生きることに希望を持てない

相談者名
春雨
こんにちは。

現在2ヶ月間ほど体調不良から仕事を休んでいます。
新卒1年目の社会人ですが、昨年の12月中頃からストレスによる体調の変化を感じていた矢先にウイルスに感染し、もう休みたいと思いお休みをいただきました。

会社は悪い会社ではありません。
すごく嫌な人がいるというわけでもありません。

ただ全体的な空気がすごく悪く、若手が辞めていく環境です。
そこにもどりたいとは思えず、長く働く予定もなかったのでもう辞めてしまってもいいかと思っているのですが、辞めた後にどうするかどうしたいかがないために決断ができません。

転職活動をしてみましたがうまく行かないし、働きたくない気持ちも募ります。

1年も働いていないので国からの補助もでないため働かなければお金もなくなり生活できなくなるし、今年の夏ごろに結婚を控えていることもあり無職の自分が嫁に行くことに相手家族に申し訳なさも感じ辞める決断をできません。

父親には会社を辞めるかも知れないことを母を交えて伝えてもらったら、「こんなダメ娘をよこしやがったって相手の家族に言われんか」的なことを言われました。
冗談だったり自分の寂しさもあるのかもと理解はありますが、今の自分にはその言葉ですごい傷つきました。

今までも親に褒められたことはほとんどありません。
でも親のために親の言う道を言うこと聞いて歩いてきたのに、と怒りが出てきて涙が止まりませんでした。
そこからもうメンタルもズタボロですぐに涙が出てきます。

今思えば私は小学生の頃から生きるのがずっと辛いです。
結婚を控えて幸せなはずなのに生きることに希望を持てません。
辛いです。

やりたいことも続かず、今は本当に無になってしまいました。
自分にはなにもない無価値観に襲われます。

会社にも申し訳ないと思います。
最後に決めるのは自分だとわかっていますがもうどうしたらいいのかどうしたいのかわかりません。

拙い文章で申し訳ありませんが何かアドバイスをいただけると幸いです。

カウンセラー
桑野量
むらさきさん

はじめして、
今回回答させていただきますカウンセラーの桑野量です。
よろしくお願いします。

文章を読んでいてむらさきさんの孤独感や寂しさが伝わって来ました。
それらを抱えながら、子供の頃から頑張ってきたことは、とても大変だったと思います。

会社のこと、結婚のこと、家族との関係、
たくさんのことが複雑に絡み合ってどう考えていいか分からなくなりますよね。

その状態では「どうしたいか?」と分からなくなってしまうのも、当たり前です。
決めることが出来なくても責めなくて大丈夫です。

ずっと頑張ってきたのですから、これからは自分に優しくしてあげてくださいね。

決断することは、精神的にも、体力的にも、すごいエネルギーを必要とします。
決断できないことを優柔不断など、心の弱さのように捉えてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。

決断するエネルギーが残っていないほど、心も体も疲れてしまっているのです。

むらさきさんに必要なのは、十分な休息です。
現在、仕事を休まれているようですが、心の中は「早く決めないと!」と追い立てられていて、精神的に休めていないかもしれません。

これはよくあることなんですよね。
仕事や学校を休んでいても、心や頭は忙しく動いてしまって休めていないことがあります。

小さい頃からずっと頑張ってこられた人は休むことが苦手になってしまいます。
家庭の中でも、外でも、気を張って頑張らなければいけませんからね。

ゆっくりと休んでと言われても、その状態で落ち受けないというか、何をしていいか分からなくなってしまいます。

おすすめとしては、お家や暮らしている街を離れてひとりになる時間を作れるといいですね。
余裕があるのならば遠出して日帰りや一泊のプチ旅行をしてもいいかもしれません。

家の中にいてベッドで休んでいたとしても、ついついあれこれと考えてしまいます。
受験勉強に疲れた人が、いつも勉強している部屋で休もうと思ってうまく切り替えができないことがあります。

目に触れる情報が参考書や勉強机ですからね。
無意識にそれについて考えてしまいます。

いつもの環境から物理的に距離をとることは役に立ちます。
それでも最初は今までのようにあれこれと考えてしまうかもしれませんが、いつもと違う環境に身を置くことでそれが刺激となっていきます。

部屋の空気を入れ替えるように、心も頭も新しい空気が入ってきます。

* * *

まずは心を十分に休めること。
それが少しずつ出来るようになったら、具体的にむらさきさんの孤独感や閉塞感を癒していくことをやっていきましょう。

将来を決めるのは、それからで大丈夫です。
心の中に寂しさや何もうまくいかない気持ちがたくさん詰まっている状態では、どんな未来を選んでもうまくいかないように感じてしまいます。

心理学では「投影」と言うのですが、現在心の中にある寂しさを未来の自分にも同じように重ねてしまいます。
すると、何を選んでも寂しい気持ちがなくならないように感じて無意味感も出てきてしまいます。

パートナーにはむさらきさんが抱えている寂しさや不安を話すことが出来ていますか?
少しずつでもいいので、自分の気持ちを話すようにしてくださいね。

「相手の両親がどう思っているか?不安になること」や「自分の親に言われて傷付いてしまったこと」など、ひとりで抱えずに話してみてください。
子供の頃から抱えていた寂しさについても話せる範囲で話してみてくださいね。

「結婚するのに、幸せな未来に希望を持てない」
そう感じてしまうのは、パートナーがいてもひとりぼっちだと感じているからです。
気持ちを話したり、受け止めてもらったりしながら、少しずつそのひとりぼっちの感覚を手放して、パートナーとの間に安心感を感じていきましょう。

子供の頃に家族との間に距離があると、大人になって無意識にパートナーに遠慮することがあります。
仲はいいかもしれませんが、心の奥底を見せるのは怖いということもあるかもしれません。

「親密感の恐れ」といって身近な人にほど、自分の気持ちを話すことに抵抗を感じることがあります。
その場合は友達やカウンセラーなど、まずは自分が話しやすい相手や環境を選んでみて下さいね。

* * *

もう一つやって欲しいことがあります。
過去の自分を認める言葉や褒める言葉を手紙として書き出してみてください。

孤独感の裏側にあるのは、誰にも見てもらえなかったという気持ちです。
大人になって現在の自分は、過去の苦しかったことも、頑張ったこともすべて知っていると思います。

例えば、小学生の頃に頑張っても褒めてもらえなかったことがあるかもしれません。
あの時にかけて欲しかった言葉を、大人になった自分が当時の自分に向けて言ってあげるのです。

心は時間の概念を飛び越えることが出来ます。
もうずっと昔のことかもしれません。
それでも、今、あなたの言葉で当時の自分を褒めてあげたり、認めてあげたりすることで、その時に満たされなかった気持ちを満たすことができます。

埋められなかった孤独感を癒していくことができます。
社会人になって頑張った自分に向けてでも大丈夫です。

歯を磨くように毎日の習慣として、短い言葉でいいので、時には子供の自分に向けて、時には大人の自分に向けて、頑張ったこと、悔しかったこと、その時の自分に寄り添う気持ちを言葉にして書いてみてください。

* * *

十分に休むこと。
自分の気持ちを人に話していくこと。
心の寂しさに寄り添っていくこと。

それらをやっていくことで、むらさきさんがこれからやりたいことも見えてくると思います。
今までは自分一人で孤独を抱えながらも頑張ってきたかもしれません。
しかし、それと違うやり方で生きていく未来も見えてくると思います。

長文になってしまいましたが、最後までお読みくださってありがとうございます。
遠くからではありますが、むらさきさんのことを応援しております。

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