感情を割り切るには

相談者名
こんにちは。28歳のSです。

「いつかまた一緒に」という言葉を最後に僕が告げ、未来を濁すように半年ほど前に別れ、それ以降連絡を取っていない元恋人がいます。
彼女は同い年で交際期間は1年強。不倫や浮気ではなく共通の知人の中での多角関係による離別でした。当時は他になす術がなかったと考えております。

原因の多角関係が解決するまで何も進まないと頭では理解しておりますが、様々な考えや不安に毎日押しつぶされそうな状況が続き、仕事も集中できず朝も鬱々とした気分です。

例えば
・解決するのはいつ、解決せず一緒になれなかったら…
・元恋人に新しく好きな人が出来たら。僕の嫌な部分や僕に傷つけられたことを冷静に判断した結果、彼女の気持ちが冷めたり嫌われてしまったら。自信がない。
・自分も傷つけられたのに彼女を想いつづけるのが幸せなのか。
・不透明な未来と口約束にすがり過ぎでは…
・人生で出会ったどの人よりも抜群に合った波長を信じたい…
・裏切りたくない(絶対と言った)、裏切られたくない(好きでいてほしい)…
・結婚したいが、生きてきた環境があまりに異なり不安も。一方で大変だから諦めるといった妥協のような結婚を自分はしたいのか…
・離れるために与えられた試練なのではないか…冷静に見直すチャンスなのではないか…
・好きな気持ちは変わらず…
・新しく言い寄ってくれる人もいるが…
・また彼女と幸せな日常を過ごし、思い出を重ねたい…
・彼女の心の闇を救いたい…
・お互いの関係だけを取り上げても苦しいことがたくさんあった。それは次に生かすべきなのでは。でも一度彼女との恋愛で学んだことを、もう一度復活したときの糧にすることも出来るのでは…
・恋愛ばかりに縛られている自分が情けない…

多角関係のことに悩むならとにかく、不安が飛躍して収集がつかなくなっています。
新しい恋を始めるにも、彼女を信じるにも、僕が今向き合うことは仕事などの自らに課されたタスクなのです。そして僕自身がもっと大人に成長することだと重々承知しているのです。考えても仕方ないと頭で分かっているのに、感情に支配され何もできなくなる自分に腹が立ちます。
どうしたら感情を割り切ることができますか?

カウンセラー
沼田みえ子
Sさん
ご相談メールをありがとうございます。
今回、担当いたします沼田みえ子です。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、ご相談拝読いたしました。
Sさんの現在の苦しい胸の内が文章のいたるところに見えます。
仕事に集中したいのに出来ず、元彼女の事が頭から離れない
ようですね。きっといつもいつも元彼女の事ばかりを考えてしま
う自分に腹立たしく思っているのかなぁ・・と感じましたがいかが
でしょうか?
ご相談メールを読むと、元彼女はSさんとお付き合いをしている時にも、
2人の共通の知人と仲良くしていたことに対して、Sさんは「許せないよ。」
と感じ、Sさんの方からお別れをしたように理解をしたのですが、合って
いますでしょうか?
>「いつかまた一緒に」という言葉を最後に僕が告げ、未来を濁すよう
>に半年ほど前に別れ、それ以降連絡を取っていない元恋人がいます。
Sさんはどうして「いつかまた一緒に」や、”未来を濁す”事をしたのでしょ
うか?本当は別れたくはなかった。でも彼女に未来に確約を与えなけれ
ば、つまり不安感を与えたら、もしかしたら共通の知人と手を切ってくれ
るかも・・・そうしてまたよりを戻そうとしてくれるかも・・・そんなお気持ちが
あったのかなぁ・・と思いました。
または、自分のことだけを見ていて欲しかったけれど、元彼女はそうで
はなかった。だからSさんは苦しくて苦しくて、とにかくこの苦しい状況か
ら距離をとりたかった・・ということだったのかもしれませんね。
そうして、この半年間の間にずっとご自身の心の中を色々と見てきたの
だと思います。
その過程では
彼女の気持ちが冷めてしまったらどうしよう・・自信がないよ・・・
でも彼女との抜群に合う波長を信じたいな・・
でも生きてきた環境が違いすぎて、結婚はどうなんだろう・・・
でも、好きな気持ちは変わらないし・・・
などなど気持ちが揺れていらっしゃいますよね。
このような感じたくはない感情にもきちんと向き合っているSさんは偉い
なぁと思います。すごいことだよなぁっとも感じます。
どうか、まずは「自分自身、よくやったよな。」とご自身を承認してあげて
くださいね。
それくらい、自分自身を見つめるということは難しく、時に辛い行為なのです。
>新しい恋を始めるにも、彼女を信じるにも、僕が今向き合うことは仕
>事などの自らに課されたタスクなのです。そして僕自身がもっと大人に
>成長することだと重々承知しているのです。考えても仕方ないと頭で分
>かっているのに、感情に支配され何もできなくなる自分に腹が立ちます。
男性はほとんどの方達、感情を感じる事を避けようとします。
感情を感じることがとても苦手なようですね。これはSさんだけではないですよ。
どうして男性は感情を感じることを苦手に思うのでしょうか?
一つは、「男ならば泣くな!」と子供のころ、言われて育った事にルーツがある
ことがあります。男性も感情を感じて泣いて然るべきなのですが、男性には
昔から「強さ」を求められ、その強さを保つためには、「感情」を切り離す、感
じにくくする、敢えて目をそらす、といった事をしてきた男性は世の中沢山い
ます。
特に男性性発揮の場である、”仕事”という分野において、感情よりも冷静な
判断力、分析力を求められ、それを得意分野とする男性は多いことでしょう。
ですので、「感情に支配される自分」は男性にとって断固受け入れ難く感じる
ものなのでしょうね。
しかしながら、恋愛、結婚生活などパートナーシップという分野では否応なしに
「感情」と向き合うことを求められます。パートナーシップは他人である異性と親
以上に親密になるという関係です。
この時、嫉妬や執着、コントロールしたい気持ちやニーズ(欲求)など、全く自分
でどうにも操作できない感情に出会います。
そして感情を感じることを苦手とする男性はもちろんのこと、感情を感じることを
比較的得意とする女性であっても、パートナーシップで感じる感情は苦しく思う
ことも多々あります。
それは自分一人ではどうにも解決できない感情がそこに存在するからかもしれ
ませんね。
パートナーシップは「2人で作り上げる」という、自分1人ではどうすることもできな
い分野が必ず存在します。
本当に自身のネガティブな感情に向き合うことは嫌なことで、出来たら感じたくな
いですよね。
私自身もカウンセラーですが、やはり自分のこれらの嫉妬心などの気持ち、出来
たら?感じたくはないと思いますもの。
けれども、Sさんのいう、「大人として成長する」ために、つまり成熟した男性にな
るためには、この感情と向き合って、全て嫌な感情を感じる自分をひっくるめて自
分の感情に責任を持つことが必要になってきます。
責任を持つ、つまり全ての自分を受け止めることが出来た時、Sさんはパートナ
ーを含めた周りの人たちを赦す、受け入れる、ということが出来る男性になって
いることだと思います。
それが成熟した男性だと私は思います。
感情に支配されるのは、仕事にも手がつかなくなり、苦しい事ですよね。
この時、無理に感情を心の奥底に押し込めて無かったことにしようとすると、
その感じたくはない感情はずっと潜在意識の中に淀んで沈み、事あるごと
に浮上してきます。ですから今、出来ることとして2つ提案があります。
1つ目はSさんも今までしてきていることだと思いますが、心を客観視するという
ことです。
なぜ自分はこの感情を感じているのか、何処からこの感情は生まれてきてい
るのか見つめるということをしてみてはいかがでしょうか。
考えても考えても感情に支配されてしまうようならば、カウンセラーがお手伝
いします。
我々カウンセラーは色々な質問を投げかけていきます。
それはクライアントさんの心を客観視する際、手助けになるための問いかけ
です。
2つ目は、そのままの感情を感じてみることです。
今彼女に会いたくて切ないな・・
自分自身、不安に感じているなぁ・・
などなど心の中にある気持ちを、です。
感情はしっかり感じてあげると、やがて心から解放されていきます。
無理に心の中に押し込めるよりずっと早く心から解放され、気持ちが楽に
なっていくことと思います。ただ、感情を感じている最中はずっと嫌な感情
に向き合うので辛い時もあるかと思います。その時はカウンセラーと共に
一緒に感じていきますと、辛さももしかしたら少し半減するかもしれません。
是非私達カウンセラーにお気持ちを話してみてくださいね。

これら2つの事に取り組んでみて、嫌な感情もよい感情も全て自分なんだ
と自身を受け止められた時、Sさんはより成熟した男性として元彼女の行
動も気持ちもきっと理解し、受け止めれられる事が出来ている?器の大き
な男性になっていることだと思います。
そしてそれは、これからのパートナーシップ構築に大きな力を発揮する
ことになると思いますよ。

ご参考になれば幸いです。

ご相談本当にありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

沼田 みえ子

自身の夫婦間に生じた問題を心理学を使って乗り超えた経験から、婚活、不倫、恋愛心理、夫婦関係の問題解決が得意。 幼少期は経済的に厳しい家で育つも、夢だった国際線CAを経て海外駐在妻として18年過ごし、豊かさを手にれた体験からビジョンを叶えるノウハウを伝えるカウンセリングも人気である。