彼は私を愛そうとしてくれている人だった

私にはお付き合いをして2年間が経つ彼がいます。
彼とここ数か月倦怠期気味かもしれないと私自身が感じていました。
もしかすると彼も同じように感じていたのかも?
たまのデートをしてもなんだかギクシャクする感覚をお互いに持っているように感じていました。

私の中に彼に対する愛が減少していると感じていました。
2年間お付き合いをしてきたからまだやっていけるだろう。
「情」みたいな部分だけが残っている感覚に陥っていました。
彼が話す言葉やしてくれる行動全てに〇〇〇する彼なんて嫌だな~と最初に否定的な感情を感じるようになっていました。
でもこれは仕方ないことなのだろうな~。だってラブラブしている愛なんて最初の数か月で、2年も3年もたてば情が大半になって、一緒にいるのがあたり前になるのかもしれない。長く続くパートナーシップなんてそんな感じだよね!
そう自分に言い聞かせていました。

でも私の中で彼に対する否定的な感覚が日ごとに強くなっていくのを感じていました。
惰性で彼とのお付き合いを続けている自分に徐々に嫌悪を感じるようにもなっていきました。
もうそろそろお別れの時なのかな~と漠然と考えることが多くなっている自分に気付いたのです。

ある日彼と食事をしている時にいつも以上に雰囲気が悪くなり、彼の話すこと全てが否定的に聞こえるようになっていたのです。
彼が「将来一緒に住むとなると、最初は今俺が住んでいる賃貸になるのかな~。周りの住人達が良い人だから安心感はあるよな~」と言われた時でした。
私の頭の中で瞬時に彼の全ての話しに否定的な感情を結び付けて受け取った自分がいたのです。
「今の彼が住んでいる賃貸?あんなに荷物があるのに一緒に住めると思うの?私の荷物をどこに置くの?周りの人達はいいかもしれないけれど私の気持ちはどうなの?なに勝手なことを言っているの?」

今の私は彼の言葉全てに否定的な反応してしまう。
彼と一緒にいて辛く、悲しく、苦しく、否定的な感情しかかんじないのであれば、一緒にいる意味なんてないと・・・
もうダメだと私の頭の中をぐるぐるとお別れの言葉が繰り返されていました。

もう感情が抑えられない私は「そんな勝手な事ばかり言って、実際に今の家のどこに私の荷物を置けるスペースがあるの?本当に一緒になんて住めるの?」と彼に対してイライラをぶつけてしまいました。
その態度に彼は「ただ一緒にすめたらと過程をして話しただけだよ。今の賃貸を俺は気に入っているだけで、周りの人もいい人達だから事実を伝えただけなのに~。深い意味があるわけではなくて、そのまま受け取ってくれたらいいのに。考えすぎてない?」と彼からひとこと言われたのです。

この時私ははっ!としました。
私何か大切なことを忘れていない?
自分の心の動きをゆっくり意識してみました。
まず「将来一緒に住む」この言葉に私の意識は強く反応をしている自分に気づきました。

実は彼はお子さんのことをとても大切に思っていて、今はまだ私との関係をお子さん達に話していなかったのです。
でも時間が経てば伝えてくれると言う彼の言葉が信じられずにいた私の感情が彼に素直に聞けずにいたのです。
もしかするとお子さん達に二人の関係を話して賛成されなければお別れをする選択を持っているのかもしれない?
自分だけが将来一緒に住むと思っているだけで彼は本当にそんなことを考えてもいないかもしれない?
彼の本心がわからなかった。
だから私の荷物も入らない現実離れした話しをしてなんとかごまかしている、私のことを全く考えてない彼は自分勝手な人なのだと!

私の心の中で彼は私を沢山傷つける人と勝手に決めつけてしまっていたのです。

彼の言葉を受け取る私の意識が全て「彼は私を傷つける人」であるとフィルターを通して判断していました。
だから彼の言葉に自分のマイナス感情を付け足して解釈していたことに気付きました。
いつの間にか沢山の事実を歪んだ感情をのせて処理していたのでした・・・
そりゃ相手に愛なんて持てないよね!とある意味自分自身が納得することにもなったのです。

私は彼に聞いてみたのです。
「お子さん達に私たちの関係をまだ話せないよね。もし数年して本当に一緒に住むときが来たらどうするの?理解してもらえなかったら一緒に住めないの?」
すると彼は「一緒に住むに決まっているよ!いつか子供達が理解してくれるまで子供達のことは待てばいいでしょ!」と彼の伝えてくれた事実をただそのまま受け取ると、そうただ幸せを感じている自分がいることに気づきました。

今、目の前にいる彼の言葉をそのまま受け入れよう。彼は私を傷つける人ではなくて彼は私を愛そうとしてくれている人だった。
そう思ったとたんに倦怠期であった私の心の中に沢山の愛が流れ込んできました。
この感情は最初に彼を愛した以上の愛を感じさせてくれるものでした。
2時間前まではもうお別れだと思っていた自分の感情が180度変わることがあるのだ!と。

私のおのろけ話のようになってしまいましたが、もし彼と距離を感じていたり、お別れかなぁ~なんて感じてしまっている方がいるのであれば一度自分自身に聞いてみてください。
私「彼を私のことを傷つける人にしてない?彼の言葉をそのまま受け取れている?」

この記事を書いたカウンセラー

About Author

いじめ、恋愛ベタ、離婚、子供の不登校など自身の経験を活かした幅広いジャンルを得意としている。 心理学との出会いで体験した「愛にフォーカスすると、人生はどこからでも変えられる。」をカウンセリングで大切にしている。 どこまでも寄り添う深い共感力でお客さまをサポートするスタイルに定評がある。