デッドゾーン理論

正しく生きているのに幸せでないと感じる時、役割や義務に縛られています。

生きがいを失い疲れ果て、向かう方向が見えなくなった燃え尽き状態。
倒産・失業、病気や事故が起こる時。 男女関係・人間関係に別れや浮気・三角関係がある時。不幸な体験が続く時。

時間がただ流れていくように感じている時。
これらの全てが、「デッドゾーン」と呼ばれる段階にいる目印なのです。「デッドゾーン」とは、私達の心の成長過程の段階を現す言葉です。

この段階を越えて、もう一度、人生に輝きを取りもどすためにも、先ずは、理解する事から始めてみて下さい。
きっと、カウンセリングを使うにあたり、役に立つ事でしょう!

○リクエストを頂きました。
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私は数年間、時間が止まってるような感覚があります。
こちらのデッドゾーンのお話など何度も読ませて頂いて
カウンセリングも何度か利用させて頂きました。
でも依然その感覚が変わりません。
もう一度デッドゾーンのおはなしを聞かせて下さいませんか?
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●デッドゾーンとは

私達は、生きていると仕事や人間関係において、また人生のおいて、依存→自立→相互依存という段階を進みます。

デッドゾーンとは、自立という段階の最終章です。
その次には、相互依存という、人生が大きく拡大し、幸せ感が増し、生きている感覚がリアルに感じる段階があります。

ただ、自立から相互依存の段階に進むには、意識の上で、とても過激なシフトが必要となります。

デッドゾーンでは、今までやってきた事が、大きなワナに変容してしまうという事を知る必要が出てきます。

例えば、仕事で成功し、豊かであるのに、心の中を覗くと、義務・役割・規則に縛られ忙しく、楽しむ時間もなく、孤独で、幸せを感じられなくなります。

何か仕事への活力や情熱・喜びを失くしたような感じで、やっている事に対して、「これでいいのか?」と思えど、すでに疲労困ばいし、身動きがとれずにいる状態です。

無感覚・無感情なので、知らず知らずに人を傷つけたりするのも自立の段階の特徴的なワナです。

また、人間関係や家族関係という側面でも、まるで死んだような感じを感じるのも、デッドゾーンまで来たという証なのです。

●デッドゾーンのワナ

デッドゾーンは、その大きな要因として、『失敗』があります。
過去の失敗により、もう失敗しないようにと、正しく行い、上手く行かせねばならないという考えに駆り立てられます。

この段階には、4つのワナがあります。

1.役割によって死んだような感じになります
2.エディプス・コンプレックス
3.競争
4.次のステップへの恐れ

1は、家族を救えなかったという罪悪感によるもの。
この罪悪感があるので、それを隠すために、自分がいかにいい人であるかを証明しようとしますが、その埋め合わせの莫大な量に、疲れ果ててしまうのです。
この行為を、補償行為といいます。
また、ここでは、無価値感・気持ちの落ち込み・犠牲・マンネリ・燃え尽きなども感じます。

2~4は、家族の絆が失われていた事から生じたものです。

●デッドゾーンを抜けるには

コミットメント(自分を100%与える・献身的に関わる)が必要です。
燃え尽き、もうこれ以上は与えられないと思う時にこそ、もう一度、自分を100%与え、献身的に関わるのです。

ここでは、もう一度、初心に帰るような気持ちで、一つ一つ丁寧に、あなた自身を思い出し、相手や自分の心に目線をむけ、心が何を望んでいるのかに気づき、それを与えるということから始めるといいでしょう。
また、感情を感じていく勇気が必要です。

あなたの今までやってきた成功の秘訣やこだわりさえ、手放す必要があるのかもしれません。
次のステージに進むための勇気が試される場所です。
自分が解けてなくなるような感覚を持つかもしれません。

この状態やこの場がより良くなるために、あなたは、全く違う過激なシフトが望まれています。

●デッドゾーンのカウンセリングとは

あなたを進めようとしていない問題は、どんなことでしょう?
あなたの時間を止めているように感じた出来事は、どんなことだったのでしょう?
その出来事にもう一度向き合い、その場所で、成長を止めている自分自身を見つけ、今の自分と統合してあげる作業が必要です。

そして、カウンセリングを受けてもシフトしようとしない、頑固な自分を見つけてあげる事も大切な要素です。

コミットメントとは、何度も何度も繰り返しする必要があります。
コミットメントするごとに、新しいステージに跳躍し、仕事・人間関係・人生を進む上での時間の節約になります。
何が真実であるのかも示してくれる行為なのです。

傷ついた心を取り戻す事、信頼して一緒に取り組めると思えるカウンセラーを選択する事をお勧めします。
選択したら、カウンセラーに対しても、コミットメントする事です。
それが、この段階を早く抜け出す秘訣になるでしょう!

参考文献:
「幸せな子ども時代を取りもどすのに、遅すぎることはない」(チャック・スペザーノ博士&レンシー・スペザーノ著)

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