期待する心理学~期待はずれになるとがっくりきちゃうんです~

皆さんは期待をして期待はずれでがっくり来た経験がありますか?今ある状況に満足できる自分になってみましょう。

あなたは、こんな期待をしたことはないでしょうか?

「お誕生日になったら、前からほしいって言っていた玩具をお父さんは買ってきてくれるはずだ。」
「こんだけ、がんばったんだから課長は認めてくれるべきだ。」
「今日は、つきあって3回目のデート、夜景の綺麗なレストランも予約したしムードも高まって・・・・・ムフフフフ・・・、今日のデートはきっと上手くいくはずだ」
「結婚すれば、きっと幸せになれるはずだ。」

期待の形はいろいろありますが、あなたも期待するということは1度や、2度あったはず。期待通りにものごとが運んだときは、よかったと思いますが、期待はずれに終わってがっくりしたことも1度や、2度あったのではないでしょうか?では期待とはどんなことでしょうか?

簡潔に言ってしまうと『期待』とは、物事がこうあるべきだと自分が思っていること、思い込んでいること、思い描いているイメージのことです。期待している時は、

「こうあるべきだ」
「するべきだ」
「せねばならぬ」
「こうならなければ」
「こうなるはずだ」
「するのが当然だ」
「する必要がある」

ということを心理的に思っています。この言葉を見ているとまるで期待していることが達成してあたりまえだという発想です。”あたりまえ”の発想ですから期待通りになってもあまりうれしくない、まるで当然かのように思えてしまうことが多くなってきます。逆に達成して当たり前なのに達成できてなかった時は、がっくりきていしまいます。

期待通りに物事がはこんでも、「こうあるべき」であたりまえと思っている訳ですから、喜びや、充実感、達成感も、あたりまえレベルに感じてしまいますので満足感としては小さなものになってしまい、もっと大きな期待を自分にかけより大きい満足感を得ようとする場合もあります。

例えば「結婚したら幸せになれるはずだ」と思っていた人が結婚してみたが、1年もするとまあこんなものかと思うようになったとします。 (ある意味期待はずれになってしまっているわけです。

すると今度は「家族がゆったり暮らせる大きいお家を立てれば幸せになれるはずだ」と別の期待をかけます。そして一生懸命がんばって大きなお家を手に入れると、数年後まあこんなものかと思い始め、更に大きな期待をかけていく訳です。

期待してたけど、まあこんなものかな、期待がはずれてしまってがっかりしてしまいました。というわかりやすいお話でこういうのがあります。昭和30年代に家電三種の神器という言葉がありました。

三種の神器とは洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビのことでその当時は、これが手に入れ幸せになれるはずという風潮があったといいます。ですが、手にはいるとどうでしょうか?どこの家庭でも持っている物となってしまい ”あたりまえ”の物となってしまいました。

そして次は新三種の神器としてカー、クーラー、カラーテレビがもてはやされました。これがあれば幸せな生活になるだろうと期待するようになったわけです。そしてまた”あたりまえ”の物となっていったわけです。

そもそも期待とは、私たちが子供時代(依存時代)に傷ついて、失敗してきた分、こうすれば失敗しないはずだ、こうすれば上手くいくべきだ、物事はこうあるべきだ、と学んで身についたものです。(詳しくは、人の成長プロセス Part2 『自立』をごらんください)

依存時代に傷ついた経験から「こうしたらもう傷つかないはずだ」と自分に期待をかけた訳ですから、期待がはずれるとあざやかに傷ついてしまいます。
これはストレスの原因にもなっています。

期待は大きなストレスや欲求不満の原因になっているわけですから、別の考え方をとりいれることでストレスや欲求不満から解消することができます。

ここでのポイントは手放しと目標設定になります。
もし、「こうすれば幸せになれるはずだ。」という期待があるとしたら、この期待を手放して、あらたな目標設定をするというやりかたです。

例えば、「結婚したら幸せになれるはず。」
という期待を持っていると、彼ができなかったらがっくりしてしまいますし、結婚しても期待はずれでがっくりしてしまう場合もあります。「想像していたのとぜんぜん違うわ~」という感じです。
ここでは、「結婚したら幸せになれるはず。」という期待を手放して、『結婚した人と幸せになる』という目標設定に変えるわけです。

こうすることで、”あたりまえ”という考えから、”こうなりたい”という考えに変わりますから、達成感や、満足感が十分にえられるようになります。

なにより、目標に向って結婚相手を一生懸命愛そうとしますから、愛してくれて当たり前と思っている生活より幸せだと思います。もちろん一生懸命愛されると相手も嬉しいわけですから相手もお返しに愛そうとします。

そして”こうなるべきだ”と相手に期待している時は、ありのままの現実を見ておらず
“こうなるべきだ”という期待のほうをみてしまっています。これではお互いの関係があまり上手くいくとはいえません。こういう場合も期待は、手放してありのままの現実を見ることでで、今のある状況に素直に満足できたり、今の状況をどうしていくとよいかと目標設定をして改善することができます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。