自分のことよりも、世の中のことが不安

相談者名
TURBO
初めまして。
36歳、男です。2年前に病院で広汎性発達障害(アスペルガー)
の診断を受け、社会復帰のために一応(一応です)頑張っています。
今回の相談は、変人扱いされそうで、身近な人には話しにくいことです。
朝起きるたびに憂鬱です。なぜなら、なんで僕は日本に生まれたのだろうと
考えて、憂鬱になってしまいます。
ネット、テレビ、新聞、雑誌などの情報媒体でいろいろなことを知るにつれ、
日本ではネガティブな言葉が飛び交ったり、自国卑下の文化があったり、
日本人は外国のことは割と評価する傾向があったり、
法律などの制度や文化が整った外国のことを知ったりすると、日本に生まれたことを恨みたくなる時がしばしばあります。
日本脱出とかが頭をよぎりますが、自分には無理だし、極力したくないと
思ってしまいます。(言葉の問題、文化、慣習に馴染めない)
普段は他人には普通に振る舞えますが、内心はそのような事ばかり考えて
息苦しいです。将来、日本が想像するのも恐ろしいほど酷くなったり、
娯楽などの面白いこと、楽しいことがなくなるのではないかと不安で厭世観に
苛まれることがしばしばあります。
来月から消費税増がありますが、そのこと自体よりも、そのことで、
ボロクソな言葉が飛び交うことが不安です。
こんな自分ですが、どうすれば、不安な気持ちを抑えて、自分の将来の
事を考えることに重点を置けるようになれるのかと思い、
メールさせて頂きました。
自称コミュ障で目立つのが嫌いなので、先駆者的な考えは無理だと思います。
カウンセラー
吉村ひろえ
TURBOさん、こんにちは。
はじめまして。
担当させていただきます、吉村ひろえと申します。

TURBOさんは、社会復帰のために頑張っておられるのですね。
一応でもなんでも、がんばっておられることに変わりはありません。
がんばっているご自身を認めてあげて下さいね。

身近な人には話しにくい事、と感じていらっしゃることをご相談いただいたのですね。
勇気を要したかもしれませんね。
ご相談、ありがとうございます。

さて、TURBOさんは朝起きるたびに憂鬱だとのこと。
「なぜ、日本に生まれたのだろう」と。
そんな風に考え出したのはいつ頃からでしょうか?
広汎性発達障害(アスペルガー)と診断された頃からでしょうか。
それとも、もっと前からでしょうか。

> 日本ではネガティブな言葉が飛び交ったり、自国卑下の文化があったり、
> 日本人は外国のことは割と評価する傾向があったり
> 法律などの制度や文化が整った外国のことを知ったりすると、日本に生まれたことを恨みたくなる時がしばしばあります。

TURBOさんは
『日本はネガティブな言葉が飛び交い、この国は自国を卑下し、そして外国は評価する』
と見ておられるのですね。
そして
『法律や制度・文化の整った外国は素晴らしく、日本に生まれたことを恨みたくなる程日本という国を批難している』 と感じておられる。
そうですね、なにか日本は謙遜というか、自国を卑下するようなこともしばしば耳にしたり、目にすることがありますね。
そして、他国を誉めそやす訳では無いけれど、評価することも良くありますよね。

ここで、ひとつTURBOさんに質問です。
TURBOさんは、ご自身のことをどんな風に感じておられますか?

私たちが見たり聞いたり感じる世界は全て“投影”である、という法則があります。
“投影”とは、自分の心のフィルターを通して、人や物を見たり聞いたり感じたりすることです。
同じ日本という国に住んでいて「日本に生まれてよかった」と思う人も居ます。
しかし、TURBOさんは日本という国を恨みたくなったり、世の中の事を不安に思っているのですよね。

この投影の法則を当てはめて『 』内の日本を指す言葉を<自分>に、他国を<他人>という言葉に、国という言葉を<人間>に置き換えてみて下さい。

『<TURBOさん>はネガティブな言葉が飛び交い、<TURBOさんはTURBOさん>を卑下し、そして<他人>は評価する』
『法律や制度・文化の整った<他人>は素晴らしく、<TURBOさん>に生まれたことを恨みたくなる程<TURBOさん>という<人間>を批難している』

投影の法則に当てはめると、TURBOさんはどうやら、他人の事は評価されているけれど、ご自身の事は卑下し、とても責めていらっしゃるようです。
そして、ご自身の将来にとても不安を感じておられるようです。
私たちは、ネガティブな感情はなるべく感じたくないですよね。
そして、自分を責めたくもないですし、不安を感じたくもないですよね。
しかし、このような感情は無意識的に抑圧されることが多いですので、「いや、別に自分を卑下したり責めてなどいないけど」と思うこともありますが、あまりに自己攻撃が酷くなると心が耐えれなくなるので、その攻撃や不安を外に向けます。
TURBOさんの場合は「世の中が、日本が嫌だ。この国の将来が不安だ」となられている様です。

確かに、「この国はどうなるのだろう」と不安に感じることはありますよね。
しかし、その不安を抑えようとすればするほど膨らんできます。
「あ~、自分はとても不安を感じているのだな」と先ずは認めてあげて下さい。
不安を感じているご自身を見つめてゆくことから始めましょう。
不安を感じる事が悪いわけでも間違っているわけでもありません。

そして、その不安を否定せずに向き合ってゆくと少しづつ解されてゆきます。
不安でいっぱいになっている心に余裕が出てきます。
そうすると、その余裕が出来たところにTURBOさんが入れたい「娯楽などの面白いこと、楽しいこと」を入れてあげる事が出来るようになります。

TURBOさんがひとりでその不安と向き合うのは、きついかもしれません。
そんな時は、カウンセリングなどもご利用ください。
不安な気持ちは話すだけでも、楽になりますしTURBOさんが面白く楽しいと感じることも良ければお聞かせください。
いつでもお待ちしております。

ご相談ありがとうございました。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

吉村 ひろえ

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。