遅刻癖の心理、 罪悪感があると遅刻する?

同じパターンを繰り返してしまうということは、何かそのパターンを繰り返す原因があるということです。

遅刻をすると罪悪感を感じます。申し訳ないと思います。申し訳ないと思うにも関わらず、次もまた同じように遅刻してしまうという場合、自分は罪悪感を感じないといけないと、無意識的に思っている場合があります。
意識的には、「遅刻しないでおこう!」と思っているのに、何故だが何度も遅刻してしまうのは、潜在意識や無意識に、遅刻して責められることを望んでしまっている自分がいるのかもしれません。

自分のパターンを見つめなおすことで、潜在意識や無意識にどんな想いが眠っているのか、探る手がかりになります。
悪いパターンを発見したら、繰り返してしまう原因を理解することで、パターンを変えることに挑戦してみましょう。

◎リクエストを頂きました◎
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(一部を編集させていただいています。)
いつもとても参考になるお話、とても楽しみに拝読しております。
私は、<遅刻癖>があり、とても困っています。
自分はかなり情熱的で意欲があり、まじめなほうだと思いますし、性格も明るくさっぱりしています。

しかし、どうしても、どんなに大失敗しても、遅刻癖が直りません。
いやいやなものより、凄く楽しみにしている事柄ほど、なぜか気張ってしまって出るのが遅くなります。
出なくてはいけない時間をわかっていても、ぎりぎりまで日常業務をやってしまうのが大きな敗因です。

時計を早めにずらしても、自分でわかっているので直りません。1時間前に到着を目標にしても、ほとんどの場合、約束の10分後に遅刻して到着してしまいます。
自分では毎回、泣くほど情けなくて悲しくて、人間関係も信頼も、いくつも失っています。
遅刻癖になる心理、対処法がありましたら教えてください。
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意識的には、「遅刻はダメだ」と思っていて、その対処も自分なりに色々やっているのに、遅刻してしまう。
そういう方って、意外と多いのではないかと思うのです。

遅刻してくる人は、結構いつも遅刻してきませんか?
私の友人で、いつも遅刻してくる遅刻常習者がいたのですが、彼女は必ず毎回15分遅刻してくるのです。
ある意味、正確ですよね。
彼女は、わざわざ意識的に、15分遅刻するようにしているという訳ではありません。もちろん彼女の家の時計が15分遅れているということもありません。

ですが彼女は、毎回決まって15分遅刻するのです。
そして、待ち合わせの15分後に到着した彼女は、毎回決まってこう言います。
「ごめんね。本当にごめんね。」「またやっちゃったよ。私って本当にダメだわ。」「ごめんね、ごめんね、ごめんね・・・・」
遅刻してきた彼女が、感じている感情は「ごめんね」「私ってダメだわ」の言葉に表されているように、『罪悪感』です。

彼女は毎回、楽しみにしていることを、罪悪感からスタートするというパターンを持っているのです。
罪悪感を感じてからスタートするわけですから、彼女はいつも申し訳ないという顔をしていて、楽しめないのです。
そして、楽しめない自分がいることで、周りの友達に悪い影響を与えているのではないかと思い、「自分なんか、いない方がいいんじゃないか」と、またしても自分を責めます。
罪悪感が、更なる罪悪感を作るという最悪の状況ですね。

カウンセリングをさせていただいている時、私達カウンセラーは、その人の持っているパターンというのを、探ったりします。
意識的ではないけれど、なぜかいつも同じパターンを繰り返すということは、とてもよくあります。
そのパターンを探っていくことで、その人の潜在意識や無意識にどういう心理があるのか?を、見ていくのです。

遅刻をすると『罪悪感』を感じます。
「申し訳ない」「どうして私はいつも、遅刻をしてしまうんだろう」「私って、ダメだ」と、自分を責めます。
つまり、遅刻癖がある人は、何かをする時に、罪悪感を感じてからスタートするというパターンを、持っているわけです。

罪悪感を感じるのは、とても嫌なものですよね。でも、潜在意識や無意識に「私は悪い人間だ」「私は駄目な人間だ」という想いがあると、「ごめんなさい」を言うような状況や、誰かに責められたり、攻撃されたりする状況を、自分で作り出してしまうということがあるのです。
それは、遅刻という形で現れる場合もありますし、事故、浮気、嘘、ケンカなどとして現れる場合もまります。

罪悪感を感じる行動「遅刻」を、いつもしてしまうパターンを、持っているという場合、遅刻癖を何とかなおそうと、意識的に時計をずらしたり、早く家を出る努力をしたりするのですが、潜在意識や無意識に罪悪感がありますから、努力むなしく、遅刻を繰り返してしまうのです。
なぜなら、人間が普段意識しているのは、約4%程度しかなく、残りの約96%は、潜在意識や無意識の領域なので、4%対96%で、意識は完敗してしまうからです。

また、楽しみにしていることほど遅刻するという場合、『楽しむ』とうことを、自分に許せていないのかもしれません。
楽しみにしている事に、遅刻すると、どんな気分がするでしょうか?楽しめますか?
無理ですよね。遅刻した時点で、楽しむ気持ちは激減してしまい、楽しみだったのに、楽しめないという状況を作り出します。
実はこれも、『罪悪感』のなせる技なのです。
罪人は楽しんでいいでしょうか?普通駄目だと思いますよね。
罪悪感があると、自分に楽しむということを、禁止してしまいます。

さて、どうやって遅刻癖に対処するかですが、遅刻に対処するというよりも、罪悪感に対処すると考えた方がいいかもしれませんね。
自分に罪悪感を感じるパターンがあるのだとわかったら、罪悪感が更なる罪悪感を作り出す悪いループから抜け出すために、自分を許していくことが必要です。

まずは、自分には罪悪感を感じようとするパターンがあるのだと、受け入れましょう。
受け入れないと何もはじまりません。
そして、罪悪感を感じることを、してしまったら、自分を責めるのではなく、やり方を変えていくことを、おすすめします。
遅刻した自分を許すのです。「ええっ!!」と思われるかもしれませんが、遅刻した自分を責めるということは、罪悪感を感じて、自分を責めるというパターンそのままです。
パターンを変えるには、責めるのではなく許す。

パターンを変えることで、状況を変化させていくことができますから、遅刻した自分を許してあげるのです。
自分を責めてしまっては、罪悪感ループにはまってしまいますからね。

遅刻以外にも、自分を責めていることはないかを、一度チェックしてみるといいかもしれませんね。
遅刻という問題で、表面上は現れていますが、潜在的に罪の意識を持っているのかもしれません。
罪と言っても、犯罪を犯したとかそういうことではなく、「自分が悪いんだ・・・」という感情です。
もしも、そういう感情に気付いたら、自分を許す。その繰り返しになります。

自分で自分を許せないと、周りの人に自分を攻撃させるような状況を作り出してしまいますから、遅刻や浮気、嘘、ケンカなどの状況を作り出してしまうのです。

罪悪感はとてもポピュラーな感情で、人間なら誰でも感じます。
感じたら、自分を責めるのではなく、謝る人がいたら素直に謝り、そして行動を訂正し、自分を許すということで、罪悪感ループにはまらなくなります。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。