本当にこの人と結婚していいの?~パートナーへの不安は、結婚への怖れと自己価値の投影かもしれない~

彼が好みのタイプではないけれど今まで付き合ってきた

そんな彼と結婚の話題が出でくると、本当にこの人でいいのだろうか?という不安が出てくる。結婚相手に対する不安は誰にでもあるものです。
しかし、だからといって、相手のことを愛していない、とか、この人と結婚したくないと自分が本当に感じているとは限りません。自分に自信がなかったり、愛される価値がないという無価値感があると、こうした怖れや疑いは大きくなっていきます。
相手のせいに思えることも、その悩みの本質は、こんな自分が結婚していいのだろうか、幸せになっていいのだろうか、と自分を責めている場合も多いのです。
まずは、自分が相手や周りからどんな風に愛されているかを聴いたり、今までの自分のがんばりを見つめ直して認めてあげたりと、自分には価値があることを知っていくこと。また、相手との結婚へのビジョンを描いていくことで、こうした怖れを減らし、本当に結婚を選んでいけるようになります。

◎リクエストを頂きました◎
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今の彼は唯一、わたしを好きになってくれた人で、とても嬉しかったので、最初はあまりタイプではなかったけど、信頼できそうだと思い、付き合うことになりました。
彼とは2年経った今も関係は続いていてお互い結婚の話もしています。
彼には何でも話せるし、何でも受け入れてくれるので安心感があります。
それはいいんですが、彼よりタイプな人や、お金を持ってる人を見ると、心が揺らいでしまいます。
彼のいい面も分かってるし、結婚したい気持ちはあるんですが、本当にこの人を信じて大丈夫かなと考えてしまうし、ちょっと気になることがあると、彼にイライラするし、『それは嫌だ』『こうしてほしい』と言ってもなかなか自分の思う通りにいかないこともあって。
運命の人は他にいるのかも・・という気持ちがたまにちらつくとすごく辛いです。
信頼関係を築いてきたので、別れるというのも気が引けるし。
彼を本当に好きでいたいのに、いろいろ不安になったり、ダメだしばかりしてしまう自分を変えたいです。
何が原因で、これからどうしたらいいでしょうか?
(一部編集させていただきました)
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付き合っている人と結婚の話題が出てくるようになると、誰でも様々な怖れが出てきやすくなります。

しかし、相手への不満だったり、もっと他にいい人がいるのでは?という疑いが出てくるからといって、相手のことを愛していない、とか、この人と結婚したくないと自分が本当に感じているとは限りません。

こうしたケースでは、問題を切り分けて、一つずつ整理していくことで、悩みの本質を知ることができます。
例えば、以下のように、自分の不安について、いろいろな視点で整理をすることで、不安の全体を知ることもできます。

・本当にこの人でいいのだろうか、という不安。
・結婚という新しいステージに向かう時には誰でも怖れが出るもの。その怖れからくる不安。
・自分の無価値感から「私なんかが結婚していいのだろうか」という不安

この例のように、いろんな不安の心理が合わせ技のように働いて、不安や怖れが大きくなってしまうことも多いのですね。
ですので、それを切り分けて整理すると、ひとつひとつの大きさが小さくなります。
その上で、その中で一番不安に感じているものは何か、を考えてみてください。
そのことで、本当に悩んでいる不安は何か、がわかってきます。
不安は何が不安なのかがわからないことが一番の苦しみ。それがわかるだけでも楽になれます。

まず「本当にこの人でいいのだろうか」と「結婚という新しいステージに進む不安」については、どんな人でもこの悩みを持つものである、と思ってみてください。

結婚は人生にとってとても大きな出来事です。
不安になるのは当たり前。

また、他の人に魅力を感じるのも、ある意味、人として自然なことです。
大切なのはこうした気持ちを持ってしまうことを責めるのではなくて、それは結婚という新しいステージへ進む不安や、自己価値への不安から、不安そのものを感じたくなくて、目移りしてしまう可能性があることを知っておくことです。

こうしたケースでの一番の不安は、自分の価値への不安だったりします。
結婚前に相手のことを悩むのは誰にでもあることなのですが、自分に自信がなかったり、愛される価値がないという無価値感があると、より、その怖れは大きくなっていきます。
相手のせいに思えることも、心の奥底では「愛される価値がないのに大丈夫なの?」とか「幸せになってもいいの?」と自分を責めている場合も多いのです。

すると、時にはこの不安が「こんな私でも愛してくれるの?」と相手の愛情を試そうとして、悪い態度を取ったりや相手への疑いという気持ちを感じてしまう場合もあるのですね。

しかし、あなたには必ず価値があります。それを感じることができないから不安になるのです。

自己価値を低く設定してしまうと、本来、価値がある自分に気づくことが難しくなります。
例えば、今回のご相談。こんなにも悩むのはあなたの価値ゆえ、とは考えられないでしょうか。
もしかしたら、結婚への不安がこれほど大きいのは、あなたに優しさや愛情が大きいから、相手のためにも自分が結婚相手でいいのだろうか、と感じているかもしれません。
ご相談いただいた文章にある以下の言葉
「運命の人は他にいるかも、という気持ちが『たまに』ちらつくとすごく辛い」
「信頼関係を築いてきたので、別れるというのも気が引ける」
「彼を本当に好きでいたいのに、いろいろ不安になったり、ダメだしばかりしてしまう自分を変えたい」
これらの言葉は、あなたの優しさや愛情の証拠ではないでしょうか。
まずは、自分の価値を知らない、低く設定してしまっていることが、不安や怖れの原因かもしれない、そう思ってみてください。

そして、本当の自分の価値について知ることにチャレンジしてみてください。
例えば、あなたの価値・魅力・才能やどんな風に愛されているか、応援されているかについて、パートナーや、周りの応援してくれる友達に聞いてみる。
次に、彼との付き合いの中で、彼にどんなことをしてあげられたか、などの自分のがんばりを見つめ直して認めてあげてください。
自分のがんばりについては、自分に厳しい方が多いので見つけにくいこともあるでしょう。ここでもパートナーや友人にがんばりを聞いてみてください。
こうして集まってきた自分の価値を知っておくと不安は減っていきます。

また、パートナーと一緒に、結婚へのビジョンを描くことも役に立ちます。
「彼にどんなことをしてあげたいか」「彼にどんなことをしてもらいたいか」「二人で何をしたいか」などについて、二人で語り合って、結婚後のビジョンを作ってみてください。
こうして価値やビジョンについて語り合うことは、彼との間で今まで以上のコミュニケーションを取ることになり、そのことがお互いを知り、不安や怖れを減らすことにもつながります。

こうしたことをやっていくとことで、本当にこの人でいいのかがわかっていきます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。