私たちの人生を決める潜在意識のストーリー(4)~潜在意識のストーリーを癒す2~

イメージワークだけでなく、家に帰ってからもその効果を持続できるようにするため、私はよく宿題を出します。
彼女には「アファメーション」を作って、毎日唱えてもらうことにしました。
それは自分に自信を持ち、許可を出すために、毎日声に出して言うと効果が出て来るもの。
その結果、彼女は念願だった夢を叶えることができたのでした。

潜在意識のストーリーを癒す2

それと同時に、彼女には意識レベルから潜在意識にアプローチする方法を紹介しました。
私のカウンセリングではよくこんな宿題が出ます。

「今から言う言葉をメモしてね。そして、それを毎日最低10回は唱えてくださいね」

アファメーションと言いますが、できるだけ肯定的な言葉を声に出して言うことで、花壇に撒いた水が徐々に浸透して根に水分が届くように心の中にそのメッセージを染み込ませるアプローチです。

シンプルな言葉ですが、毎日これを続けるととても効果があるようで、私のクライアントさんも自己嫌悪が消えたり、パートナーシップが改善したり、仕事での人間関係が楽になったり、親子関係が劇的に改善したり、といった嬉しい報告をよく頂いています。

さて、前回に引き続き、「肝心なところでうまくいかなくなってしまうパターン」を持つ彼女。
イメージワークでたくさん泣いて、深い癒しを体験して頂いた後、宿題の一つとしてアファメーションをお願いしました。

細かい文言はちょっと忘れてしまったのですが、彼女にはこんな言葉を毎日言ってもらうことにしました。

「私はパパから完璧に愛されていました。
また、パパは私のことを愛していて、幸せを願ってくれています。
私は十分に成功するだけの価値があります。
私の成功はパパをはじめ、みんなを喜ばせるものです。」

こうした言葉はすぐに効果がある、というよりも、潜在意識に染み込ませていくため、3週間~6週間(1か月半)ほど継続する必要があると言われています。

特に45日続けると、自動化と言われ、この言葉が半ば記憶されて自分の中で「当然」になっていきます。

つまり、彼女の例からすると、パパから愛されていたこと、幸せを願ってくれていること、成功するだけの価値が自分にあること、それはみんなを喜ばせること、というのが、実感として自分の中で根付いていきます。

彼女はこの言葉を続けてくれていたのですが「何だか自分に自信が持てるようになってきた」とおっしゃっていて、仕事でも順調に業績を伸ばしていっていました。
彼女は自分の店を持つ、というよりも、プロデュースする側に回っていたので、新規の店舗を次々立ち上げに成功しているようです。
ある意味、昔からの夢がより大きな形で叶って行ったような感じですね。
そして、恋愛でも・・・けっこういい彼に巡り合えたのですが、さて、その後どうなったのか・・・。
幸せになられていることを願っています。

さて、私たちが今、直面している多くの課題は、今が初出ということはなく、たいていは過去にも体験した出来事が再び目の前にやってきているのです。

そのパターンを改善するには、それを作っている潜在意識のストーリーに気付き、イメージワークなり、アファメーションなり、何らかの方法(セラピー)を使って、そのストーリーを書き換えていく必要があると思います。

「いいところで失敗する」というストーリーを「大丈夫。ちゃんと私はやり遂げられる」というストーリーに書き換えることで、どれくらい人生が楽になるか、想像できますよね。

幼少期にそのストーリーの多くは創られますが、それで人生が完了するわけではありません。
後からのアプローチ(癒し)によって、いかようにも変えられるのです。
だって、自分の人生ですし、その人生を創っているのは自分自身ですから!

皆さんも思い当たるところがあれば、ぜひ、自分自身の心に向き合う時間を作ってみてください。
そして、もし誰かの手が必要と感じたら、カウンセリングをぜひ使ってみてください。
きっとお役に立てると思います!

(了)

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