月一のお家ランチ

私には子どもはいませんが、結婚した姉が近くに住んでいるので、その子ども達とは成長の過程でずっと関わってきました。

現在、姪2人は結婚してそれぞれの家庭を築いています。

子どもは、上の姪が3人。
下の姪が2人。
どちらも、子育てに忙しい思いをしています。

一番頼りになるのは、もちろん母親である姉ですが、叔母の私やおばあちゃんの存在は、彼女たちが日頃の息抜きをするにはちょうど良いようです。

姪たちを見ていると、本当に「お母さん」って大変だなと思います。
生まれた時から知っているだけに、かいがいしく子どもたちの世話を焼いているのを見ると、隔世の感があります。

子どもから娘へ 娘から妻や母へと30年余りの歳月をかけて変化していきました。 
こちらも歳をとるはずですね。

そんな姿を見て、忙しい姪たちの労をねぎらってやりたいと以前から思っていました。

さて、何をすると喜ぶかと考えた時、主婦にとって一番ありがたいのは自分で食事を作ることなく上げ膳据え膳で過ごせることだろうと考えました。

私は元々、家に人を呼んでホームパーティーをするのは好きな方です。
月に1回くらい、我が家でささやかなランチに招待しよう!
そう決めました。

幸い姪たちは、お互い近くに住んでいます。
車に乗り合わせて、一緒に来れるはずです。
提案すると、もちろん大喜び。

とはいうものの、子ども5人が押し寄せたうえにムコ殿たちまで毎回付いてきたのでは、こちらも気軽に誘うことが出来ません。
いくら良かれと思っても、負担を感じ犠牲になってしまっては意味がないので、あれこれ頭をひねってみました。

その結果、上の子たちが学校や幼稚園に行ったあと、幼稚園のお迎えまでの時間なら、下の子たち(どちらも2歳)だけを連れて何とかランチタイムをねん出できることが分かりました。
人間「こうしたい!」という思いが強ければ、どうにかしてそのやり方を考えるものですね。

かくして、月一のお家ランチが始まりました。

姪たちはランチの日が決まるとカレンダーにハナマルを入れて、その日を楽しみに家事や育児にいそしんでいます。
そして待ちに待った当日は、夫や子どもを送り出した後、二人が示し合わせて下の子を連れて車に乗り込みレッツゴーです。

我が家に来るのは、10時半頃。
さすがにまだランチの準備は整っていませんが、手を動かしながら世間話をしていると早めのランチが出来上がります。

楽しく歓談していると、時間の過ぎるのの早いこと!
13時半には出ないと、幼稚園のお迎えに間に合いません。
なんとも充実した3時間です。

この時に、姪たちが話した中で面白いなと思ったものがありました。

「私たち、子どもの時まゆみねーちゃんに、よく遊んでもらったよね。」
「いろんなところに連れて行ってもらったわ。」
「お父さんやお母さんと出かけた記憶はあまりないのに、まゆみねーちゃんとのことはよく覚えてる。」

子どもは親にしてもらったことを基本に育つものです。

姉や私は、父が非常に子煩悩でマメだったので休みのたびに出かけたり、遊んでもらったりしていました。
それに対して、義兄の実家は自営業で忙しく、小さい頃に親に遊びに連れて行ってもらったことなど、ほとんどなかったようです。

義兄は自分が親と出かけた記憶がないので、休みだからと言って子どもと遊びに行く意識がなかったのでしょう。
姉も、自分一人だけで子どもを連れて遊びに行くのは大変で、気が引けたのかもしれません。

それに対して私は身軽でした。
子どもの頃はたとえ近くの公園でも、お弁当を持って出かけて家族とそこで食べて遊ぶだけで充分楽しかったので、姪たちにもそうしていたのでした。

そんなことを覚えてくれていたんだ・・・。

そして今、姪たちもそのようにしていると言います。
「そうだよね、別に大きなテーマパークに行かなくても、楽しいよね!」

そんな話をしていると、あっという間に帰る時間になりました。
翌月の予定は、その時必ず決めるようにしているので、カレンダーに書き込みながら
「これでまた、一か月頑張れるわ!」と言って帰って行きます。

じゃあ、またね!

『このランチのことも記憶に残り、いつか世代が変わっても、同じようにしてくれると良いな。』

あわてて出て行く車を見送りながら、そう思ったのでした。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

佐藤 まゆみ

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。