心の仕組み~意識・潜在意識・無意識~

心は、私たちの想像以上に大きなものなんです。そんな心の領域についてのレクチャーです。

潜在意識や無意識という考え方は、心理学が理論立てて考えられるようになったフロイトやユングの時代に始まり、セラピーやカウンセリングにおいても中心的な概念となっています。

意識

”意識”(または顕在意識)は僕たちが感じたり、考えたり、今、気がついている部分を意識といいます。

みなさんが、この説明をよんで 「ほ~なるほど~」 と思われたらそれは、意識の層で思われたというわけです。

この意識の層は全体の4%といわれています。つまりあとの96%は潜在意識・無意識になります。

例えば4%意識が結婚したいと思っていても残りの96%の潜在意識・無意識の1割(9.6%)がなんらかの理由で結婚したくないと思っていたとしたら、比率でいうと 4対9.6になります。

圧倒的に潜在意識・無意識の力が大きくなって「結婚したい」という思いにブレーキをかけてしまいます。

氷山に例えると意識は、水面に浮かんでいる一角にすぎないわけですね。

 

潜在意識

”潜在意識”というのは、簡単にいってしまえば、普段は意識していないけど努力したら意識できる、何かの拍子やアクシデントなどで意識に浮かびあがってくる心の領域です。

意識の下に潜ってしまった意識なので「潜在意識」というわけです。

抑圧された感情、感覚、記憶、願望などこの潜在意識層にはたくさんあります。

この潜在意識に潜ってしまった「束縛される感覚」についてA子さんの例をお話しましょう。

A子さんは意識の上では、『結婚したい!!』と思っていました。

でも、結婚寸前まで行くのにいつも、躊躇したり、結婚が嫌になって取りやめたりしてしまいます。

しかも1回、2回でなく何度も何度もです。

そんなA子さんに
「もし、結婚に嫌なイメージがあるとしたらどんなイメージがりますか??」
とちょっと意地悪な質問をしてみました。

「えーっ?結婚ってハッピー、すごく幸せなものってイメージしかないと思います」
と言いながらも一生懸命考えてくれました。

すると・・・

「結婚すると確かに旅行にいったり、買い物も好きにできなくなったりするイメージがありますね・・・。
ああ、それどころか、私のお母さんは朝早くから夜遅くまで父や私たち子供の世話ばかりしていたから、お母さんを見ていると、結婚=束縛のイメージがあるのかもしれないです。結婚すると全然自由じゃないとも思います。
だから“今のうちにお買い物”とか“友達と遊びに行く”とかやっています。
・・・・・・・・あっ、そうそう。
この“自由がなくなる~”っていうのを結婚前に感じて、すごく嫌だったんですよ。
この感覚が嫌で私いつも逃げ出したんだわ」

と答えてくれました。

A子さんは意識上では「結婚したい~」と思っていました。

でも、潜在意識にもぐっている「結婚=束縛」という嫌なイメージが彼女の足をひっぱっていたわけです。
この嫌な感覚を取り除いていくことで結婚前に逃げ出す必要もなくなるわけです。

無意識

”無意識”は抑圧されて意識しようとしても意識しにくい心の領域です。

ここには忘れてしまいたい記憶や感情などが押し込まれているので意識しようとしても思い出せないのです。

例えば、小さい子供にとって、お父さんとお母さんは大好きな存在です。

今日は、その大好きなお父さんと遊んでもらおうと思っていたのに、お父さんはお母さんと楽しそうにお話をしていて全然遊んでくれない。

この時に子供は
『お父さんをとってしまうお母さんなんていなくなればいい』
と嫉妬や憎しみの感情がでてきたとします。

でも、お母さんのことは大好きですしお母さんがいなければ困るわけですから意識はこの憎しみの感情は認めたくありません。

そうしてこの憎しみの感覚は無意識層に抑圧されます。

こういう意識と矛盾した相容れない感情、感覚、記憶、願望が抑圧されています。

これは自分自身の行動・思考パターンとして影響をし、個性を形作ります。

またこの無意識の層には夢や感覚、イメージを使ってアプローチすることができます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。