変われない私と無意味感~変化の足をひっぱる心理~

よりよくなりたい、そんな気持ちに足をひっぱる気持ちに無力感という感情があります。

今までなんだったの・・・そんな今までの意味を感じられなくなる感情です。

● 無意味感って? ●

今より、より良くなりたいという気持ちは誰にでもあるんじゃないでしょうか?
でも、心にわだかまりがひっかかってしまい、なかなか上手くいかないことが
あります。

もっと成長したい、よりよくなりたい、許したい等の変わりたいという気持ち
に足を引っ張る気持ちに無意味感という感情があります。

無意味感って、いったいどんな感情なんでしょうね?

何年も自分が信じていた考えが実は自分の人生の足を引っ張っていたとしたら、
いままで頑張ってきたことが実は全く無駄だったとしたら、
どんな感じがすると思いますか?

いったい今までの私はなんだったんだろう・・・
そんな、今までしてきたこと、思ってきたことが無意味だったような気持ちを
感じると思いませんか?

この何の意味もなかったという感情を心理学では、無意味感と呼びます。

この無意味感という感情は、大きな失望をともなう、とっても嫌な感情です。

● 無意味感が変化の邪魔をする時 ●

「あ、こう考えたら今よりも状況がよくなるかも」
そんなことを思ったり、そんな気付きがあったとしましょうね。

例えば、
私のことを裏切った彼を許して私は私の幸せを求めよう。とか
自分は愛されてなかったと思ってけど実は愛されてたんだな。とか
自分には価値がないと思ってたけど、そんなことなかったんだ。とか

そんな、今よりも楽な気持ちになれたり、成長できたり、なにか自分に変化を
及ぼすような気持ちがでてきた時に、無意味感というのは表れます。

『じゃあ、今までこれにこだわってきた私はなんだったの?
これまでの何年間はなんだったの?意味が全くなくなるんじゃないの?』
こんなような感じです。

すると変化するということは、今までが意味がなかったということを認めてし
まうような感じがするので変化するということに抵抗感を感じます。

できるなら、この意味がないという感情は感じたくない感情だと思いませんか?

するとその嫌な感情を認めたくないという力が働くことがあります。
無意味感を認めたくないので心の奥底に抑圧してしまうこともあります。
無意味感を認めたくないという気持ちすら感じれない時もあるのです。

無意味感が抑圧されてしまった場合は、認めたくないという気持ちすら感じて
いないのでなぜ抵抗感がでているのかわからない状況になります。
これは頭では理解しているのにできないという状況を作り出してしまいます。

今までが意味がなかったかというと決してそうではなく、
今までのプロセスがあったからこそ学べること、気付くことが初めてできたり
するものなんですが、無意味感という感情はそれすらも意味がなかったと思っ
てしまう誤解を産む感情なのです。

● 無意味感はチャンスの証 ●

無意味感というのは、とっても嫌な感情です。僕もできればこの感情は感じた
くないと思ってしまう感情です。

成熟さがないとなかなかこの感情を認められなかったりします。

しかし、無意味感という感情は誤解の感情ですから、この感情を自分は感じて
いるんだということを受け止めて、この意味がないということは本物ではない
ということ理解して、無意味感を越えることができれば大きな変化が待ってい
るでしょう。

より良くなる変化のチャンスです。

そして、この意味がないという感じがしてしまう誤解に惑わされて良くない状
況にこだわるよりも、自分がより良くなる為の考え方を選ぼうと思えた時に、
より良い変化はおとずれでしょう。

この無意味感を越える時は大きな葛藤を感じます。
よりよくなる方向への思いと、そんなことを認めると今まではなんだったんだ
という気持ちになるじゃないかという思いの綱引きです。

この綱引きをしている間は苦しい思いがします。
人によってはこの葛藤を抜けるには多少時間がかかることがあるかもしれませ
ん。

しかし、そんな思いがしても越えてみる価値はあると思いますし、越えられな
いことはない感情です。

僕自身この葛藤を感じた時には、しんどい感じがしましたし、抜けるのに何ヶ
月か葛藤があったように思います。
しかし、この葛藤を超えることにチャレンジして無意味感を抜けた時には、
よりよい自分に変化できた覚えがあります。

この葛藤を抜けるには人によっては多少時間がかかる場合があるかもしれません
と書きましたが、もちろん人によってはすぐに抜けていける場合もあります。
カウンセリングの現場で、そういう人達もたくさん見てきました。
個人差なんでしょうね。
個人差はあるでしょうが必ず抜けることができる感情です。

● 無意味感を抜ける為のエクササイズ ●

先ほども書かせていただいとおり、無意味感は変化のチャンスです。
無意味感を越える為のエクササイズを紹介しますね。

無意味感とは、意味がないと感じでしまう感情です。
例えば、
「彼と付き合った5年間はなんだったの?この5年は全く無意味だった。」
こんな風に感じてしまう感情です。

この感情を抜ける為に自分にこう自問してみてみましょう。

“もしも、意味があったとしたら、どんな意味があるんだろう?”

無意味感は意味がないと思い込んでいる感情ですから、思い込みを抜ける為に
“もしも”という考えをしてみることで、きっかけが作れます。

意味がないという思い込みはしぶとく付きまとうことがあります、意味が見つ
けられない時は何度も何度も自問してみることをチャレンジされてみるといい
と思います。

チヤレンジをして無意味感を抜けれた時のメリットはとても大きいものです。
チャレンジする価値はあると思います。

そして自分ひとりで無意味感を抜けるのに難しさや、時間がかかりそうなどを
感じた時は人に助けを求めるといいと思います。
それは楽に抜けれるきっかけになったり、時間の短縮になると思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。