エナジーバンパイアに振り回されない心理学(4)~助けたい症候群の卒業をテーマにしよう~

 

助けたい症候群からの卒業~心に残すある思い~

心に残す、ある思いから、エナジーバンパイアに捕まりやすくなってしまうタイプの方がいらっしゃいます。ある思いがその人を助けたい症候群にしてしまいます。助けたい症候群があるとエナジーバンパイアに付き合うことにあるメリットが生じるようになるので嫌だと思いながら付き合ってしまうのです。

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良い人が故に、自分の都合が悪くともちょっとだけなら・・・・と相手のニーズを受け入れるがため、エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)にガッツリ捕まえられてしまうタイプの人の話をしてきました。

今回は、心に残す、ある思いから、エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)に捕まりやすくなってしまうタイプの方のケースをご紹介しますね。

 

●助けたい症候群とエナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)のペアー

オリジナルの家族(実家の家族)で、家族を助けたかった、家族の役に立ちたかったという経験を持つ方がいらっしゃいます。

例えば、
子供の頃に家族に何らかの問題が起きたとします。

お父さんとお母さんが仲が悪くなってしまったとか、
おばあちゃんがお母さんをいびっている(いわゆる姑問題ですね)とか、
お父さんがアルコールに溺れて家で暴れるようになったとか、
家族に何らかの問題が起きるなどです。

家族に何らかの問題が起きるというのはいろんなケースがあると思いますが、今回は説明のために1つだけ取り上げるとして、お父さんとお母さんが仲が悪くなってしまったということが起きたとします。

お父さんとお母さんが仲が悪くなると、
家庭で喧嘩が起きることもあるでしょう。
会話も少なくなりますね。
家族の中の雰囲気は明るく和やかとは言い難い状況になっていくでしょう。
お父さんとの喧嘩でお母さんが暴言を吐かれていたりすると、子供ながらに『お母さんかわいそう』と思ったりもするかもしれません。

そうすると子どもは、その状況をなんとかしたいと思ったりすることがあります。

暗い家の雰囲気をなんとかしようと子どもながら道化てみて雰囲気を変えようと試みたり、
かわいそうに思ったお母さんの愚痴を聞いてみたり、
家族を助けよう、家族の役に立とう、家族を何とかしようと思う子がいたりします。

家族のことを思いやる、とても愛情深い子どもですね。

しかし、家族をなんとかしようと、道化てみても、お母さんの愚痴を聞いても、お父さんとお母さんが仲が悪いという状態が変わるわけではありません。

そうすると、家族のことを何とかしたいのに何とかできなかったということに関し、失敗感や、無力感や、罪悪感を感じてしまうことがあります。

その失敗感や、無力感や、罪悪感が解消せぬまま大人になっていったとします。

昔感じた失敗感や、無力感や、罪悪感を意識して生きているわけのでは無いのですが、心の片隅に残したまま大人になったとします。

すると・・・、
何らかしらの問題を抱えている人が気になってしまう傾向がでてきたりすることがあります。

何らかしらの問題を抱えている人を見ると、その人のことが気になってしまい、その人の力になろうとしたり、その人の役に立つようなことをしようとしたり、その人を助けようとしたりするのです。

何らかしらの問題を抱えている人を助けるということをすると、心のどこかに持っていた失敗感や、無力感や、罪悪感の埋め合わせができるので、そういう人たちが気になってしまうという心の動きがあるのです。

この何らかしらの問題を抱えている人が気になってしまうことは心理学の専門用語ではありませんが俗に“助けたい症候群”と呼ばれています。

エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)は自分の依存心を満たそうとします。
それに付き合うと、力になれたとか、その人の役に立てたとか、助けれたを感じられますよね?

そのため助けたい症候群があると、エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)が現れると気になってしまいやすくなるのです。

エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)に都合や要望に付き合うのは嫌だなぁと思っていても、失敗感や、無力感や、罪悪感の埋め合わせができる関係なので、ついつい付き合ってしまいます。

そして付き合った結果、「しんどい・・・」となる。

つい、付き合ってしまうと、エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)の立場からすると『この人に依存すると相手をしてくれる』ということになり、その人は捕まりやすくなってしまうのです。

その人のことを心から助けてあげたくて、エナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)に付き合うのは良いことだと思います。

でも、本当は嫌だなぁと思っているのであれば、それはあなたが幸せになることや、達成感を感じることや、良いことをしたなぁと感じる時間には結びつきませんね。
そうであれば、その要望は断ったほうがいいかもしれません。

●助けたい症候群の卒業をテーマにしよう

そして、心に残したある思い(家族をなんとかしたかった失敗感や、無力感や、罪悪感)を癒していき、そこからの卒業をテーマにしてみると良いでしょう。

心に残っている想いを誰かに話していき、その感情を外に流していくことをしてみるといいと思います。
そうやって感情を解放して心に残っている感情をなくしていくのです。

また、家族を何とかしたかったというのは、思った通りには何とかしてあげられなかったかもしれません。
(例えば、お父さんとお母さんが仲良くなって家族の雰囲気が明るくなるなど)

ですが、家族に何らかしら役に立った面や、何らかしら助けた面はあるかもしれませんよ!

だとしたら、自分は家族の役に立ったんだ!家族を助けたんだと自分に言ってあげてもいいと思います。
(あなたのインナーチャイルドに家族の役に立ったんだ!家族を助けたんだ!ということを教えてあげるわけです)

そうやって心に残している思いを解消していくのもありだと思います。

そうやって助けたい症候群を卒業していけるようにしていきましょうね。

●自分が助けたい症候群だと自覚すると気をつけれることがある

また、“助けたい症候群があるからエナジーバンパイア(エネルギーバンパイア)の要望に付き合いやすくなる”と、知っているだけでもずいぶん違ってくると思います。

知っていて自覚していると、
「自分は助けたい症候群の傾向があるから、本当は嫌なことでも相手の要望に付き合ってしまう傾向がある。だから嫌な事は絶対に断ろう」
と、意識して気をつけることもできますから。

あなたが嫌だと思うのを横に置いて相手に付き合うことをやめられるといいですね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。