過去のトラウマが消えない

相談者名
sae
私は今年、29歳になる無職の女性です。
5年前にうつ病になり、現在は精神安定剤と睡眠薬を服用しながら生活を送っています。
しかし、最近過去の嫌な記憶が、フラッシュバックしてしまいとても辛いです。
うつ病になったきっかけは、幼少期(小学校・中学校)の人間(親子)関係がうまく築けなかったことがきっかけでした。
今思えば、3歳までは、祖母の家に預けられて育ったのですが保育園に通ってから人間関係が上手く行きませんでした。
先生、子供同士の付き合いが上手くいかなかったのです。
子供ならではの、残酷な言葉を浴びせられたり暴力をふるわれたりしたのです。
なんで、私がこんな目にあるんだろうと、子供心に思いました。
その後幼稚園に入園しても、周囲と関係を上手く築く事ができませんでした。
小学校入学と同時に、今住んでいるところに引っ越してきて、再び環境が変わりました。
小学校入学しても、人間関係は上手く築けませんでした。
先生からは話を聞いていない、おしゃべりばかりしていると、よく怒られました。
テストの時でも分からないから人のカンニングをしようとしていました。
小学校2年の時に、虱を発症してしまい、先生には黙っておくように言われましたが、自分は友達にその事を言ってしまったのです。
同級生からは煙たがれる存在になり。
(自分が悪いことをしたのに認めなかった。
自分の行動や言動にも原因はあった。
たくさん嘘もついた)また上級生からも目をつけられてしまいました。
また、小学校6年の時、身長低い子に身長伸びている?と聞いて傷つけてしまいました。
中学校入ってから、もっとひどくなり、友達もいない状態になりました。
自分でも、何となく周囲と合わない空気が読めない、何かおかしいとはずっと感じていました。
しかし最近、通院している病院とは別のカウンセリングを受けた時、アスペルガー、ADHDだったかもしれないね。
と言われ調べてみたら、当てはまる個所があったのでショックでした。
そういう系統の本を目にするだけで、きついです。
自分は普通の人じゃないと思ってしまうんです。
その後、通院している病院に行き、アスペルガー、ADHDの事を話しました。
臨床心理士さんは、そのカウンセラーさんは、臨床心理士ではないから、信用しないで、ちゃんと専門知識のある臨床心理士と医者(担当主治医)さんの言うことを信用するように言われました。
私どうしていいか分かりません。
カウンセラー
高井さゆ
saeさん、初めまして。
今回、回答を担当させて頂きます、高井さゆと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

今回、saeさんからのご相談内容を拝見し、
大きくわけて、今ふたつのことで苦しまれているのでは、と感じました。

ひとつは、saeさんがタイトルとしても書いてくださっていますが、
「過去のトラウマが消えない」苦しみ、
過去の嫌な記憶が、フラッシュバックしてしまう辛さです。

そして、もうひとつは、
「あるカウンセラーから、アスペルガー、ADHDだったかもしれないねと
言われ、調べてみたら、当てはまる個所があってショックだった。それを
通院している病院の臨床心理士さんに話したら、そのカウンセラーは
信用しないで私たち(臨床心理士さんと担当主治医さん)を信用するよう
言われ、どうしたらいいかわからない」辛さ、です。

そもそもsaeさんは、長い間うつ病を治療されながら、
最近はフラッシュバックにより、辛い思いをされています。

それだけでも心が辛くていっぱいいっぱいのところに、
今回、自分はアスペルガーやADHDなのかもしれないと
ショックを受けられ、今saeさんの心は張り裂けそうなくらい、
大変お辛い思いをされているのでは、と私は感じました。

