自分の人生を生きる力・アカウンタビリティーという視点(1)~アカウンタビリティーとは何か~

「自分らしく」「ありのままに」「やりたいことをする」そんな風に人生を生きたい

その願いを叶える視点の一つが「アカウンタビリティー」。自分に起こることの全ては、自分の選択の結果であり、他の誰かの責任ではない、という視点のことを言います。それは、誰かに非があっても、そのせいだけにするのではなく、自分にとっても意味があることであると考える成熟した心を持つこと。
こんな心が持てたら、そんな自分は素晴らしい素敵な人生を送っていると思いませんか?
今回の4回シリーズでは「アカウンタビリティー」についてお話ししていきます。

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「自分らしく」「ありのままに」「やりたいことをする」そんな風に人生を生きたい。

私たちはそう願いながら、どこかでそれをあきらめてしまっています。

しかしながら、自分らしい人生を生きることは可能です。

そのために役に立つのは「今までと違う視点を持つ」こと。

その一つが「アカウンタビリティー」です。

アカウンタビリティーとは心理学では「責任の概念」と言います。

一言で言えば「私達に起こることの全ては自分自身が選んだ結果である」という考え方。

自分に起こることの全ては、自分の選択の結果であり、他の誰かの責任ではない、という視点のことを言います。

 

◎物事がうまくいかない時、誰かのせいにしていないか

私たちは、辛いこと、悲しいこと、うまくいかないことがあると、やるせない気持ちになります。

この時、心は「自分を責めて」います。

ところが、この自分への攻撃はあまりに辛すぎるので、その気持ちを自分の中に留めておくことができません。

そのために、自分以外の誰かや何かに矛先を向けることで自分の心を守ろうとします。

誰かや何かのせいにすることが好都合なのです。

 

もしそうだとしたら、私たちが誰かや何かに怒ったり恨んだり攻撃したりしている時というのは、実際とは違う、見当違いなところに怒りの矛先を向けていることになります。

実際には、そこには自己攻撃が隠れているのです。

 

しかし、普段、私たちはそんな風に思うことはできません。

辛い状況が起これば、ひどい仕打ちを受ければ、誰かや何かに腹がたつのは当たり前のこと。

悪いことをした人がそのままでいいはずはなく、そうした場合はきちんと謝ってもらわないといけません。

相手のせいではなく、自分が選んだことだ、という発想は、普通に考えたら無理があることだし、リスクがある視点です。

相手が悪いのに自分が悪いことにしてしまっては、自分の身を守れなかったり、自分を傷つけることになったりする場合も出てきてしまいます。

 

にもかかわらず、アカウンタビリティーとは、言って見れば「あえて」「わざわざ」違う視点で考えるチャレンジに、意味と効果があることを私たちに教えてくれます。

 

誰かが自分に明らかに悪いことをした。

そのことで相手がしなければいけないこと、例えば謝ってもらうなど、はちゃんとあります。

自分が悪かったのかもしれないと自己攻撃するのではなく、客観的にどちらが悪かったのかを見ることがないと、正しい責任の所在がわからなくなります。

相手が悪いのに、自分が悪いことにしてしまっては、相手にも罪悪感が残ってしまうとも言えます。

 

しかしながら、それとは別に、自分にもやること、思うことがあるのではないか、と思ってみる。

それが、物事がうまくいかない時には、誰かや何かのせいにするのではなく、自分に原因があるのではないか、という視点。

そう考えてみると、自らが感じていることの責任は自分にあるのだ、という発想が生まれてきます。

すると、自分が作り出したものなのだから、自分次第で変えられる。そう思うことにつなげていけるのです。

誰かや何かのせいにするのではなく、自分の中にその原因を求め、さらに、自分を責めるのではなく、自分自身のものの見方や感じ方を変えることで、物事を変えていく力にする。

 

別の言い方をすれば、辛いこと、悲しいこと、うまくいかないことがあっても、そこには意味があると考えられたら、学びや成長のチャンスにしていくことができる、ということになります。

 

それは、誰かに非があっても、そのせいだけにするのではなく、自分にとっても意味があることであると考える成熟した心を持つこと。

こんな心が持てたら、そんな自分は素晴らしい素敵な人生を送っていると思いませんか?

 

◎アカウンタビリティーが自由で開放的なアプローチであるという理由

自分の責任、と聞くと、重荷を背負うという苦しいイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

実際にはそうではありません。

自分がやっているのだから、自分の思い一つで変えられる、という視点のことなのです。

アカウンタビリティーが「自由で開放的なアプローチ」と言われる理由はここにあります。

自らの心を開放できるのは、それをやっている自分しかできません。

どんな視点を選ぶのか、は自分次第。

だとしたら、ネガティブな視点ではなく、起こった出来事に意味があり、そこには学びと成長のチャンスがある、という視点を持つことを選べば、どんなことも大切に、また、良いこととして捉えていくことができるようになるのです。

 

「自分らしく」「ありのままに」「やりたいことをする」人生。

それは自分の人生を生きる、ということです。

アカウンタビリティーの視点を持つと、起こった出来事を、誰かや何かのせいにするのではなく、自分にとって意味のあることとして捉えることができます。

学び、成長のチャンスと捉えて行動することができれば、それは全て自分の糧になります。

それを積み重ねていけば、自分を常に成長させられ、そのことで自信がつき、前向きに生きていけるようになります。

そんな成熟した心を持てたなら、充実感や幸せを感じやすくなっていけるはず。

結果、自分らしく、ありのままに、やりたいことができる人生を生きることになっていけるのです。

次回は、実際にアカウンタビリティーの視点を持つことによって、具体的に人生を変えていけた事例をご紹介していきます。

>>>『自分の人生を生きる力・アカウンタビリティーという視点(2)~自分の見方次第で誰かも変わる~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。