手放しの力(1)~手放すは緩めること~

手放すという言葉にどんなイメージがありますか?

捨てるというイメージでしょうか?無くすというイメージでしょうか?切り捨てるというイメージでしょうか?カウンセリングでいう手放すということは、そのどれでもないんです。それとは違うニュアンスです。そのニュアンスを掴むともっと手放すという手法が使いくなるのではと思います。

“手放す”というテーマのワークショップを開くと、お越しいただいた方から“手放す=男女関係のお別れに関しての執着を手放すということ”というイメージを持たれていたというご意見を非常に多くお聞きします。

当たっている部分もあるのですがそれだけではないのです。

また、“手放す=切り捨てる”とか、“手放す=捨てる”というイメージを持たれる方も多くお会いします。

カウンセリングで使っている“手放す”は実はそういうニュアンスのものではないのです。

じゃあ、どういうものなのか?

“手放す”というのは固執していることへの思いを緩めていくということなのです。

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・こういう結果にならないと嫌だと思っているものを、必ずしもそうでなくてもいいかもしれないというものに緩める。

・こうでなくてはいけないと思っているものを、必ずしもそうでなくてもいいかもしれないというものに緩める。

・こうであってほしいのにと思っているものを、必ずしもそうでなくてもいいかもしれないというものに緩める。

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というように固執していることへの思いを緩めていくことなのです。

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例えば、人生は40才くらいまでには結婚して家を建てているような人生になっているべきだという考え方を持っている方がいて、その考えを強く持っていたとします。

もし、この考え方に固執していたのにも関わらずその通りにならなかった時は、この人はどんな気持ちになるでしょう?

こうなるべきだと固執している度合いだけ思い通りにならないことにストレスを感じたり、失敗感や、自分を責める思い、癇癪などなどのネガティブな感情がでてくると思いませんか?

固執している度合いだけ、その通りにならないことにネガティブな感情が生まれます。

それはしんどいですよね・・・。

こういう時に“手放す”という手法を使います。
固執していることへの思いを緩めていくという考え方です。

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・40才くらいまでには結婚して家を建てているような人生になっているべきだ

・そうでなくても別にいいかもしれない。
それ以外の形でも私は幸せになれるからその形にこだわらなくてもいいかもしれない。
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というように固執している思いを緩めていくことが手放しなのです。

そうすることで思った通りに行かなかった時にストレスを感じたり、失敗感や、自分を責める思い、癇癪などなどのネガティブな感情から解放されて楽になります。

ですから手放すということは、“手放す=男女関係のお別れに関しての執着を手放すということ”だけではなく色々なシチュエーションで使える心を楽にする便利な手法なのですね。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。