「無」になる時間を作る

何か見たい番組がある訳でもないけれどとりあえずTVをつけてしまう。
PCを立ち上げてついついネットサーフィンをしてしまう。
手持ち無沙汰な時間があればついついケータイでメールやネット。
そんなことありませんか?

毎日毎日、私達は非常に多くの情報に触れています。
もちろんそれが悪い訳ではありませんが、常に情報の波に押し流されていると、時に情報に踊らされてしまうことがあります。
本当に自分に必要かどうか?それが自分らしいかどうか?よりも「みんなそうだから」という基準に流されて自分を見失ってしまうことがあります。
また普段多くの情報の中で生活していると、その情報を処理する為に頭の中が高速回転になり、整理しきれない思考や感情で心が溢れてしまいます。

そんな時、自分自身を見つめたり、自分を取り戻すのに有効なのが「0(ゼロ)」になることです。

昨年プチ体験ですがお寺で坐禅を体験する機会がありました。
その中でも気にいったのが「数息観」という方法。
坐禅を日常に取り入れるのは難しそうですが、この数息観は椅子に座っても、お風呂の中でも、はたまた布団の中で眠りにつくまでにでも、もちろん座布団の上であぐらを組んでも、気持ちや思考をリセットして「0」つまり”無”の感覚に近づく事が出来ます。

方法はいたってシンプルです。
まず椅子でも座布団の上でも布団の中でも背筋を伸ばし、肩の力を抜くようにします。
肩を落として両手はお腹の前で軽く組みます。
そして目は閉じるのではなく、自分の鼻の頭を見るような感じで1メートルくらい先をぼんやりと見ます。
呼吸は腹式呼吸でおへその下辺り(丹田)にまで空気が入るようなイメージで行います。
ここで大切なのは息を吸うほうではなく、しっかり吐ききる事です。
そして、吸う+吐くのセットを1つとして、入る息、出る息のどちらでも良いので片方の息を1から10まで数える。
10まで数えたらまた1から始める。
これを延々と繰り返すだけです。

それでも最初はなかなか10まで数えられなかったりします。
数えることに必死になって体に力が入ることもあります。
ついほかの事を考えてしまい数が分からなくなったりします。
面白いものです。
大切なのはそこで諦めないこと。
慣れてくれば、自分の呼吸にだけ意識が行くようになり、もっと進めばその呼吸すらも気にならなくなってきます。
その時、あなたの心は心地よい静寂に包まれますよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。