人生の閉塞感を抜け出し新しい扉を開く心理学(4)~自動ドアが開くように抜け出せる方法とは?~

誰の心の中にも愛情と優しさを見ることが閉塞感の自動ドアを開く鍵

閉塞感から自動ドアが開くように抜け出せる方法があるとしたら?。
心のエネルギーの方向を内向き(過去や痛み)ではなく、外向き(未来・目的)に向け続けることが、新しい扉を開けることにつながっています。
そして「誰の心の中にも愛情と優しさを見ること」が閉塞感の自動ドアを開く鍵になります。

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カウンセリングの中でご相談を伺っていくと、閉塞感を感じる問題を抜け出す時に、奇跡のような出来事が起こって解決した!というお話を聞くことがあります。

まるで自動ドアが開くように壁がなくなるような出来事、起こりうるのです。

・突然、別れた彼がよりを戻そうと言ってきた。
・職場でのトラブルで取引先のお客様を怒らせてしまったところ、別の取引先の人が助けてくれた。
・離婚を切り出した夫が、やり直すための話し合いに応じてくれた。

こうしたことはどうしたら起こるのでしょう。

私は、心のエネルギーの方向を内向きではなく、外向きに向け続けることが、新しい扉を開けることにつながると思っています。
内向きとは過去にとらわれていること、外向きとは未来や目的を見ていること、と言ってもいいでしょう。

心が内向きとは、自分の痛みに入り、自分のことしか見ていない、被害者意識にとらわれてしまっている時のこと。
被害者意識を持つ時というのは、誰かを加害者にしている時です。

この状態では同じところを思いがぐるぐる悪循環していくだけで、前に進んでいけません。
過去を見ていることになるので、心のエネルギーは停滞してしまいます。

そして、心のエネルギーを外向きにするということは、そこに意味を見出し、学び、成長するチャンスにするということ。
未来や目的を見ているので、前に進んでいくエネルギーになります。

後ろ向きの人に対しては、周りの人は救いの手を差し出しにくくなります。

逆に、前を向き、そこに意味を見出そうとする姿勢の人に対しては、前を向いていこうとする雰囲気が伝わってきます。
すると、あなたと接点を持っている人たちは、あなたに見られているように感じます。心が外(誰か)に向かっているからです。
こんな風に前向きに見られていると感じると、周りの人はあなたを応援したくなります。
周りの人は救いの手を差し伸べたいと感じるのです。

これは、別の言い方をすれば、自分の中にも、相手の中にも、愛情と優しさを見ているということ。

奇跡のような出来事が降ってきたわけではないのですね。
あなたのこうした姿勢が、救いの手を呼び寄せているのです。

◇「人の心の根本は愛情と優しさでできている」という視点

これまでお伝えしてきた閉塞感を抜け出すのに役にたつ視点は、状況や誰かのせいにしないで、そこに意味を見出すものですが、別の見方をすれば、悪い態度にも止む得ない事情があったはずと理解して誰も敵にしないということです。

これは「誰の心も根本は愛情と優しさでできている」という視点を持つことを表しています。

誰も敵にしないとは、誰にも愛情と優しさを向ける、ということです。
誰に対しても、その人の中にある愛情と優しさを見つけていけば、誰も敵ではなく味方=応援者だと思えるようになります。

そんな目で見られたら、周りの人はあなたのことを敵ではなく味方と感じ、応援したくなります。

すると、自分の心の中にも愛情と優しさを見ていくことができるようになっていきます。

そうやって、誰かの心、自分の心の中に愛情と優しさを見続けることは、問題の中に意味を見つけやすくします。
意味を見つけやすくなると、誰かの中に、自分の中に愛情と優しさを感じやすくなります。
愛情という好循環が起こっていくのです。

このことが、新しい扉を自動ドアのようにスッと開く力になるのです。

◇日常の中でこうした視点で見ることのできる「目を作る」

こうした視点を日常の中で練習し続けていくと、誰に対しても、何に対しても、そこに意味と愛情を見られるようになります。

コンビニの店員さんの態度が冷たかったら
「疲れてるのかな」「辛いことでもあるのかな」と理解の目を向け、
今、自分が冷たい態度をされるのは、最近の私が誰かに素っ気ない態度を取っていると気づかせてくれるのかな?みたいに意味を探します。

コンビニの店員さんの笑顔が素敵だったら、
なんて素敵な笑顔なんだろうと感じ、
こんな笑顔を真似できるような学びなのかもな、と意味を探してみる。

ちょっと無理やり、こじつけでもいいのです。意味を探すという姿勢が大切なのですね。
その時には意味がわからなくても、後になって、そういう学びだったのか!と気づくこともあります。

私たちの周囲にいる人や状況は誰でも何でも、全てこうした視点の練習になるのです。

これを積み重ねていくと、近しい人、パートナーや職場の関係者などにも段々と使っていけるようになります。

このことは、出口のない問題や燃え尽きてしまったような行き詰まりを感じた時の突破口になるだけではなく、人生を豊かにしていくものの見方を身に付けることになります。

誰に対しても、何に対しても、そこに意味と愛情を見られるような「目を作る」。

この目は愛情と優しさを見つけられる目であり、その目こそが人生を豊かに幸せにしていきます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。