トラウマやフラッシュバックとの向き合い方、解決の仕方

相談者名
しい
私は小学生の頃、習い事の帰り道に 面識のない高校生くらいの男性に無理やり身体を押さえつけられ、触られたりキスをされたりしたことがありました。
このことがしばらくトラウマになりましたが、なるべくその不審者のことを思い出さないようにして過ごしていたので、私が高校を卒業する頃にはきれいに忘れていました。
しかし先日、男友達と遊んだ帰り際、ひと通りの少ないところで抱きしめられたり キスをされたりしました。
彼は、私より年下でしたし正直油断していました。
拒めば止めてくれたと思いますが、私も少なからず好意があったので 中々拒めませんでした。
ただこの時、強く抱きしめられたのが、昔無理やり身体を押さえつけられたときの圧迫感?に近かったことが引き金になったようで、過去の出来事がフラッシュバックして 昔の不審者と目の前の彼の行動が重なって見えて、言いようのない不安感や罪悪感みたいなものが湧いてきました。
今までに付き合った男性に触られてもこのようなことはなかったので、今回自分が彼のことをそのような人と認識したのかと思うと辛いです。
その日から2、3日ほど、食事中吐き気を常に感じてご飯がなかなか食べれなかったり、家で1人になる時などに決まってフラッシュバックが起こり、自分ではどうしたら良いのかわからず、ただ1人で泣きながら耐える生活が続きました。
彼は、その後謝ってくれて私に好意があるとも言ってくれましたが、私は彼と接する中でまたフラッシュバックを起こすのが恐くて、私の気持ちを聞かれてもちゃんとした返事は出来ませんでした。
何かの記事で、一度性被害に遭った人は他の人よりもまた性被害に遭う確率が高い、というのを見たことがあって、このままでは恋愛どころか普通の生活も出来ないのかな、と悲しくなります。
彼に私のトラウマを打ち明けられたらいくらか楽になるかな、とは思うのですが、今まで家族や友達の誰にも話したことがないことなので、汚れてるだとか面倒な人と思われるのも怖くて中々言い出せません。
今までは、トラウマのこと自体を思い出さないようにして忘れようとしてましたが、結果今回のように簡単に思い出しては、本当の解決だとは言えないと思います。
私ひとりの知識ではどうしても解決できないと思い、相談させていただきました。
カウンセラー
三好成子
しい様はじめまして、三好成子と申します。
よろしくお願いいたします。

過去の嫌な出来事が浮かび上がって言いようのない不安感に押しつぶされそうになる…
想像を絶する苦しみだと思います。
出来る限りその苦しみが和らぐように、いろんな方面からの
今回の出来事に対する意味付けをお伝えしていきたいと思います。

封印していた過去の出来事が飛び出すようになぜ今現れたのか?ということに対してですが
・突然の行為である
・環境や状況が似ている
・女性としての成熟度が上がって女性として生きていくために抑え込んでいた感情を出さねばならない時期がやってきた。
というような事が要素としてあるように私には感じられます。

押さえつけた感情は凝縮されてより強くなり、噴き出させれチャンスを待っている。
と、言われます。
意識では『無かった』事、大丈夫だと忘れ去ったことの様に思えても、、無意識では『有る』事を知っているというのです。

未消化の感情 と言われるものです。

当時、誰かに相談出来ましたか?
その時「あなたは悪くないんだよ」と言って寄り添ってくれる人がいなかったとすれば、本当はその時出くわしてしまった高校生くらいの卑怯な人間に向けるべき怒りや憎しみ、または汚れや忌まわしさを、一人で持ち続けているうちに自分のほうに向けてしまった可能性があります。

自分が悪いんだ。
自分が汚れているんだ。
そんな自己価値を持ってしまった可能性があります。

そしてその自己価値の低さから見た性被害の情報を、知らず知らずの間に集めていることがあります。
性被害にあってしまった人に対するネガティヴな情報を見るたびに心のどこかに溜めてしまったのではないでしょうか?

世に出ている情報全てが正しいわけではありません。
性被害にあったことのない、本当の辛さを理解していない側からの発信もあります。
汚れた感じであったり、罪悪感を持たれるような感覚になるのも、そういう情報をどこかで入れてしまった可能性もあると思うのです。
『一度性被害に遭った人は他の人よりもまた性被害に遭う確率が高い、というのを見たことがあって…』というのもそうです。

巷では、不安を煽る情報があまりにも多く、不誠実な発言も多いものです。
自己価値が高く、安定していればはねつけられる不誠実な情報も、押し込んで無かったことにしている『自分が悪いんだ』という誤解の部分に触れると「冗談じゃない」と、はね除ける事が出来なくなって、少しずつ少しずつ今の暮らしに影響していく様です。

例えば、今回ほどでなくても日常で相手からの失礼な言動をキッパリと遮断できない…とか。
自分自身を大切に出来ないという様な事はありませんでしたか?

今回のことに関しても、油断していたという事ですので、合意なく突然抱きついてきたのですよね?
それは、やっぱり失礼な行為だと捉える方がいいと思うのです。
その失礼な行為が、昔の忌まわしい出来事、力のない弱い存在を力で押さえつけ侮辱するような行動とダブったのでしょうね。

彼がどう…というより、彼の行動を通じて受けた『感情』が嫌悪感を読んだのだと思います。
誰にも言えなかった惨めさや怒りという感情が「もう持ちきれない!」と、悲鳴をあげたのだと思います。

しい様も感じておられる様に、この怒りや感情をしっかりと見つめて、取り込んだ誤解を解消する事が必要かと思います。
そのためにも無害な第三者、カウンセラー、本当に信頼できる人を通じて話尽くし、何度も何度も感情を出していく事をお勧めします。

知識はいくらでも詰め込む事は出来る世の中になりました。
知っている事はみなさん私よりもいっぱいあるように思います。
でも、知っているだけでは何にもならないんですね。
感情は吐き出す事で消えていきます。

消化…昇華させるのにはちゃんと出さないとダメなんですね。
一人で抱え込まずに信頼できる人を選んで頼ってくださいね。

きっと素晴らしい未来が訪れる事と思います。
そのための課題であるというくらいの気持ちで進んで行ってくださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

三好 成子

「近ずぎてウザい・遠すぎてさみしい」 自身の経験から、人との心の距離感や対人関係の悩みには親子の距離感が大きく関係している事に着目。【母子癒着】といわれるくっつきすぎた心を見ていくことで、人との距離感を整えていくカウンセリングを得意とする。 誰にも言えない気持ちに寄り添ってくれると好評。