先進企業が取り入れる人的マネージメントと、カウンセリングの共通する大切なエッセンス

ビジネスの世界では、益々企業の生き残りをかけ自社の得意とする事業分野を明確にし、そこに経営資源を選択と集中を繰り返しています。

また、技術革新のスピードは加速し、最近ではAIやロボットの活用がテーマとなっています。そして、ホワイトカラーはAIに、ブルーカラーはロボットに置き換わるのではとの声も聞こえます。

企業は、更に人間ならではのパフォーマンスを上げる為の取り組みが課題となっているようです。

私はある日、「ビジネスとカウンセリングで、共通している大切な要素は何か」と考えていたところ、優秀な人材が集まると言われているGoogleに関するある役員のインタビュー記事が目にとまりました。

その中に、私達が行っているカウンセリングの最も大切な事のことの一つが、Googleでも大切にしている事の一つと知って、とても興味深いものを覚えました。

そのキーワードは心理的な安全です。

カウンセリングではクライアントが感情の解放や自己理解、変容が進むように絶対的な安全の場づくりがとても大切です。

クライアントはこの場が安全であることが把握できることで、ありのままの自分を出すことができます。そして徐々に、ありのままの自分を話しはじめ、抑圧された感情から解放され、自己や出来事、現状等に客観的になっていきます。

そして自己理解を深め、自己受容や自己洞察も深まっていきます。やがて気づきが生まれ、気持ちが変化し、思考や行動への変化となります。

勿論、安全な場でただ聴きさえすれば、変化を促せるわけではありません。そこにはプロとして経験を積んだ傾聴やアプローチ技法等が必要です。

ですが、その前提として安全な場であることがとても大切なのです。

Googleでも社員の為の場づくりとして最も心血を注いでるのが同じように心理的安全の構築という事でした。

従来の上意下達であるピラミッド構造の組織では、管理はしやすいものの、下位層の意見を反映するのに限界があります。

これからの時代、一人一人がリーダーシップを発揮するだけでなく、フォロワーシップを持ってサポートし合うことが重要だと言われています。

そしてGoogleでは、上司が直接にパフォーマンスを発揮するのではなく、部下が最大の成果を挙げて貰うその為の場作りができる人が最高の上司としています。

そのために最も重視しているのが心理的安全の構築だそうです。そうすることでチームが一つの目的に向かえるよう、部下たちが素直に自分出せると言います。

確かに多くの企業の上司は、すぐに仕事の話をしようとします。しかし、そこに心理的安全が無いと自由な発想が生まれてこないばかりか、上司の言いたいことが主となってしまう場合が少なくありません。

そして、Googleでは心理的安全をしっかり構築したうえで「目標と結果」をマネージメントしているようです。

また、上司は質の高い雑談をから部下の信念や価値観を引き出し、部下を飛躍させるための質問をしていくそうです。

心理的安全が築かれている為、部下は素直に自分の思いを語り、上司の意見に誘導するのではなく、チームの集合知を高めていくとしています。

万が一ミスが発生しても部下の対応には、心理的安全を築ける上司とそうでない上司との間では、はっきりとその後の対応にも差が出るようです。

Googleは生産性の高い企業として注目されていますが、そのパフォーマンスを最大限引き出しているのは、人が本来持っている価値を高める為、そのベースには自己表現が自由に出来る心理的安全の場にあったのです。

では、どうしたら心理的な安座円の場つくれるのでしょうか。

それには、二つのポイントが上げられると思います。一つ目は無条件の肯定的配慮です。そして二つ目は共感的理解です。

一つ目は「無条件の肯定的配慮」は相手を判断すること無くそのまま受け入れること。評価や判断せず、相手を尊重し、あらゆる面に積極的に関心を持つと部下は安心して自己開示していくことが出来ます。

二つ目の共感的理解は、部下が感じたように感じ、また考えてるように考え理解するように努めることです。そうすることで部下の持つ信念や価値観とその背景がわかってきます。その信念と価値観を通し仕事を依頼すると、今まで以上に前向きに取り組んでいくと思います。

この二つのポイントを実践するには練習が必要です。

実際やってみると、ついつい自分の価値観で見がちですが、練習すれば出来てきます。まずははじめの一歩を同僚や奥さんなどのご家族と始めるのもいいと思います。

心理的な安全な場で話をすると、今まで見えなかった相手の長所が見えてきますし、相手の意見や意欲をより引き出せることが出来てきます。

また、相手が話を聞いて貰えることを体験すると、上司であるあなたの話も今まで以上に聞いてくれます。

そして、仕事の生産性がアップしていくと思います。

一度、試してみてはいかがでしょうか。

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