気分が落ち込むとき~心と夢と思考の関係~

気が付けばふっと気分が落ち込んでしまう、そんな経験はありませんか?

その心理と対策をお教えします!

普段は元気なのに、ふっと気分が落ち込んでしまうときってありませんか?
エアポケットに落ちてしまったような日とか、時間とか。

昔のことを思い出して落ち込んでしまうこともあれば、誰かのちょっとした言葉に訳も分からず落ちてしまうときもあれば、朝起きたらなぜか気分が悪かった、なんて場合もあるかもしれませんね。

色々な見方が出来ますが、こういうときは、何かしら未処理になっている感情が原因になることが多いのです。
今日はそんな例を見ていきましょう。

●夢の機能

覚えている/いないに関わらず夢見が悪いと朝すっきりとしませんよね。

夢というのは僕たちの無意識が感情を処理するためにあるもの、という見方があります。
“感情を処理する”というのは“感情を解放してスッキリさせる”という意味です。

「時が心の痛みを癒してくれる」という意味は、案外この眠りと関係しているのかもしれません。
眠っている間に辛い感情が夢などの作用によって解消されていきますからね。

また、辛いことがあると眠れない夜が続くこともありますね。
そのまま不眠症になってしまったり。
眠れないとこの感情が解放スピードが遅くなりますから、辛い気持ちが続いてしまうんです。

意識があるとき(起きているとき)には“思考”が動いていますよね。
でも、思考では感情を処理しにくいので、思考が活動を休止しているとき(つまり、眠っているとき)に夢を使って大量に、一気に処理してしまうわけです。

だから、本来は僕たちは朝が一番元気で、解放されている状態なんですよ。
「えー!朝が一番しんどいのにー」と思ったとしたら・・・、きっと、処理しきれていない感情が心の中にずっとあるのかもしれませんね。

そういうときは何かのきっかけですごく大きな痛みが出てきたり、慢性的な感情の抑圧があったりするのかもしれません。
そうすると夢の中(寝ている間)では処理しきれなくなります。
そして、そのまま眠りから覚めてしまうと、朝起きたら気分が沈んでた・・・なんてことになるようです。

朝目覚ましなどで無理やり自分を起こしてたりすると、感情を処理している途中で、目が覚めたりしますから、なおさらそんな状態になりやすいかもしれませんね。

この場合は、本当にゆっくり睡眠をとることを体も心も求めていることが多いと思います。
休日になるとついつい一日中寝てしまったり、目が覚めたら夕方だった・・・なんてこと、ありませんか?
「あ~、せっかくの休日が・・・」と嘆く前に、それだけ疲れていたこと、そして、ぐっすり眠って疲れが癒されていることを感じてみて下さい。

●心の中に溜まった感情

訳もなく落ち込んでしまい、どんな感情に引っ張られているかが分からないときもあります。
それは、自分自身が感じないように抑圧してきた感情に何かの拍子で触れてしまった時にそうなるようですね。
言い方を変えれば、癒されていない心の痛みにふっと触れてしまったのかもしれません。
例えば、こんなストーリーを想像してみてください。
『あなたが昔、大好きだった人に振られて傷ついたときに、すごく辛くてしんどかったんだけど「がんばらなきゃ!」ってその痛みを抑圧してしまったと思って下さい。
その後、あなたは別の人と順調に付き合っていたのでその昔の恋人のことは時と共に忘れられていきました。
「ああ、これで昔の恋とはすっかりおさらばね」とか思って安心してたんです。
ところが、新しい恋人とデートしているときに、その昔の恋人と過ごした場所にたまたま通りかかったんですね。
その時は「ああ、前にここに来たことがあったな」程度にしか思わなかったんですけど、なぜか、その後、突然気分が重たくなり、一刻も早くそこを離れたくなってしまいました。』

自分としては今の恋人とうまくいってるわけですし、昔のことを思い出して辛くなることもなくなったのに重たくなってしまったわけですから、合点がいかないですよね。
パニックになってしまうかもしれません。

昔の痛みは“忘れられた(抑圧)”のであって“癒された(解放)”わけではなかったんですね。

僕たちの意識は上手に嫌なものから目を逸らせるように持って行きます。
「臭いものにフタ」ってことですね。
でも、実際はフタをしただけでなくなったわけではないので、場所・雰囲気・表情・言葉・味・匂いなどの五感を刺激するような形で、ふっと心の痛みに触れてしまうこともあるんです。

それから、カウンセリングを受けてくださっているお客さまからも時々耳にすることがありますが「少しずつ元気になって、余裕が出てきたと思ったんですけど、時々まだフッと落ち込んでしまうことがあって・・・」なんて場合もあるんですね。

今、目の前にある問題が少しずつ緩和されてくると、その分だけ余裕が出てきます。
そうすると、その心のスペースに過去の痛みが湧き上ってくるんです。
それはまさに「僕も癒してよ~」って心の作用なのかもしれません。
その痛みは時には古い感情で、自分でも記憶にない痛みであることも少なく無いんですね。
それで落ち込んでるんだけど、どうしてなのかが分からない・・・という気持ちになってしまうのです。

ただ、そういうときに深刻になって「どんな感情が足を引っ張っているんだろう?」とか考え始めると、たいてい、どんどん気分は悪くなってしまいます。

なぜかというと、思考で感情を処理するのは難しいからです。

●思考と感情

思考というのはどちらかというと筋道立てて、論理的な部分を司ります。
でも、感情というのは、理不尽で、矛盾をたくさん含むものです。
どらくらい理不尽かといえば、夢を思い出してみればよいと思うんです。
時間も登場人物もストーリーもめちゃくちゃなときってありますよね?
あれが心の中の世界だと思って頂いてもいいくらいです。

実際、心の中には「好き」と「嫌い」が同居したりしますし、そもそも、思考で感情を支配すること自体が非常に難しいものなのです。

「彼のこと嫌いになれたらいいと思うんだけど、できないのよ~」
って感じること、耳にしたこと、一度や二度はあると思うんですよね。

物事を思考的に捉えたら「嫌いになったらいい」と思うし、実際、そういう気持ちもあるんですけど、心の中に頑として「好きだぁ!!」という気持ちが存在していたりします。

●休む、ということ

だから、気分が落ち込んでるなあ・・・と気付いた時はあれこれ考えずに「あぁ、今、気分が悪いんだなあ~、無理せず休めってことかな~」なんて風に捉えておく方が心のためになるものです。

でも、休むといっても、家でゴロゴロしてるのが休みになるかというと、そうとは限らないんです。
夢の機能を使うのならば、たっぷり睡眠を取ることも大切なことですよね。
でも、ずーっと眠り続けるわけにはいかないですから、起きてる時は「好きなことをする」、これが心にとっての休息になるんです。
旅行でもショッピングでも友達と遊ぶでも何でもかまいません。

ただ、落ち込んだ時って好きなことも分からなくなったり、分かったとしてもなかなか体が動かないと思うんです。
それはまだまだ休みを取るには心のスペースが足りないってことかもしれません。

もう少し眠ってみたり、あるいは、誰かに心の内を聴いてもらいましょう。
誰も聴いてくれる人がいないって時には無料の電話カウンセリングでも使ってみて下さい。
そうすることで、徐々に心に余裕が持てるようになり、好きなことを受け取り、実行する準備が整うでしょう。

●原因を追い求めないこと

そうして、少し気分が上向いてから「なんだったんだろう?」って考えてみても遅くはないものです。

誰でも落ち込むのはしんどいことですが、それを怖れるよりも、落ち込んでも普通にいられたり、誰かに助けを求められたりするといいですよね。
そうすると、落ち込むことに深刻になりませんから、案外すーっと抜け出せて行くものです。

でも、そうは言ってもやっぱり考えてしまうものでしょう?
特に落ち込んでる時には原因をあれこれ考えてしまうものだと思うんです。
昨日起きたことを順番に思い出してみて、一つ一つチェックしてみたりね。

でも、5分考えてもし何も思い浮かばなかったら、スパッと考えるのをやめる努力も必要です。
変に考えすぎると、心の中をぐちゃぐちゃにしてしまうこともありますし、傷に塩を塗りこんでしまう場合だってあるんです。

それに誤った原因を見つけて「あ、そうかー、それでかー」などと一人で納得してしまうと、本来向き合うべき感情から逃げてしまうこともなるんです。
僕たちは痛みや嫌な感情には向き合いたくないって心理が働きますから、どうしても「臭いものにはフタ」のごとく、自分に都合の良いような結論を出してしまうものかもしれません。

だから、落ち込んでるなあ・・・と感じたときには一人で何とかしようとせずに、誰かに話を聞いてもらうのがやはり一番のようです。

自分でも理由が分からず落ち込んでしまうときって、そこを抜け出した後に理由や原因が分かることも少なく無いんですよね。
「あー、なんだー、そういうことかー」という風に。
でも、落ち込んでいる最中には、それにはなかなか気付けないと思ってみて下さい。

そうすれば、無駄に思考を使いすぎることなく、早く抜け出せることができるでしょう。

この記事を書いたカウンセラー

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