５年間付き合った人と別れました

翌日、謝罪のメールや電話をしましたが彼からの返信が
『別れると言ってさよならを言ったのはあなたです。酔っぱらってるから覚えてない。責任持てないなんて笑えない話ですよね。呆れています。話なんかしたくないです』
すぐに電話をしましたがもちろんとってもらえず。

それから２ヶ月半私からもいっさい連絡せずに過ごしてきました。反省して、もう忘れよう。次に向かおうと一生懸命自分を励ましてきたけれど、やっぱり思い出してしまいます。毎日、後悔と酒に酔った情けなさと、好きだった事を思い出しては泣き、嬉しかった結婚に向けての本や資料も処分して、ふたをしていました。でも何も楽しくない。辛い日々が続いていました。

ようやく自分がどうしたいかはっきり分かったのが、この失恋から逃げずに向き合って、きちんと会ってお別れをしたいと。連絡をとろうと試みました。しかし携帯を解約されててそこでまた落ち込みました。
確かに直接の原因を招いたのは私の方ですが、大人同士の恋愛で５年間も付き合ってきたのに、結婚も考えてたのにあまりの態度に『逃げないで欲しい』と率直に思います。
そこまでして私との過去を消去したいと考えているのならもう未練はありませんが、これから私はこの失恋をどう受け止めて行けばいいのかアドバイスお願いします。

家も知ってるので直接会いに行く手もありますがそれもどうかな？と。
彼の態度を考えるとこのままフェードアウトしてあげることが最良なのかな？とも思いますが。
自分の想像の中で色んな感情と思いがごちゃごちゃになっててどうすべきか分かりません。

このままでは私自身がどう前に進めばいいのか分かりません。

たまきさんは、今５年間お付き合いをされていた彼と別れた事についてとて
もお悩みなんですね。
ご相談内容を拝読し、今たまきさんがお酒があったとはいえ、やってしまっ
た事に対して「なんでそんな事をやってしまったんだろう」とご自身を責め
ていらっしゃったお気持ちがとても伝わってきました。
結婚まであともう少し、という所まで来ての事ですから、今とても辛い気持
ちでいらっしゃるように感じました。

たまきさんは、そのお辛い気持ちの中でもどうにか前向きに気持ちをもって
行きたいという強い意志を持っていらっしゃいますよね。
その真っすぐな気持ちを応援させてくださいね。
そして、このご相談を通してたまきさんの心が軽くなるお手伝いができたら
幸いです。

それでは、私が感じた事をお伝えしたいと思います。

私たちは、幸せになる時にとても嬉しい気持ちを持ちます。
しかし、その嬉しい気持ちとは裏腹に「怖いな・・・」という怖れという感
覚も持ってしまいます。
私たちは、幸せが目の前にやってくる時喜びと怖れという相反する感覚を持
ってしまうんですね。
幸せが来る時に何故『怖れ』という感覚がやってくるのか、もしかしたらた
まきさんは疑問に持たれたかもしれません。

これは、一般論ですが、大きな幸せがあともう一歩という所で来る『怖れ』
の正体は・・・
「幸せになってしまったら、今までの生活ができなくなってしまうっ！！」
と感じてしまい怖くなってしまう感覚なんですね。
私たちが心から欲していた新しい環境が目の前にやってきたら、嬉しいと感
じるのですが、しかし今まで自分自身が経験した事のない生活や世界に単身
で飛び込むような感覚になってしまうのです。
そして、どう人生を進んでいっていいか不安になってしまう事があるんです。
そして、その不安がどんどんとふくれあがった時に、私たちはその幸せから
遠ざかりたいという気持ちを多かれ少なかれ抱いてしまう事があるんですね。
私たちは色々な方法で、その幸せを遠ざける行動をとろうとする事がありま
す。

その幸せへ進む道を自ら行けないようにしてしまったり。
その幸せを誰かに奪われるよううな行動をとってしまったり。
その幸せを自ら壊してしまいたい衝動に駆られたり。

様々ですが、幸せを遠ざけてしまおうと心が動いてしまう事があります。
もしかしたら、たまきさんは彼と一緒になる事を本当に心から望んでいたか
らこそ、その幸せが目の前に来た時にちょっぴり怖くなってしまわれたのか
もしれませんね。
そして、彼も本当に望んでいた幸せが目の前にやってきたからこそ、怖くな
ってしまわれたのかもしれません。

失恋というのは本当に辛いですよね。
言葉に表せないくらいの辛さや苦しさで今もしんどい気持ちを抱えていらっ
しゃるかもしれません。

これは、私からの提案です。
もしたまきさんがよかったら私たちカウンセラーに今のたまきさんのお気持
ちをお話いただけませんか？
今、たまきさんが抱えていらっしゃる辛さは独りでなんとかしようと頑張る
のはとってもしんどいかもしれません。
その、しんどい気持ちや辛い気持ちが軽くなるお手伝いを是非ともさせてく
ださい。
そして、独りで頑張らないでくださいね。
独りで頑張らない事はとても勇気が要る事かもしれません。

もしよかったら、独りで頑張らない勇気を持ってみる事にチャレンジしてみ
てくださいね。

たまきさんにとって、今のお気持ちが和らぎ笑顔になられる切っ掛けになれ
ば幸いです。

この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