人生の閉塞感を抜け出し新しい扉を開く心理学(2)~抜け出すための新しい視点を持つ~

閉塞感を抜け出すための今までとは違う2つの視点とは

閉塞感を抜け出すための方法とは、今までとは違った視点を持つこと。
今回の記事ではそのための2つの視点をお伝えしていきます。
(1)閉塞感の原因である問題や状況は「誤解」ではないかという視点
(2)閉塞感の原因を誰かや何かのせいにしていないかという視点

***

閉塞感を抜け出す方法とは、今までとは違った視点を持つことにチャレンジすることです。
今回の記事では、そのための二つの視点についてお伝えしていきます。

(1)閉塞感の原因である問題や状況は「誤解」ではないかという視点

自分では行き詰まっていると感じる問題や状況でも、実際には問題ではなかった、ということはたくさんあります。
問題だ、と自分が誤解していることがあるのですね。

例えば、長年付き合っているパートナーの愛情が冷めてしまった、と悩んでいる時。
もちろん、実際に相手の気持ちが冷めてしまったという場合もあるわけですが、相手の態度から、冷めてしまったとの思い込みから、誤解をして苦しんでいることもあるのです。

彼(彼女)に話しかけてもそっけない。
いつも不機嫌だ。
帰宅時間が遅い。
休みの日に誘いかけても家で寝てるばかり。

こんな状況だったら、愛情が冷めたと思うし、不安になるし、時には浮気でもしているのではないかと疑いたくなります。

しかし、本当にそうなのか、といえば、まだわからない状態です。

わからないのであれば、次にやるべきことは、彼(彼女)がそっけない理由を確かめる、ということが必要になってきます。

カウンセリングの中でこうした不安を伺う時には、状況や相手の性格などから、客観的に相手の心理を推測していきますが、実際に聞いてもらったら、

「仕事でプロジェクトチームを任されて、その運営がうまくいかず、会社では辛い顔を見せられないので、家に帰ってからずっと一人で悩み続けていた」

なんてことがわかった、ということもあります。

私たちは、こうした「確認しないで、自分で結論を思い込んで、苦しくなってしまう」ことを意外とたくさん起こしています。

相手に必要な質問ができてないんですね。特に、どんな気持ちでいるのか、を聞くことがなかなかできない。
それはある意味、当然なんです。パッと聞けるのなら、とっくに聞いてるわけですから。

これは、自分へのダメ出しが「私のせいでこうなった」という不安や怖れを作り出して邪魔をするために起こります。
しかし、あなたが相手のことをダメだとか責めているとは限らないのです。

これは「相手の気持ちの内容」で苦しんでいるのではなくて
「相手の気持ちがわからない」ことで苦しんでいるということです。

閉塞感の正体の一つは「わからない」こと。

「わからない」のと「結論が出ていること」は雲泥の差があります。

このことを思いながら「私のせいとは限らない」と自分に言ってあげながら、
まずは、コミュニケーションと取るということを考えてみましょう。

相手に聞いてみたり、お互いの気持ちを交換できたら、それで問題は解決することはたくさんあります。

(2)閉塞感の原因を誰かや何かのせいにしていないかという視点

私たちは、辛いこと、悲しいこと、うまくいかないことがある時、心は「自分を責めて」います。

ところが、この自分への攻撃はあまりに辛すぎるので、その気持ちを自分の中に留めておくことができません。
そのために、自分以外の誰かや何かに矛先を向けることで自分の心を守ろうとします。
誰かや何かのせいにすることが好都合なのです。

もしそうだとしたら、私たちが誰かや何かに怒っている時というのは、見当違いなところに怒りの矛先を向けていることになります。
そこには自己攻撃が隠れているのです。

例えば、
「このところずっと仕事で力が発揮できないのは上司がうるさく言うせいだ」
「子供の反抗期が続くのは夫が協力的ではないからだ」
「婚活がうまくいかないのは、元彼のせいで恋愛する気になれなくなったからだ」

こうしたことが、実は、自分を責める気持ちを感じたくなくて、相手のせいにしているだけだとしたら。

辛い状況が起これば、ひどい仕打ちを受ければ、誰かや何かに腹がたつのは当たり前のこと。
そうした場合はきちんと謝ってもらう必要があります。

しかし、それとは別に、相手を勝手に悪者にしてないか、必要以上に悪いことにしてないか、という視点を持ってみましょう。

そして、相手を言い訳にして、自分がやるべき行動を取れてないのかもしれない、と思ってみましょう。

これが、物事がうまくいかない時には、誰かや何かのせいにするのではなく、自分に原因があるのではないか、という視点です。

そう考えて、実際に今、自分が取り組めること、行動に移せることを考え、計画し、実行に移してみる。

先の例えで言えば、
「仕事で力が発揮できないのは、自分の仕事のやり方を見直す時ではないか」
「子供の反抗期について夫婦で学んで、子供とゆっくり話をする時間を作ってみよう」
「婚活を進めていくために、自分の魅力や良いところを友達に聞いて、表現する練習をしていこう」

誰かや何かのせいにするのではなく、自分の中にその原因を求め、さらに、自分を責めるのではなく、自分自身のものの見方や感じ方を変えること。
それによって、必要な行動に移していくことができ、閉塞感を抜け出していけます。

>>>『人生の閉塞感を抜け出し新しい扉を開く心理学(3)~問題には意味・学び・成長があると考える~』へ続く

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。