば、「あぁ、あの時の苦しみが、自分を成長させたな。」と思え、感謝できる日が来ると思いますよ。
だから、どうかどうか、今は一時的に休む事を考えてみて下さいね。

そして、半年か一年たった後、灰色の学生さんが、この状況を笑って話せるようになっている事をお祈りしたいと思います。
今回は、ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー