セックスについて

相談者名
るな
 はじめまして、27歳女です。
小学生の頃から、自分で快感を感じる方法を知ってしまい、ずっとしていました。
ある時、親に見つかってしまってから、そんなことをする自分に嫌悪感をいだく
ようになりました。
やりたくなるのは、拷問されていたり、強姦されていたりする場面とかを見た時
で、Mである自分に気が付いて、さらに嫌悪感をいだくようになりました。
今まで、1度も付き合ったことがないし、男の人を好きになったこともありませ
ん。(小学校の頃は、好きな子がいましたが、本当の好きとは、違うと思います)
それに、付き合いたいと思いません。(どこかに、憧れはあるのかもしれません
が)
キス、セックスに対しては、嫌悪感があり、したくないです。
なんで、私なんかが生まれてきたのだろうと思います。
どうしたらいいのでしょうか?
返事、よろしくお願いします。
カウンセラー
根本裕幸
るなさん、こんにちわ。根本と申します。
勇気を持ってご相談くださいましてありがとうございます。

性に関するご相談(カウンセリング)はとても多いんです。
誰もが持っていながら、なかなかオープンにしにくい話題ですし、
自分だけが特別なんじゃないか?という思いも抱きやすいですね。

セクシャリティ(性的な魅力、女性にとっては女性らしい魅力)のパワーは
とても強いですから、長年一人で悩んでいらして、それゆえ恋愛ができなかったり、
逆に暴走気味になってしまったりする場合もあります。

繊細なテーマですから、焦らずゆっくり見つめていかれると良いと思います。

> 小学生の頃から、自分で快感を感じる方法を知ってしまい、ずっとしていました。
> ある時、親に見つかってしまってから、そんなことをする自分に嫌悪感をいだく
> ようになりました。

親御さんに見つかるまでは、あまり嫌悪感や罪悪感はもっていらっしゃらなかった
のでしょうか?

小さい頃(思春期以前)から、性的なものに興味を持ったり、快感を知ったりするのは
無邪気な遊びの延長であることが多いと思います。
そんな時に親御さんに見つかって、酷く怒られたり、さげずまれたり、冷たい目で
見られたりすると、そうした行為はもちろん、自分自身も酷いもののように捉えて
しまうんです。(つまり、自己嫌悪や自己不信がものすごく強くなります)

つまり「いけないことをして快感を感じてる自分はいけない存在なんだ」と
思い込んでしまうような感じです。

でも、その気持ちよさや興味(好奇心)などは、年齢と共に増えていきますし、
周りでそうした情報に触れる機会も多くなりますから、そのたびに、自分自身を
嫌悪し、また、そうした行為(恋愛や異性、セックスなど)に抵抗を覚えるのでは
ないでしょうか。

それは辛い悪循環ですよね。
年齢と共に生きているのが辛くなっていらっしゃるのかもしれません。

また、拷問されたり、強姦されている場面を見たときは、心がどんな風に
反応していく(どんな気持ちになってる)と思われますか?

性に対する罪悪感や嫌悪感が強くなればなるほど、そうした強い刺激に
反応してしまうようになるんですね。
「嫌悪感」(るなさんの感じている嫌悪感は、性に対する罪悪感から生まれるものと
僕は感じています)というのは、自分が自分に禁止しているものに触れたときに
生まれます。

例えば、映画などで残虐なシーンを見たときに「いやっ」て手で顔を覆い隠しても、
指の隙間からつい見てしまうようなもので、そんなシーンにも、また、そうして
見てしまう自分にも嫌悪してしまうものです。

> どうしたらいいのでしょうか?

まずは、そうした性に対する自己概念を変えていくことを目標としてみられては
いかがでしょうか?

親御さんに見つかったり、その後の性的なイメージから、性や自分に対して酷いレッテルを
貼ってしまわれていると思うんですね。
そのレッテルを貼り換えるべく、大人になった今としては恥ずかしいことではないし、
悪いことではないんだよ、と心に教えてあげるイメージです。

もちろん、すぐにできるわけではありませんから、あくまで「目標」ですね。
そうした意識を持とうとすると、今まで嫌悪してきた分だけ強い抵抗を感じると思います。
それが最初の難関ですが、自分自身や性を許せる(受け入れられる)ようになれば
なるほど、自由や解放感を感じられると思います。
いわば、長い間牢屋に閉じ込められていた自分が、解放されて自由になるような感覚ですね。

試しに真っ暗な部屋に幽閉されていた自分がある日、自由になってお城の外に出られる
イメージを浮かべて見られてはいかがでしょう?
どんな気分がしますか?
うまく出来なくても構いませんから、その感覚が今のるなさんを救ってくれるのでは
ないかと思います。

カウンセリングやセラピーの流れで見れば、そんな風にイメージの力を使いながら
自分を解放してあげたり、親御さんと心の中で向き合ったり、
あるいは性や自分自身について深く見つめていくアプローチができます。

小さい頃から性的な快感を知っていらっしゃる方は、今は隠さざるを得ませんが、
内側に強い女性的な魅力を持ってる方が多いように感じています。

るなさんも、とても女性的な方や、セクシーに見える方を嫌悪してしまうところは
ありませんでしょうか?
持っているのに隠してしまうと、そうした嫌悪感が生まれやすいんですね。

いわば“本当の自分探し”と言えるプロセス(流れ)になろうかと思いますし、
自分自身を見つけ、受け入れ、許せた分だけ、今までの人生とはまったく違った
道を歩めるようになると思います。

年齢的にもこれからだと思いますし、諦めずに自分を見つめていって頂けたら、と
応援しています。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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