罪悪感から解放される(4)〜誰かの為に自分を許してみる〜

自分のためには難しくても、誰かのためになるならと思うと、自分を許していく意欲が湧くことがあります

罪悪感をが強くなると自分で自分のことを許しにくいときがあります。そんな時は自分を許していくことが誰かの為にならないか?と考えてみませんか?
自分の為に自分を許せなくても誰かの為になら、自分を許してみようという気持ちが湧くことがあります。

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●罪悪感から解放されたいと意欲を持ってみる

罪悪感があると自分を責めてしまいがちです。

そして、罪悪感があると、悪いことをした自分は罰せられなければいけないという心の動きをするので、自分のことを許していこうという気持ちにはなかなか思いにくくなることがあります。

そういう時は辛いですね。

自分のことを許そうと思いにくいことがあるのは重々承知の上で話ですが、その辛さから解放されるためにも、まずは罪悪感から解放されたいという意欲を持ってみてもらいたいのです。

罪悪感から解放されていく為の最初の一歩として、まずは意欲を持ってみるというのは重要なことになります。

ですが、シンプルなことのようで罪悪感が強い時は、なかなか難しいものです。

なにせ、悪いことをした自分は罰せられなければいけないという心の動きをするのが罪悪感なので、解放されてしまうということは自分を罰せなくても良いことになるので、罪悪感の観点からは不都合な考え方なのです。

だから、シンプルなことのようで、罪悪感が強い時は、なかなか難しい事なのです。

ついつい、
「あんなことをした自分が罪悪感から解放されいいわけがない」
的な発想をしてしまいがちです。

だけど、罪悪感で自分のことを責めていても、当人も、その周囲の人達も幸せになれるわけではありません。

そのことを踏まえて、まずはどうやったら罪悪感から解放されるのかという手法は置いておいて、
「罪悪感から解放されていきたい」という意欲を持ってみてもらいたいのです。
そこからスタートしていきましょう。

●誰かのために自分を許すという考え

自分で自分のことを許そうと思いにくい時がある
と、書いてきたのですが、誰かのためにと考えることで自分を許そうという気持ちが持ち上がることがあります。

自分を許そうと意欲が高まると、やはり自分を許していく効果が増え、罪悪感から解放されやすくなります。
なので意欲を強く持つということは、とても大切なことなのです。

●友人の為に自分を許そうと思うAさん

例えば・・・・

Aさんという人が友達に罪悪感を持っていたとします。

友達であるBさんから仕事の悩みの相談を受けていたのですが、Aさんも仕事が忙しくてBさんの相談に乗れない日々がしばらく続いていました。

その間にBさんがうつ病になってしまいました。

Aさんは、その友達に対して罪悪感を感じるのです。
『僕がちゃんと相談にのってあげていたら、Bさんも追い込まれなくて済んだのかもしれない・・・』と。

Aさんは友人からの相談をこまめにのってあげられなかった自分を責めてしまいます。
こまめに相談にのってあげられなかった自分のことをAさんは許せません。

そして、その罪悪感から友人であるBさんにも会いづらくなっていたとします。

こんな時に、誰かのために自分を許そうと考えてみます。

『僕は自分のことを責めてしまうけど、僕が罪悪感を抱えて自分を責め続けていることを、Bさんの立場からするとどういう風に感じるだろう?』

『Bさんの立場からすると、自分が相談したばかりにA君に罪悪感を抱えさせてしまって申し訳ないなぁという気持ちになるかもしれないな』

『そして、このまま僕が罪悪感を抱えていてBさんに会いづらくなっていたら、Bさんは相談するところを失って、ますます辛くなってしまうかもしれないなぁ。それはBさんの為にはならないな』

『Bさんの為に自分のことを許していくことに意欲を持ってみよう!』

と、誰かの為にと考えることで自分のことを許していく意欲を持てることがあります。

●あなたの場合は誰の為に?

自分で自分のことを許そうという気持ちが起こりにくい時は、自分のことを許すことが誰かのためになれないかということを考えてみてください。

もしかするとその誰かの為になら、自分のことを許していこうと意欲を持てるかもしれませんから。

誰かの為になるなら自分のことを許していこうと意欲が持てたとしたら、あなたはたぶん愛がたくさんある人なのでしょう。

もし、この読者の方の中に、罪悪感を抱えている人がいたとしたら、自分のことを許すことで、誰かのためになる人はいませんか?
あなたが罪悪感から解放され、心安らかになることを嬉しく思う人はいませんか?

あなたのパートナーのためにはなりませんか?
あなたのお子さんのためになはりませんか?
あなたの親御さんのためにはなりませんか?
あなたのおじいちゃん、おばあちゃんのためにはなりませんか?
あなたの友人のためにはなりませんか?
あなたの同僚のためにはなりませんか?
あなたの会社のためにはなりませんか?

誰かのために・・・・と思うことで、あなたが自分のことを許していこうと思うきっかけになれるといいですね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。