怒りを表現できないのは何故!?~怒りを感じることに慣れるために~

怒りを表現することが苦手な人って、とても多いですよね。
怒りを表現することが出来ないと感じている人は、実は怒りを表現したくないと思っているんです。

また、怒りの扱い方に慣れていないと、自分自身の感じる怒りに戸惑い、困惑することもあります。
その多くは、怒りに対するイメージが攻撃や破壊といった悪いものと繋がって認識されているからなんです。

でも、怒りを表現することって悪いことばかりではありません。
扱い方を学べば、攻撃や破壊といった形ではなく安全に扱うことが出来るようになります。

でも、怒りの扱い方を学ぶには、まずは自分の中にある怒りを感じることが出来るようになることが大切です。
今回の講座では、怒りを感じること・扱うことが出来るようになるヒントをお届けします。

リクエストいただき、ありがとうございます。

今回の心理学講座では、怒りを表現することが出来ないという観点から、怒りについてお話していきたいと思います。

怒りを表現することが出来ない人って、どんな人!?

怒りを表現することが出来ない人って、どんな人なのでしょう??
心理学の世界では、「出来ないこと=やりたくないこと」と言われます。
意識的には出来ないと感じている(認識している)ことが、深層心理では実はやりたくないことなんですね。

そこで、今回の講座の視点である「怒りを表現することが出来ない」にそれをあてはめると…怒りを表現したくない」ということになります。

何故、怒りを表現したくないのか…。

ひとつは、怒りを表現したくない理由やそうなるまでに至った背景は人それぞれですが、多くの人に共通して言えることは「怒りを表現すること」に良いイメージを持っていないということ。

例えば、

家に帰ると不機嫌で、事あるごとに当たり散らしちゃぶ台をひっくり返していたお父さんの傍で泣いているお母さんをいつもみていたとしましょう。

「怒りを表現すること」と「人を悲しませること」がくっついて「怒りを表現すると人を悲しませる」というイメージが作られます。
そうすると、人を悲しませたくないと思っている人にとっては、「怒りを表現すること」が人を悲しませることというイメージになっていますから、怒りを表現することがタブーとなってしまうわけです。

怒りを表現することがタブーになってしまうと、怒りを抑圧するか、感情を感じないように感情の回路を切るなどして怒りを感じないように、表現しないようにしていきます。

人によっては、怒りだけではなくて感情を表現すること自体に良いイメージを持っていない場合もありますよね。

良いイメージを持てないことって、人はやりたくないものなのです。

怒りを感じる場面で戸惑い困惑するのは何故!?

人に得手不得手があるように、感情に対して出る反応もさまざまですよね。
その対象が怒りというエネルギーの塊のような感情になると、なかなか取り扱いに困る方も多いと思います。

怒りを感じる場面で戸惑い、困惑するのは、過去の経験や怒りを感じることや扱うことに慣れていないことに起因します。

感情の特性として、感情を感じないように抑圧しても、感情を感じる心の回路を遮断したとしても、感じた感情は感じない限りそこに存在し続けます。その存在を自覚している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
だから、怒りを抑圧しつづけても、感情を感じる心の回路を遮断したとしても、怒りは心に蓄積され続けていきます。

それは、押し入れにたくさんのものを押し込めているようなものかもしれませんね。
そうすると、余裕があるときには難なくかわせる状況でも、感情が蓄積されて余裕のない状況だとちょっとした外部の刺激に感情が動いたり、溢れだしたりすることがあります。

そもそも、怒りを表現することを出来ない人や禁止している人は、怒りを表現してはいけないと思っていますから、それと相反する怒りが出てきたときにどうしたらいいのか分からないため、戸惑い、困惑するわけです。

怒りについて考える~怒りって悪いもの!?~

怒りのような大きなエネルギーのものを抑え続けると、怒りを抑えることにエネルギーが奪われてしまうために、だんだん元気がなくなったり、無気力になったりしていきます。だから、怒りを抑えるのではなく、感じて昇華させることもとても大切なことです。

人間から尻尾が退化してなくなったように、必要なくなったものは退化していきます。
でも、怒りが私にも皆さんにも存在するということは、私たちにとって必要な感情であるということなんですよね。

大切な人やものが傷つけられそうになったとき、怒りのエネルギーを持つことで、大切な人やもの、自分を守ることができ、危機を回避できます。
怒りを感じることで、私たちにとって何が大切なのかが分かります。

怒りはぶつけてしまうと人を傷つけてしまうかもしれないし、いろんなものを破壊してしまうような大きなエネルギーをもつけれど、扱い方を学ぶことが出来れば、人を傷つけたり、いろんなものを破壊したりせずに済みます。
…とはいえ、怒りを感じることにOKを出してあげなければ、怒りを扱うことすら出来ません。

まずは、怒りを感じることに許可を出してあげましょう。

怒りを感じることを許可するためのポイントは

○ 感情を良い・悪いで判断しないこと。

○ 怒りの存在を認めてあげること。

です。

そして、怒りの扱い方の秘訣は、「ぶつけるのではなく、感じること」です。

怒りは、悲しみや寂しさを抑える感情の蓋とも呼ばれますから、怒りを感じることへの許可をして昇華していくと、あなた自身があなたの怒りの下にある感情に気づくきっかけとなります。

怒りの下にある感情に気づくことが出来れば、怒りではない今までとは違った形でのコミュニケーションが図れるようになります。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。