こんな私は、どうしたら良いのでしょうか?

相談者名
ロミロミ
私はムカついたことがあると根に持ってしまいます。そして、私がどんなに嫌な思いをしたか、相手に思い知らせてやりたい、と憎悪の気持ちに苛まれます。その、思い知らせてやりたいという思いが、相手を無視するという行動に出ます。これは小学生の頃からの悪い癖で、相手を無視する→相手が驚く→そのうちに、お互いに口もきかなくなる→険悪な雰囲気になる、というパターンで、大人になった今も同じままです。
自分では、全く意見を言わせてもらえず、ただ過干渉でヒステリックだった母親との間でだけ使えたやり方(そうするしかなかった・それしか知らなかった子供のやり方)を他の人の前でも、大人になった今もやってしまうのだろうか?とか、「親に反抗するとは何事だ」という親の下で反抗できなかったからなのかな?と思っていますが、行動は変わらないままです。
怒りを上手く処理しつつ、大人らしく振る舞えるようにするには、どうしていけば良いのでしょうか?
カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、ロミロミさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

ロミロミさんは、人から嫌な思いをさせられた時に、憎悪の気持ちから相手を無視するという行動に出てしまうとのこと。
それは、ご自分でも決して良くないとは解っていながら、子どもの時からやり続けてきた、そのやり方を変えることが出来ないことに悩んでおられるのですね。

自分の問題に気付かれているのは、それだけでも意味のあることです。
短いご相談内容の中に、積年の思いをお持ちのようなので、じっくりとその辺のところを見てみました。

>私はムカついたことがあると根に持ってしまいます。

何に、どうムカついたのかが知りたいですね。
直接お話出来るならば、「この時にこんなことがあって・・・。」というようなことを、ぜひお聞きしてみたいものです。

なぜなら、ロミロミさんが『嫌だな。』と感じたことが、相手にはまったく解っていないことが多いからなんです。
ロミロミさんが急に無視しだしたら、相手の人はあなたの機嫌が悪いことは解ります。
でも、その原因が自分の何であったかということには、なかなか気付けないものです。

だから、その不機嫌な態度に驚き、何が原因かはわからないけど、今度はロミロミさんの怒っている態度に相手の人も腹が立ってくるんです。
『急にその態度は何なのよ。気分悪い!』ってね。
そして最初のムカついた原因はどこへやら、いつの間にかお互いに口もきかなくなり、絶交してしまう、というパターンですね。

このパターンをよく見てください。
あなたがムカついて、相手を無視したことで何か得られたものはあったでしょうか?
仲の良かった友達を失いこそすれ、得られたものはなさそうですね。

ロミロミさんに必要なのは、“なぜ、ムカついたのか?”を自分で認識して、相手に正直に伝えることなんです。

何気なく言われた一言や態度が、結構ショックだったというようなことは、誰にでも経験があります。
そこで相手を無視する態度に出るよりも、たとえば
「さっき、あんな風に言ってたけど、私はこう感じて悲しかったの。」
と言うことが出来たら、相手の反応も違ってくるはずですね。
「えっ!?、そんなつもりじゃなかったけど、そう聞こえたのならごめんね。」
と答えてくれるかもしれません。

どうぞ元々のムカついた原因を、『なぜ?』と自分自身に問いかけてみてください。
もしかしたら、取り合ってもらえなくて淋しかったからかもしれないし、何かが羨ましかったから嫉妬したのかもしれません。
そんなネガティブな感情を感じることは、決して悪い事ではないのですよ。

『ああ、そうか、私は淋しかったんだなぁ。』とか
『私は、羨ましくて仕方がなかったんだ。』
と気づけば、それだけでムカつく度合いが違ってくるのは確かなんです。

自分の正直な気持ちに気づいて、素直に認めたうえで相手に伝えることが出来たら、人と衝突することは格段に減っていきます。

どうして、ロミロミさんがこうなってしまったのかの鍵を、後半に書いてくださっていますね。
お母さんとの子どもの頃からの親子関係が、大きな要因だと。

お母さんは、なぜ過干渉でヒステリックだったと思いますか?
きっとお母さんも、子どもの時に全く意見を言わせてもらえず、聞いてもらえなかったんでしょうね。
でも、もうお母さんと同じやり方をするのはやめましょう。

子どもにとって【親】の存在は、非常に大きく、その影響力は計り知れないものがあります。
お母さんとの間でだけ使えた子どもの時のやり方を、大人になった今、他の人にやっても通用しないのは当然ですね。

お母さんにしても、本当はあなたとそんなやり方はしたくなかったはずなんです。
とはいえ、こういうことは、近い関係の人ほど改めるのは難しいものです。
だからこそ、まずは友人関係の中で
“自分の正直な気持ちに気づいて、素直に認めたうえで相手に伝える”
ということを、やってみませんか?
今のロミロミさんになら、それは出来るはずです。

お母さんに対しても、あなたがそんな風に心がけていることは、どことなく伝わるものなんですよ。
『最近のロミロミは、何だか今までと違うな。』
きっと、そう感じられることがあると思います。

友人関係、親子関係、そしてパートナーシップにおいても、自分の正直な気持ちを素直に伝えることは、非常に有効なことなんです。

本来、ロミロミさんは明るくて社交的な人のようです。
あなたがあなたらしくいられますように、このアドバイスが参考になれば幸いです。

今回は、ご相談くださってありがとうございました。

佐藤まゆみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。