先行きが不透明なときは、いま自分にできることに意識を向ける

いま変化の大きな時期にあるといわれています。
突然の事態が起こり、これまでのやり方が通用しなくなったり、状況に対応するためにこれまでとは違うやり方を取り入れる必要が起きたりしています。

変化のスピードが早いし、これから先がどうなるのかも不透明で予測がつかない。

先が見えない。
これからどうなっちゃうんだろう。
なのに、動きたくても動けない。
そんな不安を抱えている人も少なくないかもしれません。

いまの状況は、誰もが先の見えなさを抱えています。
だとしたら「この先どうなるかの予想がつかないこと」をいったん受け入れたうえで、いまを過ごすといいかもしれません。
 

というのも「この先どうなるかわからない」ことは、自分ではどうにもならないことだからなんですね。

自分ではどうにもならないことに意識を向けても振り回されてしまいます。
というのも、自分がどうなるかは「どうにもならないこと次第」と感じてしまうからなんですね。

これは「どうにもならないこと」に支配権を与えてしまっている状態で、自分では決めることができないために振り回されてしまうんですね。

その逆に、自分が決められることに意識を向けることで振り回されることは減っていきます。
 

◆「誰かのためにいま自分ができること」に意識を向ける

変化の大きな時期こそ、「いま自分にできること」に意識を向けるといいんです。
そうすることで、自分ではどうにもならないことに振り回されなくなります。

例えば、転職を考えていたとします。
けれど企業が採用を控えて求人件数が激減。転職したくても、なかなか応募したい求人がない。

このとき求人件数が減っていることに意識を向けても、イライラしたり失望したりしてしまいます。

そこで「いま自分にできること」を考えてみます。

・今後転職するために、いまの仕事で経験を積めることはないかな?
・職場の人間関係の不満をもし変えられるとしたら、できることはないかな?
・いまの仕事に少しでもやりがい感じるために、できることはないかな?

そうやって、いったんはいまできることに意識を向けてみます。
この状況を少しでもよくするために、いま自分にできるとしたら何ができるだろう?と考えてみるんですね。

「自分が、誰かのためにできることがあるとしたら」という視点も加えるとさらにいいんですね。
自分が取ろうとする行動の視野が広がるからです。
その視野の広がりが、これまでにはなかった発想にもつながります。

例えば
・これまでは「自分の仕事はここまで」と思ってやってきたけれど、ほかの業務も手伝わせてもらおう
・自分がサポートしている営業さんが、少しでもやりやすくなるように営業さんの立場に立って考えてみよう
・苦手に感じていた同僚のことを、少しでも理解するように心がけてみよう

そんなふうに「誰かのために+いま自分ができること」に意識を向けてみると、これまでになかった発想が生まれてきます。
実際にそれをやっていくことで、現状も変わっていきます。

その結果、自分の仕事の幅が広がったり、いまの環境に意義を感じ始めて転職しなくてもいいと思うかもしれません。

「自分ではどうにもならないこと」に向けていた意識を「誰かのために+いま自分ができること」に向けるだけで、閉塞感から抜け出せることは少なくありません。

いまできることをコツコツやっていくこと。
それが現状を変えていき、自分自身を成長させ、ほしい未来をつくっていきます。

いま自分にできることは何だろう?
そんなことを意識しながら、過ごしてみてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー