母のこと

相談者名
tomo
はじめまして。
話しを聞いていただきたくメールをしました。結婚して10年です。夫はこの春に独立開業しました。
平凡な会社員の家族で育った私には
彼の行動は理解できず大反対なのでしたが何が「夫らしさ」なのか
少なくとも夫の自己満足のためだけではないこと
を理解しているつもりなので今は応援しています。
この間も非常に悩みこちらのいろいろな方の相談を参考にさせて頂きました。

夫婦間の問題はそれほどでもないのですが
何かにつけ口を挟む母に参っています。
もちろん今回のこの夫の独立も大反対ですし事あるごとに
「生活していかれるの?」「大丈夫なの?」
「あなたがしっかりしないとね」と言われ
子育てに関しても
「甘すぎる」「しっかり勉強みてやりなさい」
「しっかり食べさせなさい」「カゼを引かせてるんじゃない」
などなど上げればキリがありません。

私は長女で育てられたのですが親の干渉が嫌で
高校卒業と同時に専門学校に入り専門職になりました。
それでも母は私の生活パターンを常に把握していないと
おさまらず「今日は何をしていた」と電話を掛けてきていました。
結婚しても状況は変わら無かったのですが夫は非常に自立した
人だったので彼のおかげでずいぶん救われたと思います。

私は私自身を認めてもらいたいと思っているのですが
母にとって私はなかなか満足がいかないようで子育てに関しても
生活に関しても何一つ認めてもらえません。
割り切れればよいのでしょうがもう40も近いのに
いまだに「こうしたら母に言われそうだな~」
と思う自分が嫌でなりません。
何かよいアドバイスを頂けたらと思います。宜しくお願いいたします。

カウンセラー
中原謙一
Tomoさん、初めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。さて、まずTomoさんに質問です。
ご主人が独立開業をする、という話を聞いたときに、Tomoさんはご主人にどのようなことをいったんでしょう?
「ちゃんとやっていけるの?」
「家族のこと考えているの?」
「生活していかれるの?」
「大丈夫なの?」
「うまくいかなくなったときはどうするの?」
こんな感じではないでしょうか?

では、さらに質問です。
Tomoさんのお母様は、Tomoさんにどのようなことを言うのでしょう?
「生活していかれるの?」
「大丈夫なの?」
「あなたがしっかりしないとね」
「甘すぎる」
「しっかり勉強みてやりなさい」
「しっかり食べさせなさい」
「カゼを引かせてるんじゃない」
まあこのようなことを言われているわけですよね。

この二つを比較して、何か気づきませんか?

似ていませんか?このやりとり。

またさらに質問しますが、Tomoさんがご主人に話しているときの感情と、お母様がTomoさんに話しているときの感情に、違いがあるでしょうか?

私の想像ですが、もしかしたら同じ感情かもしれませんよね。

じつはTomoさんの問題は「自分が嫌」ということなんです。
それは自己嫌悪とも言いますが、今回のお話の中では、「母親からされていやなことを夫に対してしている自分が嫌」なのかもしれませんし、もちろん「母親から言われるのが嫌」というのもあるでしょう。
それがどのような理由で、どんな風に感じたとしても、心の中では「嫌」というこの感覚だけが記憶されてしまうわけです。
それが蓄積して、「自己嫌悪」と名前を変えて存在するのでしょうね。

話は戻りますが、ご主人の独立開業について話をしているとき、Tomoさんの感じている感情はなんでしょう?

一般的には、不安と心配ですよね。

では、お母様がに話をしているときは、お母様は何を感じているのでしょう?

たぶん、不安と心配ではないでしょうか?

こんなところも似ているわけですね。

Tomoさん自身、お母様に心配してほしかったわけではないのではないかと私は感じます。
本当はもっと信頼してほしかった、認めてほしかった、そう感じているのではないかと。
すると、ご主人はTomoさんにどう感じているのか、もうお分かりですよね。
ご主人もTomoさんに対して「信頼してほしい「認めてほしい」」と感じているのが分かると思います。

つまり、Tomoさんがお母様からしてほしかったことは、もしかしたらご主人がTomoさんにしてほしいことなのかもしれないわけです。

ここからが本題です。
Tomoさんは、ご主人を「信頼して」「認める」ことができますでしょうか?
できるのであれば、Tomoさん自身は、自分のことを「信頼して」「認める」ことができますでしょうか?

この二つができれば、お母様が何を言ってきても気にならなくなります。

まず、Tomoさんは自分自身を「信頼して」「認める」ことができるようになることが大切でしょうね。
やり方は先ほど書いたように、「じぶんが「信頼して」「認めて」ほしかったことをご主人にしてあげることで、できた分だけ自分に対しても「信頼して」「認めて」あげればいいです。

できないときは、自己嫌悪が邪魔していると考えてください。

大変な作業かもしれませんが、まずやってみましょうね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
Tomoさんが幸せな生活を送るための参考に少しでもなることができれば幸いです。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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