決められない人の心理〜私たちは何度でも選び直すことができる〜

今よりもっと幸せになるための選択ができる自分へ成長するために

私たちは重要なモノから日常的なモノまで、多くの選択をしながら生きています。ただ「なかなか決められない」「何を選んだらいいのか分からない」ことで悩んでしまうこともありますよね。決められない人の心理とは?また、そこから抜け出すために何をしたらいいのか?そのヒントをお伝えいたします。

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こんにちは。カウンセリングサービスの近藤あきとしです。今日の心理学講座をお届けします。

生きるとは「選択の連続」と言われることがあります。

考えてみると、進学、就職、恋愛、結婚など、人生には重要な選択と向き合う場面が何度も出てきます。

一方、今日の夕飯のおかずは何にしよう?週末はどこへ出かけよう?など、すごく重要ではないですがこれも日々の選択です。

そんな何かを選ぶ場面で「私はこれにする!」とハッキリ決められる人もいれば、迷ってしまってなかなか決められない人もいます。

今日はそんな「決められない」「選べない」に人は、いったいどんな心理が隠れているのか?をテーマにお届けします。

 

■選ぶことと続けることは別もの

最初に答えを言ってしまうと、決められない人は

「一度選んだらそれで全部が決まってしまう」
「決めたらもう後戻りできない」

という不安のせいで選べなくなってしまうんです。もちろんそれは誤解なんですけどね。

「選択する・決める」という心の力を、心理学では「コミットメント」と呼びます。

この「コミットメント」「選択する力」は、私たちの持つ心の力の中でも最も大きなパワーがあると言われています。

ただし、それは「選ぶこと」が大事な部分であって、「続けること」とはまた別なものなんですね。

私たちの感情は24時間ひと時も休まずに変化していますから、以前は好きだったものが今はそれほどでもない気持ちに変わっても、まったく不自然ではありません。

「昔は好きだったけど、今はもうやりたくない」
「じつは止めてしまいたいと思ってる」

もしこんな気持ちに思い当たるとしたら、今も続けていくだけの理由はもう無くなっているからかもしれません。

だとしたら、そんな状況で求められているのは「私は◎◎をやめます」という選択ではないでしょうか。

 

■恐れと不安が選べない状況をつくる

選択は“一度だけ”という決まりはないですからね。何度選んでも良いことはいくらでもあるはずです。

ただ、「私このままで良いの?」「本当はどうしたいの?」「でも決められない」と感じているとき、心の奥で【過去の選択】を「守らなくては!」と律儀に守っていると、今の自分に必要な【もっと幸せになる為の新しい選択】がしにくくなってしまうんです。

また、自分を否定的な見方で捉えてしまうことで、やめるという選択ができない状況にしてしまうこともあります。

例えば「今の彼(彼女)と別れたら、もう私とつきあってくれる人なんていないかもしれない」と思っている人がいるとしましょう。

おそらく心の中には「私には魅力がない」「私って迷惑な存在」などの自己否定や自己嫌悪の感情があるわけですが、この気持ちのまま別れを選択するのはかなり難しくなる、ということはお分かりいただけるでしょう。

今のパートナーとの幸せな未来は考えられなくなっていても、恐れや不安が強い分だけ、別れを選んで次に進むことを選べないんですね。

私たちには、誰でも間違いを選びたくない・失敗したくない気持ちがありますが、それをベースに今の状況を保とうとすると、主体的に相手との関係を選んでいるというよりも、「××なことになったらどうしよう」という恐れや不安を感じたくないので今の関係にしがみついてしまう(結果的に何も選んでいない)ことになってしまうんです。

 

■自己肯定感=自信がつくと育っていく感覚

さて、そんな決められない自分から抜け出す為にはですが、ここは自己肯定感を高めていくことが役に立ちそうです。

例えば、今のパートナーと出会ったことで成長できたところ、変化したなと感じる部分はどこだろう?と過去と今の自分を比べてみること。

または、既にある自分の価値を知るために「私の良いところを教えて」と周りの人たちに聞いてみるなど。

ポイントは「成長しているという前提で自分を見る、教えてもらった価値はしっかり受けとる」です。

自己肯定感が高まった分だけ自信になりますから、「何を選んでも幸せになれる」という感覚が育っていって、自然と選択できる自分になっていることに気づけます。

そういう意味では、私たちが選択するものには間違いというものはないのかもしれません。

例え「間違っていたな」と感じても何度でも選び直せば良い。そうなれば、間違いというものが私たちの人生から無くなってしまいますからね。

「◎◎をやめる」=次に進むことを自ら選択できたとき、今までの人生を振り返ってみると、これまで歩んできた道はすべて最善の道だったと思えるものです。

「あれがあったから今の自分がある」そう感じられている瞬間は、過去も今も未来も、どの時代の自分にもOKが出せるからです。

もし今、決められないことに悩んでいるとしたら、あなたの人生に「やめてもいい」そして「選び直してもいい」をプレゼントしたいジャンルは何か?を考えてみることが問題を抜け出すためのヒントになりますよ。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

近藤 あきとし

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。