ハードワークから抜け出すために

仕事で頑張り過ぎて、休みの日は死んだように眠って何もする気になれない。
せっかくの休みでも、職場や仕事のことが気になって休んだ気になれず休めない。

仕事が好きで熱中しているのなら何も問題ないのかも知れませんが、そうでなければ、ただただ心身共に疲弊してストレスが溜まり苦しいものです。
自分は何が好きで、何がしたくて、何のために生きているのかも分からなくなってしまいます。
たとえ、仕事が生き甲斐であったとしても、息抜きや休息は自分らしさを保つために必要です。

では、どうして心理的に休めなくなってしまうのか、その理由をいくつか考察していきたいと思います。

①劣等感

自分は、劣っていると感じていると、劣っている部分を補うために頑張り過ぎてしまうことがあります。
頑張ることは良いことですが、無理をしてしまっては続きません。

劣等感を抱えていると、誰かの得意なことや持っている魅力と、自分の苦手なことや持っていない部分を比較していることが多いのではないでしょうか。
数学が苦手な人と数学の得意な人とが、数学で競うようなものなので、数学の苦手な人の勝率はかなり低いと言えるでしょう。
そして「やっぱり自分はダメだ」と、劣等感を強化してしまうことになりかねません。

人には人の得意分野や魅力があるように、あなたにはあなたの得意分野や魅力があります。
自分自身の得意分野(価値)や魅力に意識を向けていくことが大切です。

②罪悪感

仕事で何かミスをしてしまった。迷惑をかけてしまった。という分かりやすい罪悪感の場合は、謝罪をすれば済みます。

何かミスや悪いことをしていなくても、「自分は害な存在だ」「自分は悪いものだ」という感覚も罪悪感です。
「自分は悪だ」という罪悪感の十字架を背負って、罪滅ぼしのように働くあなたの姿を見て誰も喜びません。
周りの誰かのためにも、自分を許すことにチャレンジしてみてはいかがでしょう。

「奴隷のようにこき使いやがって!苦しむ私の姿を見て罪悪感を感じやがれ!」と、怒りを抱えている場合もあります。
そんな時は、誰かや何かを許す必要があります。

それほどの大きな怒りを感じているのですから、すぐに許せなくても仕方ありません。
もしかしたら一生許せないかも知れません。
それでも、「許してみよう」と意欲を持つことが、大きな大きな第一歩になります。

もちろん謝罪が必要な場面では、ちゃんと謝ることをお忘れなく。

③不信感

自分が居なければ職場が回らない。部下が頼りなくて、自分でやった方が効率的。なんて話をお伺いすることがあります。

それだけ責任感も強く、職場での存在も大きく、周りからの信頼も厚いのではないでしょうか。
しかし、効率を求めたり、周りの期待に応えようとして、休めなくなってしまうのは、非効率ですし人材が成長する機会を奪ってしまい、人材も育たないのではないでしょうか。

部下が、自分のやり方で仕事をこなしてくれることや、初めから問題なく仕事をこなしてくれることを期待するのではなく、自分のやり方とは違えど、部下なりのやり方で、問題なく仕事をこなせるよう成長することを信じて頼ること(信頼すること)が大切になります。

誰かを信じて頼ることで、頼られた人は自分自身の価値に気づき、自信をつけて頼れる存在に成長していくのではないでしょうか。
 

いかがでしたでしょうか。

休みたくても休めない心理を考察してみました。
もちろん、これが全てではありません。
休めない理由は十人十色ですし、複数の要因が絡み合って休めなくなってしまうこともあります。

休めない理由を見ていくことで、解決の糸口が見つかったり、勇気が湧いてくることもありますが、ひとりで考え込んでも自分の見方考え方で、なかなか抜け出せないのではないでしょうか。

そんな時は、カウンセラーに聞いてもらい、自分以外の別の視点で、別の考え方に触れてみてはいかがでしょう。

きっと、お役に立てることがあると思いますよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

伊藤 顕市

我慢や犠牲的な生き方、依存的な恋愛、生きづらさを乗り越え、独立開業やカウンセラーになる夢を叶える。ユーモアに富んだ表現で心理学をわかりやすく伝え、クライアントの魅力や可能性を見続けて、クライアントと一緒に「その人らしく」「楽になる方法」を考えるスタイルに好評を得ている。