PDCAサイクルで目標を達成しよう

ビジネスに限らずですが、物事をうまく進めるための基本は的な考え方の一つにPDCAサイクルを回すという方法があります。

PDCAサイクルとは、Plan→Do→Check→Action,すなわち,計画→実行→評価→改善を何度も繰り返しながら目標に近づいていく行程を指します。
この行程は中長期的なスパンをはじめとして,その中長期的なスパンの中にある短期的なスパンや,それ自身が短期スパンの事柄にも適用することができます。
目の前の短期的なスパンのなかでPDCAサイクルを回しながら,結果的にビジョンのような長期的なスパンの目標を達成していくこともできるのです。

PDCAサイクルの入り口は、Planになりますが、ここで重要なのは、しっかりとした目標の設定です。
例えば、漠然と「海外旅行に行きたい」という目標は、PDCAサイクルを回すにはあまり適しているとは言えません。
より具体的な目標,できれば客観的にも評価できる目標を立てる必要があります。
海外旅行を例にとれば,いつ頃、どこに,どれぐらいの期間,どのような手段で行く、というところまで具体的な目標を定めると成功の確率がグ〜ンと上がります。

最初のステップは,その目標を達成するために、行動計画(Plan)を立てそれを実行することになります。
前述の海外旅行に行くという目標の場合,それに付随してクリアしなければならない様々な課題が見えてきます。
例えば,資金がない,時間が(休みが)取れない,外国語が話せないなど、人により課題は様々でしょう。
これら一つ一つの課題を解決するために、どのように行動すればよいかPlanを立てます。
資金がないという課題を例にとると,アルバイトを行ってお金を貯める,給料から一定額を積み立てに回す等々考えられます。
各課題に対してPlanを立てたら,次はDo(実行)に移してみます。

物事がPlan通りに進めば何の問題もなく目標を達成することができますが,なかなかそうは問屋が卸してくれず,うまく進まないこともがあるのが一般的です。
このようなとき,私たちは自分の力が不足していると嘆いて自分を責めたり,頑張りが足りないと気合で乗り切ろうとしたりという罠がやってきます。
そのような主観的な“反省”や自身をむち打つことは全く必要ありません。
寧ろ逆効果になってしまいます。

うまく進まない時には,あくまでも客観的に現状のCheck(評価)を行うのです。
Planが難しかったのか,Planに沿ったDo(実行)を行っていなかったかなど冷静に見つめてみるのです。
そうすると、何を変えなければいけないのかがわかります。

そのCheck(評価)に基づいて次はAction(改善)を行い、またPlanを練り直します。
この行程を繰り返して前進していきます。

ここで重要なことは、あくまでも客観的に状況を評価することです。
そして、目標達成まで諦めずに進むことです。

また,複数の人でプロジェクトを組み,一つの目標に向かって各課題を分担する場合に最も大切なことは,目標の共有です。
目標を達成するためにPDCAサイクルがあるのですから,その目標がぐらついてしまうと,個々の課題のみを達成することが目標と化してしまい,統制が取れない結果を招いてしまいます。
個々の課題がいびつな形で解決され、その結果,本来の目標とはかけ離れた状況になってしまいます。

目標を共有するためには,メンバー同士の絶え間ない丁寧なコミュニケーションが必要です。
私たち人間は、当初は共有していた目標も,プロジェクトの進行により,あるいは時間経過とともに,またあるいは抱いた感情によって独自の捉え方や見方に変えてしまうことが間々あります。
そういう人間の習性を踏まえたうえで目標の確認や進め方などのコミュニケーションを大切にする必要があります。

ところで、実は私たちの心も様々な考えや感じ方を持つ複数の“人”で構成されています。
八代亜紀が歌う雨の慕情に「憎い恋しい,憎い恋しい♪」という一節がありますが,こんな感じと思っていただければいいでしょうか。
従って、一人で目標達成のPDCAサイクルを回す場合にも、自分自身とのコミュニケーションを大切になさってくださいね。
これが本当は一番難しいかもしれませんが・・・。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大谷 常緑

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。