彼女の心

相談者名
私の好きな彼女の心についての問題です。
彼女には『もう一人の自分』が存在するらしく、時々記憶の欠如があるそうです。さらに「もう一人の自分」がどのような事をしているのか、殆どの場合は知らないそうです(何度か自分の体から離れて、「もう一人の自分」がしている行動を見ていたり、時々、頭の中で話しかけられる事があるそうです)。以前に一度だけ、彼女が布団で寝ている時に「もう一人の自分」の方とお話をすることがありました。曰く「私からは彼女のしている事は何でも知っているが、私のしている事は、私が彼女に知らせたいと思わない限り、彼女は知り得ない」と言うニュアンスの話をしました(その方からは、話の殆どが「性的要求」の話ばかりで、唯一聞く事の出来たのが上記の内容のみとなってしまいました)。翌朝、彼女に聞いてみると、話をしたこと自体を知らないそうです。彼女も困っていますが、私もどうすれば「彼女の救い」に成るのかが判らず、困惑しています。
カウンセラー
小川のりこ
光さん、こんにちは。小川のりこと申します。
よろしくお願いいたします。
大好きな彼女にもう一人の彼女が存在する。
このことで、光さんは相当悩まれたようですね。そして現在もお困りに
なられていますよね。

#どうすれば「彼女の救い」に成るのかが判らず、困惑しています。
と書かれていますが、光さんのこの状況の彼女の力になりたいと、
とても強く思われているようですね。愛情の深さからだと思います。
大切な彼女なんですね。一緒に考えていきましょうね。

この文章を読ませて頂いて、まずは私が知りたいと思ったのは、
光さんが、この『もう一人の彼女」のことをどういうふうに見られて
おられるのだろうか。そして、彼女は『もう一人の自分」をどういうふ
うに感じているのでしょう・・・ということです。

この文章だけでは詳しくはわかりかねますが、一般論も交えて
お話させていただきますね。

一人の方に別の人格が存在するとき、多くは何かを「我慢」していたり、
「否定」していたり、「禁止」していたりすることがキーワードとしてあげ
られます。そう考えていくと、

#(その方からは、話の殆どが「性的要求」の話ばかりで、唯一聞く事の出
#来たのが上記の内容のみとなってしまいました)
この部分だと私は思っています。
『もう一人の彼女」は、性的な話をいっぱいしてくるようですね。
この文章だけでも、彼女自身、相当の性的な抑圧があるように思います。
「性的」なことが大きく抑圧されるとしたら、Sexに関わる場合が多いと思
うんですね。例えば、
彼女とのご両親とのこと、今までに付き合った男性のことなど、どこかで
Sexに関して謝った認識、観念があるようにも思います。
彼女の過去に、性的なことでご自分の人格から排除せざるを得ないような
経験があったのかもしれませんし、そして、その部分を少しでも出せば「こん
な私は嫌われてしまう!」と強く思っていたとしたら・・・。それほどまでにつら
い何かがあったとしたら、彼女はそんな自分を『もう一人の彼女」に閉じ込め
ることで、今を生きているのかもしれませんね。

そこで光さん。あなたに私が伝えたいことは、
この『もう一人の彼女」を愛してあげて欲しいのです。
『もう一人の彼女」は、彼女が押さえ込んで、出したら「嫌われてしまう!」と
閉じ込めてしまった人格でもあると思うんです。『もう一人の彼女」は私は愛
されないと感じていると思います。だからこそ閉じ込めてしまったのですが、
そこをあなたが愛してあげることで、この『もう一人の彼女」は安心して、
今の彼女の部分とつながることが出来ると思います。
確かにすぐにどうにかなるものではないと思います。
だけど『もう一人の彼女」が「嫌われてしまう!」と思っていたとしたら・・・。
『もう一人の彼女」はとても寂しいと思います。とても悲しいし、孤独な状態
だと思います。そんな『もう一人の彼女」が現れたとき、光さんはどうしてあ
げたいですか? なんと声をかけてあげたいですか?
「待ってたよ。今日はどんなお話する?」って一緒に沢山おしゃべりしてあげますか?
「大好きだよ」って言ってあげますか?
それとも一緒に何かして遊びますか?
彼女をとても大切にしている光さん。あなたの大きな愛情で『もう一人の彼女」も包んで
あげてくださいね。光さんにはそれが出来ますよ。
ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。