好きな人の好きなものを好きになるお話

11月の終わりから、我が家は、猫を飼い始めました。
ご縁があって、保護猫のきょうだいを2匹、お迎えしました。

来てすぐに、風邪を引いて、病院に連れて行ったり、目薬をさしたり、薬を飲ませたりと、初めて尽くしでしたが、2匹とも良くなりました。

猫を飼い始めて、ひとつ困ったことがありました。
お正月の過ごし方です。

いつもなら、夫の実家と、私の実家で、一晩ずつ泊まって過ごすのですが、その間、猫をどうするのか。

というのも、夫の実家は、猫を飼ったことがあるので大丈夫なのですが、うちの実家は、母が大の動物嫌いなのです。
「毛のはえた動物は一切持ち込み禁止」というのが、子どもの頃からの、決して破ってはいけない決まりだったのです。

私は、動物が大好きなのですが、もちろんペットなんて飼わせてもらえませんでした。
それで、悲しい思いをしたことは、一度や二度ではありませんでしたが、もー絶対にダメだったのでした。

そこで、うちの仔猫たちをどうするのか!?

仔猫をひと晩、自宅に置いていくのは、無理。
なんとか、母に猫を連れていく話をしなければと、年末になるほどに、思い悩んでいたのでした。

ほんとに、母は動物がダメなのです。
何回も私は、叱られたのです。
猫を拾った時も、犬を飼いたかった時も。

そして、いよいよ話しをする日がきました。
実家の両親は、孫に会いたいばっかりで、待ち構えています。
電話をすると、前のめりで私たちの訪問を待っているようでした。

私「実は、猫飼い始めたの。」
母「えー?猫?孫たちが飼いたがったの?」
私「そうだよー。」
母「へぇー」

おもしろそうに、私の話を聞いている母。

私「でさー、お正月、猫連れてってもいいかな。
ゲージに入れとくから。トイレもできるし、引っ掻かないし。」

断られたら、どうしよう!
私が動物キライなの知ってるよね?って言われたら、どうしましょーっ!
とドキドキだったのですが、

母「私は触れないけど、連れてらっしゃいよー!」

と朗らかにOKが出ました。
はぁ〜よかったぁ〜。

母には、ほんとにいつも心配してもらったり、孫たちにお小遣いをもらったり、お米もらったりしてて、ありがたいばっかりなんです。
にもかかわらず、母の嫌いな「毛の生えた動物」を持ち込むというのは、ほんとに大丈夫なのか、嫌な顔されないだろうかと、ほんとに気になっていたので、心から安堵したと同時に、

「あれ?いいんだ。」

って拍子抜けしたような気もしました。
孫たちが飼いたがったもので、可愛がっているものだったら、ばーばも好きになろうとしたのかもしれません。

そして、お正月。
猫と一緒に実家へ。
猫たちは、和室から出さないようにしていたのですが、猫と遊びたい子どもたちは、和室に籠りきり。母は、気になるようで、時折、襖を開けて、猫と孫の様子を見にきたりしていました。

和室に置いてあるものを、取りに行くときは、恐々でしたが、

母「誰?って顔しとるねー。おばあちゃんだよー。」

なんて話しかけながら、触ることはありませんでしたが、よく覗きにきてました。
仔猫たちが寝ているのをみると、しきりに「可愛いもんだねー」なんて言っていました。

ペット禁止っ!!と、声高に叫んでいた頃の母とは別人のようでしたよ。

そして、お正月もすっかり終わって、先日、電話がかかってきて開口一番、

「おチビちゃんたちは、元気にしとるかねー?」

おチビちゃんは、孫ではなく、仔猫たちのこと。
ちょっと前までは、おチビちゃんと言えば、孫たちのことだったんですけどね。

「ばーば、猫ちゃんたちのこと、可愛いって思ったよー。」

と孫たちに電話で喋っておりました。
孫たちにも、動物嫌いのことは言ってましたから、母自身も、自分で不思議なものだと思ったのかもしれませんね。

ほんとにおもしろい現象が起こったお正月でした。

でも、これは実は不思議でもなんでもなくて、私たちって、自分が大切に思っている人が大切にしているものって、同じように、大切にしたいって思うものなんですよね。

母が、大好きな孫たちが可愛がっている仔猫たちだから、母も、怖かったかもしれないけど、好意的に見ることができたということだと思います。
孫がしているように、仔猫たちのこと好きになりたくなったのかな。

これって、素敵なことだなって思いませんか。

好きな人の好きなものを、一緒に好きになる、大事にする。
好きな人を通して、世界がグイッと広がる瞬間です。

自分が大切にしているものを、同じように大切にしてもらったり、好きになってもらうのって嬉しいですよね。

誰かと仲良くなりたい時には、その人の好きなものを研究したり、好きになったりすると距離は一気に近くなると思いますよ。
好きなものリサーチしないとですね。

今日も仔猫たちは、お昼寝したり、走り回ったりしています。
母には、猫の写真を送ってあげました。
また、連れて行けそうです。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。