2020年代以降の大きな変化

既に2021年になって久しいですが、みなさんもご存知の通り、2020年は大きな変化の年になりましたね。
元々、近年のテクノロジーの進歩により様々な変化が加速していたのですが、2020年をきっかけに、更に具体的な変化を求められる状況が起きているようです。

1年前と全く変わらず、同じ環境で仕事が出来ているという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
当社でもオンラインの面談カウンセリングやセミナーが開催されるなど、様々な変化がありましたが、業種によってはもっと大きな変化をする必要があったり、今までやっていた事がほとんどできなくなってしまうという状況も少なくなかったと思います。

2020年の1年間で、ここ10年分ぐらいかそれ以上の変化が一気に進んだと言っても過言ではないかも知れません。
それによって発生した変化の余波のようなものは、今後数年をかけて馴染んでいく事になるかと思いますが、それによって様々な弊害や衝突が生まれる事も予想されそうです。
 

たとえば、大きな変化が起きた時、「変化するのが得意な人」と「変化が苦手な人」というのがいたりしますね。
これは、会社や起業に置き換えてもらってもかまいません。
「変化や適応がしやすい業種」と、「新しい形式に生まれ変わるのが難しい業種」があるかと思います。

これは様々な要因が関わっているので、いいとか悪いとかは一概には言えません。
会社の規模や社会とのかかわり方、資産の多寡や起業方針の違い、社長さんの性格などによっても「変化しやすいかどうか」というのは変わってくるかと思います。

しかし、いいとか悪いとかは関係なく、変化や適応がうまくできないと、これからの時代は確実に苦しい展開がやってきてしまうかと思います。
というのも、世の中の大部分は「より早く変化をして、新しいビジネスを作った人たち」を中心に作られていく事が多いので、油断しているといつのまにか「時代遅れ」とか、「いまどきそんなの流行らない」という状況に置かれてしまう事があるからです。

別に、起業したり転職したりする事を勧めている訳ではないのですが、「必要があれば、起業や転職も必要かもな」と思えるぐらいの心の柔軟性はあった方がいいかも知れません。
これは、経営者や社長さんの人にも、従業員の人にも、どちらにも言えるかと思います。
 

何故、そんなに変化が重要かと言いますと、今後数年間で「変化が得意な人」と「変化が苦手な人」には、今まで以上に大きな差が出てくる可能性が高いからです。
 

たとえば、あなたがもし経営者や社長さんだったとしたら、同じ業界の中に、「あなたよりもっと変化に柔軟で、先進的なビジネスを展開していくライバル」というのが何人か現れます。
そのうちの何人かは失敗したり、転落していくかも知れませんが、うまく成功した人たちはどんどんビジネスを発展させ、業界のシェアを広げていったりします。

そうすると、今までと同じように真面目にコツコツやってきていたはずなのに、いつのまにか仕事が減っていたり、企業が衰退しているという事になってしまうかも知れません。
もっと悪くすると、自分の従業員がライバルの会社に転職し、そちらの方で優秀な成績をあげていくなんて事も、無いとは言えません。

こういった事が起きないようにするには、業界全体の動きに目を向け、どんな企業が成功しているか、どんな変化をしているかを観察する目線と、「うちの会社も真似してみようかな」という柔軟性が必要になるかと思います。
別に、自分が率先してイノベーションを起こすまでいかなくても、「今はこういうのが流行っているから、ちょっとやってみようか」というぐらいの対応力があれば、十分に生き残っていく道もあるでしょう。

反対に、あまり頑固になって変化を拒んでしまうと、優秀な人材ほど見切りをつけるのは早かったりしますから、「あっちの会社の方がいいな」と思われたら、どんどん辞められてしまう可能性があります。
自分の会社の特性を理解して、「うちの会社はこんないい所があるから、お得だと思うよ」と思わせる事ができれば、新しい人材を確保する事もできるかと思います。
 

そしてもし、あなたが従業員の側だったとして、「変化が苦手な会社」にいたとすると、これもかなり困った事になりそうです。
先進的な会社にいる人よりも、給料が下がっていったり、仕事が減ってくるかもしれないし、逆に「給料払ってるんだから、もっと働け!」と、過酷な労働環境に立たされてしまうかも知れません。

こういったブラック企業化するケースは近年非常に増えており、「今までの遅れを取り戻さなくては」と思って頑張るのですが、その頑張り方が「新しい方法を考える」のではなく、「とにかく働く量を増やしてなんとかする」という古いやり方になっている事が多く、人間はそんなに頑張れないので、いずれ無理が来てしまいます。
従業員が倒れれば、いずれ会社も倒れる事になり、もっと需要のある新しい会社がそこに立つ事になってしまうでしょう。

「この会社のやり方では、もう何年も続かないだろうな」と感じたら、会社が倒れるのに巻き込まれてしまう前に、もっといい所へ行くという判断も時には必要かと思います。
 

2020年当初は、「なんだか色々と騒がしくなってるけど、これっていつまで続くのかな?今年の終わりぐらいには、全部元通りになってるのかな?」と思ったりしたかも知れませんが、今の所はまだそうなってはいないようです。
仮にいつか「元通り」になったとしても、それまでに色々な変化を出来た企業と、そうでなかった企業には大きな差が生まれているでしょうし、それは個人にも言えるかと思います。

せっかくなら、「ピンチをチャンスに変える」ぐらいの気持ちで、新しい事に挑戦したり、「2020年があったから、今の私があるんだ」と言えるぐらいの、大きな変化と成長を掴んで欲しいと思います。
変化は怖い時もありますが、同時にワクワクする時でもあります。大きな変化を、ぜひワクワクの目線で楽しんでみて欲しいと思います。

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