自分に対する質問の内容を変えてみよう!

よく私達は何か問題に躓いたときにこう考えます。
「一体何が悪かったんだろう?」
「なんでこうなってしまったんだろう?」

自分自身を振返ることはいい事です。
そこから気づきや学びを得る事もできますし、何より原因が分かればそれだけでスッキリ!した気分にもなります。

しかし、落ち込み気味の時や、もう十分考えて考えるのが疲れた!という時に、この「何が悪かったんだろう?」と自分に質問する事にはあまりメリットがないのです。
どうしてかというと、あなたの「脳」さんは、あなたが思うより素直で従順だからなんです。

例えば、こんなことはないでしょうか?
TVやラジオから懐かしい曲が流れてくる。
「これ確か何かのドラマの主題歌だったな~」
と思うんだけど、一体何のドラマだったのか思い出せない。
「う~ん・・・う~ん・・・。もう少しで出てきそうなんだけど思い出せない。あぁ、気持ち悪い」

でも、意識はずっとそのドラマのことばかり考えてられないですから、次の話題の事だったり、今晩の夕飯の事だったり、休日の予定の事だったり、別のものに移ります。
しかし、それから時間が経ってから急に「あ!あのドラマだ!!」と思い出す。

脳はよくパソコンのハードディスクに例えられます。膨大な量の情報を記憶できる分、整理をこまめにしないとどこに何が入っているのか?が分からなくなるんですね。
なのでパソコンにはファイル名などから特定のデータを検索できる機能があります。
そしてこれは私達の脳も同じ。
私達が脳さんにあるキーワードを与えると、脳さんは「かしこまりました!」と言わんばかりに何かを見つけるまで頑張って探し続けるのです。
上の例えでは、実は脳さんは「何のドラマだったのか?」のキーワードを与えられているので、密かにずっとずっとあなたの記憶の中を検索し続けているのです。

もしあなたが問題の壁の前に立ち尽くした時に
「一体何が悪かったんだろう?」
「なんでこうなってしまったんだろう?」
と自分に質問すれば、脳さんは従順に
「私の悪かった所は?」「何を失敗したのか?」「どこを間違えたのか?」
という事を探し続けます。
その検索結果から見つかるものは
「私のここがダメだからだ・・・」「あの時あぁしなかったからだ・・・」「前にも同じ失敗をして自分を戒めた筈なのに・・・」
と自分の自信を無くしたり、自分の価値を見失ってしまうものばかりです。

そこで、この脳さんの従順さを逆手に取ると、問題解決のヒントや自分がまず取り組める事を見つけることが出来ます。
ここでの検索ワードは
『それでも、私に出来ることは何だろう?』

今の自分はどん底でもう頑張れない気分。
落ち込みすぎて涙も出てこない。
憂鬱な気分が長すぎて、もう未来を考えられなくなってきた。
でも、『それでも、私に出来ることはなんだろう?』
あなたの中に、必ず答えはあります。
「あ!これだ!!!」という検索結果はすぐ出るかも知れないし、何時間も、何日も検索が続くかも知れません。
でも、それでもあなたの脳は検索し続けます。
24時間アンテナを張り巡らせるのです。

なんてあなたの脳さんは真面目なんでしょう!
そう思いませんか?(笑)
検索ワードは
『それでも、私に出来ることは何だろう?』
です(^_^)v

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。