今回の回答で、少しでもsaeさんの心が楽に、やわらかく
なりますよう、思いを込めながら回答を書かせていただきますね。

最初に、
「あるカウンセラーから、アスペルガー、ADHDだったかもしれないねと
言われ、調べてみたら、当てはまる個所があってショックだった。それを
通院している病院の臨床心理士さんに話したら、そのカウンセラーは
信用しないで私たち(臨床心理士さんと担当主治医さん)を信用するよう
言われ、どうしたらいいかわからない」
こちらに関して、回答させていただきます。

saeさんは今回、通院している病院の臨床心理士さんに
別のカウンセラーから言われた、アスペルガー、ADHDの事を話したけれど
それでも、saeさんのお気持ちは落ち着かなかったのではないかな、と
私は感じました。

もし今もsaeさんが、「自分はアスペルガーやADHDなのでは?」と思って
心がお辛くなっているようでしたら、それをもう一度、
臨床心理士さんや担当主治医さんにお話してみることを提案します。

saeさんがアスペルガーやADHDであるかどうかの「診断」は、
医師にしかできません。つまり、今回のご相談内容に登場する、
今saeさんが関わっている方たちの中では、
担当主治医さんのみ、診断する権利を持っています。
ですので、担当主治医さんに
「saeさんは、アスペルガーやADHDではない」と
はっきり言ってもらうことが、今のsaeさんのお辛い気持ちが
一番やわらぐ方法ではないかと思います。

また、臨床心理士さんや担当主治医さんにもう一度話すことで、
「どうしたらいいかわからない」というsaeさんの気持ちを
しっかり受け止めてもらえると、お気持ちが楽になると思います。

それでも尚、気持ちがおさまらなかったり、不安になられたら、
私たちカウンセラーがsaeさんのお気持ちをうかがい、
その辛さをやわらげたり、気持ちを楽にするお手伝いをさせて
いただくことができますので、ぜひ頼っていただけましたら幸いです。

次に、過去のトラウマ、フラッシュバックについてですが、
過去の嫌な出来事を思い出すだけではなく、
まさに当時の出来事をもう一度体験したかのように感じられるので、
そのときの辛い感情を一気に味わってしまったり、
汗をかいたり息がつまったり、じっとしていられなくなったり、
といった身体症状があらわれることもあると思います。
辛いという言葉だけでは軽すぎるくらい、
本当にお辛い思いをされているのではないかと思います。

saeさんの幼少期のことをたくさん教えていただきましたが、
今回のご相談では書ききれないくらい、
もっとお辛い思いや経験をされてきたのではないでしょうか。

うつ病を治療されている過程で、
きっとそういった過去の経験に関しても、
臨床心理士さんや担当主治医さんに話をすることで
少しずつ楽になったり、
過去の振り返りや捉えなおしをしながら経験を整理したり、
心理療法で痛んだ心を癒されたりされてきたのではないかと
思います。

今から書くことは、ひとつの見方なのですが、
治療したり、癒されていく中で、一時的に症状が悪化する、
ということが起こることがあります。
好転反応といい、もしかしたらsaeさんもご存知かもしれませんが、
よりよい状態になる前に、一時的に状態が悪化することを言います。
もしフラッシュバックにずっと悩まされているのであれば、
一時的なことではないので好転反応とは言えないのですが、
今回は最近…ということでしたので、ひとつの可能性として
書かせていただきました。

最近フラッシュバックしてしまい、とても辛いということ、
臨床心理士さんや担当主治医さんにはお話されていますでしょうか?
もしされてないようでしたら、こちらもぜひ、
アスペルガーやADHDの件といっしょにお話されてみることを
おすすめします。

もしそれで、「それは好転反応かもしれないね」となれば、
それだけでも少し、お気持ちがほっとできると思います。
好転反応ではなかったとしても、今のとても辛い気持ちを
わかってもらうだけで、saeさんのお気持ちがやわらぐことに
つながっていくと思います。

それでも尚、お辛い気持ちが残ったりしたときには
私たちカウンセラーがsaeさんのお気持ちをお聴きし、
臨床心理士さんや担当主治医さんとともに
saeさんを支えるひとりになれたら、と思いますので、
ぜひお電話いただけましたら幸いです。

今回の回答で、saeさんのお気持ちが少しでも楽に
なられましたら、とても嬉しく思います。
この度はご相談頂き、本当にありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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