パートナーとの関係以外の我慢の影響 〜我慢に気づけてないという視点を持つ〜

自分に厳しすぎて我慢に気づけないというパターンに気づいて次に活かしていく

怒りっぽいタイプじゃないのに、最近、パートナーに怒りが止まらない。こんな時に、パートナーとの関係性以外に我慢していることがあり、それが原因で心に余裕がなくなって、パートナーに当たってしまう場合もあります。自分に厳しい人ほど我慢が当たり前になって気づけないという視点を持ってみましょう。

我慢の恋の手放し方についての連載、第3回です。

今回は、パートナーとの関係が悪くなった時に、この関係性とは別のところで我慢していたことが影響している、というケースについてお届けします。

大切な視点は「自分に厳しすぎて我慢していることに気づけてない」ことです。

例えば、こんなご相談でカウンセリングに来られた場合。

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私はそんなに怒りっぽいタイプでもないのに、最近、彼の些細な言葉や行動に腹が立つ。
ついにこの前、彼と大ケンカになってしまった。
すぐ仲直りできたけど、もうケンカをしたくない。
彼のことを好きだし、彼からも愛されていると感じるけど、気がついてないだけで私たちは何か問題があるのだろうか。
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実際にカウンセリングでご相談を伺う時は、細かく二人の状況や、以前と変化したこと、最近の関係性等、について質問させていただきます。

時には、なれそめや、過去の恋愛についても伺うこともあります。

そうやって、順番に今の二人の関係について、ご相談者と一緒に整理していくのですが、時間をかけて、こうしたことを積み重ねていっても、ご相談者がこんなに怒りっぽくなっている理由がわからない場合があります。

そんな時、私はご相談者に

「最近、彼とのこととは関係ないことで、何か変化はありませんでしたか?」

こんな質問をさせていただきます。

すると、例えば、

「彼とのこととは全く関係ないことで、変化があったとすると・・・仕事で異動があったことかな」

こんな話が出てくる場合があるんですね。

その変化について詳しく伺っていくと、

・異動先で、慣れない仕事でとてもストレスがかかっている
・そのセクションには、いつも周りに怒りまくっている先輩がいて、それにうんざりしている
・毎日残業で疲れている

こんな話が出てきたりするのです。

そこで私から

「彼が原因ではなくて、仕事のストレスと人間関係が積もり積もって、心に余裕がなくなってることが、彼に怒りやすくなる原因になってるんじゃないですか?」

と投げかけると、

「えー!。全然気がつかなかった!。言われてみたらそうかもしれない!」

こんな話になる場合があるんですね。

◇我慢することが当たり前になって、そのことに気づけていない

誰でも何か心配事があったり、プレッシャーがあったり、疲れている時は心に余裕がなくなります。

すると、普段はそうでもないのに、いつも以上に怒りっぽくなってしまう、なんてことは起こりうる話なんです。

このことにちゃんと気づいていればいいのです。

「今、自分は疲れてるし、心に余裕がないから、すぐキャパオーバーになってしまうし、怒りっぽくなってるから、ゆっくりする時間を作ろう、ちゃんと休もう。」

こんな風に、心に余裕を作る行動に移すことができます。

ところが、このことに自覚がないと、なぜこんなに怒りっぽくなっているのかがわからないために、無意識に、これをぶつけやすいところに向けてしまうこともあるんです。

この感情の向かい先は、自分が信頼できる人、安心できる人だったりします。
つまり、大切な人、パートナーに向けられたりするんですね。

しかしながら、我慢していることに気づいてないと、この怒りの矛先になっている人に怒っているように感じてしまいます。

こうした場合は、パートナーとの関係性だけでなく、自分自身の中に

「我慢することが当たり前になって、そのことに気づけていない」

というパターンがあることに気がつく必要があるのですね。

◇自分に厳しすぎることに気づいて、自分の価値を教えてもらう

これは、仕事はきちんとやらねばならない、弱音を吐いたり、甘えたりしてはいけない、と自分に厳しいタイプの人に多いと私は思っています。

仕事が大変なのは当たり前だから、そこで自分が感じている感情について、無意識に抑圧してしまい、目を向けられていない、ということが起こりうるのですね。

こうした方は「自分に厳しすぎる」ことが多いです。

仕事はきちんとやるのが当たり前なので、成果があがっても当たり前、だけどあがらなかったら激しく自分を責めたりします。

弱音を吐くこと、出来ないということ、断ることが苦手で、一人でやり遂げなければならないと感じている方も多いです。

もし、この文章を読んで自分に当てはまる!と思われた方は、この話を仕事の関係者や友達の中で信頼できる人に、これは自分も同じなのかと聞いてみてください。

あなたの周りの人は、きっと当てはまると言ってくれるでしょう。
それは、あなたへの応援メッセージです。

とてもがんばり屋で、誰かのために役に立ちたいという、優しさと愛情が大きいあなたをよく知っている人たちからの、自分の価値に気づいて欲しいという思いと感じてみてください。

こんなことができるのは、優しさと愛情があるからこと、なのです。

そして、同じようにあなたのパートナーに尋ねてみてください。

◇自分のパターンに気づいて、次に備える

これは、愛ゆえに、誰かのためにそうなってしまうのですが、そのことで心に余裕がなくなってしんどくなったり、今回の事例のように、パートナーに怒りっぽくなったりしては、誰かのためにという思いの逆になってしまいます。

そのことにいつも気づいておきましょう。

逆に言えば、ここに気づけると、例えば、次にまたパートナーにイライラし始めた時に、

「また私は知らないうちに我慢しすぎているかもしれない」

と気づいて、休みを取る、気分転換をする、リラックスするなどの行動に移していくことができるようになります。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 我慢の恋の手放し方~ロマンス期が落ち着いて不安になった時の我慢
  2. 笑顔がやめられない我慢の恋
  3. パートナーとの関係以外の我慢の影響〜我慢に気づけてないという視点を持つ〜
  4. 我慢の恋のルーツ〜自分の本当の優しさと愛情を知る〜
この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。