自分の人生を生きる力・アカウンタビリティーという視点(4)~責任を取ることで自分の人生を生きられる~

自分を成長させ、自分らしく幸せな人生を生きる

アカウンタビリティーは、日常にある小さなことから、そこに意味を見ていく練習を積み重ねていくことで、段々と身についていきます。周りにある小さな価値、良いことを探す練習と小さな嫌なことに意味を探す練習をしていくこと。また苦しくなる時には使わないことも大切なポイントになります。
アカウンタビリティーとは、重いものを背負うのではなく、「誰のせいでもない」視点を持つことに自ら責任を持つ、ということです。このことが、自分を成長させ、自分らしく幸せな人生を生きていくのに役立ちます。

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◇アカウンタビリティーは自分の心の状態を見極めて使うことが大切

この視点は、使っていくと、問題を解決したり、願いを叶えていくのにとても役に立つ視点なのですが、自分の心の状態を見極めて、使える時に使っていくことも大切になります。

例えば、落ち込んでいて、自分を責める気持ちがなくならないような時。

こんな時は「自分が選んだことだから」という言葉が、自分のせいでこうなったんだ!と感じてしまう場合もあります。

自分を苦しめる思いが強いと、そこに意味を見て、理解して、学び成長するチャンスと捉えるのが難しくなります。

この視点を使っていこうとする時に苦しくなるようなら、使うのをやめてください。

そして、使う準備ができた時には、改めて使っていくことが効果的です。

◇こじつけ力を養おう

この視点を使えるようになるには練習が必要です。

日常にある小さなことから、そこに意味を見ていく練習を積み重ねていくことで、段々と身についていきます。

まずは、あなたの周りにいる人、接点がある人に目を向けて、そこに価値を見てあげましょう。

例えば、コンビニの店員さんの言葉遣いが丁寧だったら、それを素敵だな、と思って「ありがとう」と言ってみる。

次に、小さな嫌なことに意味を考えてみる。

例えば、電車が30分遅れていてイライラした時。この遅れに意味あるとしたら?

待っている時間に駅の売店で手に取った雑誌に好きなミュージシャンの特集があったのを発見!とか。

私自身、日常で実践していますが「それって『こじつけ』としか思えない!」と自分にツッコミを入れることもしばしば。

ですので、私はこれを「こじつけ力を養う」と呼んでいます。

時には無理やり感がある場合もあるのですが、それでいいと私は考えています。

いい意味に「こじつけ」る練習を積んでいくと、自分に起こる出来事について意味づけできるようになり、ひいては、アカウンタビリティーが使いやすくなると思うのです。

◇実はすでに手に入れているのに見えていない幸せがあるとしたら

この視点は、さらに視野を広げていってくれます。

例えば、自分は誰からも応援されてないし、愛されていると思えない。

応援され、愛されるようになりたい。という夢を持ったとしましょう。

まず、実は、今までも、今も、叶っている願いがあるのではないか、と思って見ます。

もしかして、今も、昔も、愛してくれている人が周りにいたかもしれない。

なのに、気づかなかったのはどうしてだろう。

そう思いながら周りを見た時。

実は、自分が心を閉ざしていたのではないか、と気づいたり。

実は、周りの人に全く余裕がなかったのでは、と気づいたり。

その時、自分が愛されていなかったわけではなく、理由があっただけであり、見方を変えて、自分の態度を変えていけば、愛されていることを実感できるかもしれないのです。

こんな広い視点が持てるようになった自分は成長し変化しているはずです。

嫌なことをそのままにしないで、意味と理解という視点で捉え直してみると、そこには全く違った新しい意味が見えてきます。

周りの誰かや状況ではなく、自らの選択で手に入れられる視点。

こうしたアカウンタビリティーの視点によって、すでにある幸せに気づくだけで、手に入れることも可能なのです。

◇責任を取ることで自分の人生を生きられる

この連載の第一回でも書きましたが、アカウンタビリティーとは、重いものを背負うのではなく、「誰のせいでもない」視点を持つことに自ら責任を持つ、ということです。

自分の視点とは、自分がどんな見方で物事をみるか、ということ。

私たちは無意識に自分のフィルターを通して物事を見ています。

別の言い方をすれば「自分の見たいように見ている」ということ。

もしそうだとしたら、自分の周りに起こる出来事をどのように自分が見たいのか、と設定して見ることで、見えてくる世界が変わってくるとも言えます。

 

悪いように見たら、悪いようにしか見えない。

良いように見たら、良いことに見えてくる。

 

アカウンタビリティーのいう責任とは、自分が見たいように見ていることに責任を持つこと。

出来事に「誰のせいでも、自分のせいでもなく、そこに意味と理由があるのではないか」という見方をしていく姿勢のことです。

この視点を持つことで、第二回のクライアントさんの実例のように、人生は変わっていきます。

使っていくには練習が必要ですが、「自分のもの見方は自分が決められる」ことをいつも念頭に置きながら生きていくことは、自分を成長させ、自分らしく幸せな人生を生きていくのにとても役に立ちます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。