いい子、守る

相談者名
ァい
はじめまして。

去年、親が離婚して自営も破産して新しい環境にやっと慣れたところなんですが、中学や高校のときいい子でいすぎた為か夜中になると孤独感が増してふとした瞬間泣いてしまう時があります。

中学の時は兄は引きこもり姉は非行に、父親は家庭を省みず、家にはいない人でした(ギャンブル、浮気)
そんな中母親は父親の分仕事を頑張っていました。
私はこれ以上負担にならないようにいい子で居たんだけど、そのいい子が裏目に出て父親と投影するかのように『お前はいい人ぶってる』とか『人がいい』とか散々姉や母親に言われてきました。
いい子でいるためにそうしてる…と言い返したかったけど強い口調で拒絶をされたり否定されて、なんかもう今は何を言っても無駄だなと思い諦めることを覚えました。

それから私は人に自分のことをあまり話さなくなったと思います。弱みを見せることにも抵抗があります。
私すら我慢すればいいや…が癖になってるし人の顔色を伺ってしまいます。

今は姉や母親はあまり攻撃しなくなったけど、常に攻撃されるんじゃないか拒絶をされてしまうんじゃないかとビクビクしています。
だから相手が間違ったことをしても攻撃されることが怖くて批判出来ないでいます。それは身内に限らず…。

代弁者が身近にいないし私を守ってくれる人がいなくて孤独で苦しくて泣いてます。

経済的には守られていたけど父親は不在だったから、精神的に男の人に守られたことがあまり記憶にないです。

あと周りから強いと思われがちです…。
我慢することが強いのかな?

結局、いい子でいても何も解決しなかったし役に立つこともなく損することばかりでしたね。

受け止めてくれる存在が欲しいです。
いい子を脱出するにはどうしたら良いですか?

カウンセラー
伊藤歌奈子
ァいさん、はじめまして。カウンセラーの伊藤歌奈子です。どうぞよろしくお願いします。

ァいさん、これまで、本当に頑張ってこられたんですね。
文面から、一生懸命、家族のためにがんばるァいさんの姿が伝わってきました。

ご家族が実際にばらばらになってしまうまでの期間、それは、中学生の時から、と書かれていますが、潜在的にはァいさんがもっと幼いころからその予兆のような、空気のようなものがご家族の中にはあったのではないでしょうか。
ご家族がばらばらになってしまいそうな空気感の中で(或いは、自覚されたのはばらばらになってしまった後かもしれませんね)、「自分さえ我慢すれば」「自分がいい子になれば」家族が仲良くなれるのではないか、と子供ながらに思い、そのために努力されてきたのですね。
多くの場合、いい子とは、我慢する子、おとなしくてわがままを言わない子のことです。
ァいさんも、いい子でいるためにたくさんのことを我慢してきたのではありませんか。
けれど、「自分さえ」と、自己犠牲して頑張り続けても、その努力が報われなければそれは絶望に変わります。
ァいさん、もう、一人で頑張り続けるのは限界ではありませんか?
だからこそ、
> 受け止めてくれる存在が欲しいです。
という言葉は、ァいさんの魂の叫びのようで、読んでいて切なくなってしまいました。

ところで、ァいさんがこれまで頑張ってきた理由はなんだったのでしょう?
家族をばらばらにしたくなかったからでしょうか?
お兄さんやお姉さんが問題行動を起こす中で、自分がいい子を選んでいたことに理由があるとしたら、それはどうしてでしょう?もちろん、自分で積極的に選んだ、というよりも選ばざるを得なかった、という状況だったのだと思いますが、一度、そんな視点で自分自身を見てあげてみてください。
子供は例外なく親からの愛を求めます。
ァいさんのいい子癖に理由があるとしたら、それは「愛されたい」「愛してほしい」という気持からではありませんか。

でも、いい子でいても、誰からも愛されなかった。
> 結局、いい子でいても何も解決しなかったし役に立つこともなく損することばかり
だから、今、いい子をやめたいのですよね。
その気持ちには大賛成です!

けれど、また「愛されたいから」「受け止めてほしいから」、そのためにいい子の自分はダメだから捨ててしまって、新しい自分になりたい、と思っているのなら、それは、立ち止まって少し考えてみてください。
これまでの自分にバツをつけて新しい自分になるのだとしたら、その新しい自分がまた「誰か」に愛されなければまた愛されない自分を捨ててゆく必要があります。
もし、その繰り返しが続くとしたら・・・
それは、ァいさんにとって幸せなことでしょうか?
愛されたいと思っている自分を無視して、愛してくれる誰かを探すのは、とても悲しいことです。
愛されたいと思っている自分、誰かに愛されることを願って頑張り続けてきた幼かった自分にも、目を向けてあげてください。
そして、そんな自分を見て、愛してあげてください。
自分を愛する、なんて、これまでのァいさんの世界にはなかったことかもしれません。
どうやっていいのか、やり方がわかない、とお思いでしょうか。
もしそうなら、
・想像の中で自分を抱きしめてあげる
・これまでの自分に向けてご褒美をあげてみる
・自分を褒めてあげる・・・
こんな方法を試してみてくださいね。
少し難易度は高いのですが、
・誰かに助けを求めてみる
・辛かった気持ちを話してみる
のも、お勧めの方法です。

人の心には癖があります。
「だめだったから、今の自分を捨ててしまう」
こんな心の癖をァいさんがこれ以上持たないように、私からのお願いです。
どうぞ、ご自分をねぎらってあげてくださいね。

ァいさんの幸せをお祈りしています。

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