綺麗になるモチベーションを上げるには~自分を受け入れる・自己否定からの脱出~

女性にとって「綺麗でいること」は、やりたいことの一つでもあります。

しかし、否定される経験をすると、綺麗になる努力をしなくなってしまうことがあります。否定されたことで、自分自身で、自分を否定してしまうようになってしまうからです。自分を否定してしまうと、自分を大切に扱えなくなってしまいます。

大切に扱ってあげないと、綺麗という状態からは、程遠くなってしまうことがあるのです。本当に大切なもの、愛おしいものとして、自分自身を扱ってあげることで、自分に自信を持ち、どんどん美しくなっていくことができます。誰かの為に美しくなることも大切ではありますが、自分自身の為に美しく、綺麗になる努力を始めると、周りの評価に振り回されなくなります。自分自身に楽しい、幸せだと感じることをたくさん与えてあげて、内面から輝くことも大切です。

◎リクエストを頂きました◎
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(一部を編集させていただいています。)
取り上げて欲しい事があります。よく恋をすると女性は綺麗になると言います。過去の経験からでも綺麗になりたいと思ったり努力をしてきました。でも、今の主人と付き合ってからは綺麗になりたいと言う気持ちが持てません。

最初は普通におしゃれしてましたが、化粧するとババクサイと言ってけなされ、酷い時には描いた眉毛を指で消されたり、洋服も「ババ臭い!」靴も「ババクサイ!ダサイ!」と言われてヤル気をなくしてしまいました。
私自身を否定されてるようで自分に自信が持てなくなりました。なのに、前から気になってた女性を可愛いと私の前でほめていました。付き合って直ぐに老け込み、今では老婆の様です。

相手が違えば綺麗になりたいと気持ちがわくはず!とさえ思ってしまいます。周りからもあんなに綺麗だったのに…と言われました。
落ちてしまった気持ちをどのようにしたら良いでしょうか?

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確かに、恋をすると女性は綺麗になります。
もちろん、容姿やファッションに気をつけるようになることもありますが、恋をすることで、心が「楽しい」「幸せ」と感じるので、表情や雰囲気が変わって、輝きだすことも理由の一つだと思います。

恋愛初期や片想いの時などは、特に相手に気に入られたいという思いが強いですから、新しいファッションを取り入れたり、相手の好みに合わせたりと、研究に研究を重ねるものです。
ですが、お付き合いしてしばらく経過してくると、お互いに「慣れ」が出てきます。
それは、良い意味では「落ち着き」「安心感」となるのですが、悪い意味では「マンネリ」となってしまいます。
その結果、ファッションに無頓着になってしまう人も、確かにいます。

ですが、リクエスト下さった方のように、ファッションに無頓着ではないけれど、誰かに否定されたことが原因で、綺麗になる気力を失くしてしまうこともあります。
人は、否定される経験を多くすると、どんどん気力を失くしていってしまいます。
「ああ・・・私ってダメなんだ」と思うようになってしまいますからね。

でも、人は自分がコンプレックスに感じていないことを、誰かから否定されたとしても、意に介さないというのも事実としてあります。

例えば、テレビに出てくるようなモデルさんの多くは、自分の容姿やファッションに自信を持っています。
そんな人に、「ファッションセンスが無いですよね」「そのお洋服ってババくさいですね」なんて言ったとしても、彼女達は、まったくもって傷つかないのです。
「あらっそう?」「でも私はこれが素晴らしいと思っているのよ」と、自信満々で答えるかもしれません。
これは、綺麗になりたいという気力の問題ではなく、「自信」の問題なんです。

【自分で自分をどれぐらい受け入れられているか】が、ポイントなのです。

リクエスト下さった方のように、パートナーから否定されるという経験をすると、かなり心にダメージを受けます。
なぜなら、自分に一番身近な人ですし、全てを受け入れてもらいたいと思っている人だからです。
そして、身近な存在なだけに、「自分と同じであるに違いない」という思いも出てきてしまいます。

「私が綺麗だと思うものを、綺麗だと思っているに違いない」
「私が素晴らしいと感じるものを、素晴らしいと感じるに違いない」

そんな思いを持っているパートナーに、「君は綺麗じゃない」「君は素晴らしくない」なんて言われてしまうと、「パートナーが綺麗じゃないと言うのだから、私は綺麗じゃないんだ」と、自分で自分を否定するようになってしまうのです。
そして、「綺麗じゃない」と自分のことを思いこむことで、自分自身の扱いが、綺麗じゃないものを扱うようになってしまっている可能性があるのです。

これはあくまでも例え話ですが、台所から出た生ごみを、大切に抱きかかえるように扱う人は、少ないと思います。
綺麗なもの、愛おしいものとして扱っていないからなんですね。
扱いがぞんざいになってしまうのです。

自分のことを、綺麗じゃないと否定してしまったり、自分のことを自分で愛おしいと感じられないでいると、自分を大切なものとして扱えなくなってしまいます。
その結果、自分に手をかけない、ファッションなんてどうでもいい、綺麗になる努力なんてするだけ無駄・・・なんてことになってしまうのです。

いくらパートナーであったとしても、人の好みは様々です。
何を美しいと感じ、何を素晴らしいと思うのかは、人それぞれ違います。
綺麗になる気力を、否定されたことで、なくしてしまったとしても、自分自身を、「綺麗なもの」「愛おしいもの」として、扱ってあげることで、どんどん綺麗になっていくことはできます。

綺麗になる動機を変えていくのです。
「誰かに認められる為」ではなく、「愛おしいもの、愛すべきものだから、より綺麗になる為」「自分自身の為」なのです。
大切に自分自身を扱ってあげるのです。

そして、容姿やファッションに気をつけるだけでなく、「楽しい」「幸せ」と感じる時間を、できるだけたくさん見つけることも綺麗になる近道です。
自分の好きなこと、自分が楽しいと感じることを、趣味としてやってみるのもいいと思います。
もちろん、好きな俳優さんにときめくこともOKです。
気の合うお友達と、楽しい時間を過ごすこともいいですよね。
何でもいいので、自分自身が「楽しい」「幸せ」と感じることが大切です。

自分自身を否定してしまって、良くないと感じている部分を隠すために、努力するよりも、自分を受け入れ、認めて、更に磨きをかけるために努力する方が、気分は楽です。
自信というのは、自分を信じることです。
基準は自分です。決して誰かではないのです。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。