なかよしになる方法

1月の3日から、福岡へ行っていました。
カウンセリングサービスの母体である、神戸メンタルサービスのヒーリングワークへ参加するためだったのですが、福岡滞在中に、何度も感じた「なかよしになる」ということについて、今日は、書いてみようと思います。
福岡には、留学時代の友人がおり、前回会ってから10年ぶりに彼女に会うのも、大きな目的の一つでした。
福岡に降り立った日。友人からメールが来ました。
用事が長引いてしまい、待ち合わせの時間に間に合わないから、バスに乗って来れる?と。
博多ラーメンを食べに連れて行ってもらう約束だったので、現地集合に変更になったわけです。
しかし、土地勘がまるでない上、バスにも慣れていない私。
でも、早く友人に会いたいし、見知らぬ街で、ひとりバスに乗っちゃうのもスリリングでいいかもしれない。ホテルの人に聞くと、そんなに難しくもなさそう。用事があり一緒に行けない夫が、バス停まで送ってくれました。
地図を見ながら、その時2台来たバスのどちらなのか、わからない二人がごちゃごちゃ相談していたところ、バス停にいた女性が、
「どこへ行かれるんですか?」
と声を掛けてくださいました。
行き先を答えると、
「こっちのバスですよ。私も行き先が同じですから、ご一緒に。」
と、嬉しいお誘い!その女性の行き先が同じ方向だったそうで、バスを降りてからも、ご親切に現地まで案内してくださいました。
本当に助かったし、嬉しい出来事でした。
友人を待つ間、いきなり素敵な思い出が出来た、バスの一件を思い出していました。
女性とバスを降りてから、現地に着くまで、なんでもない世間話をしながら歩いていたのですが、とても距離が近い感じがしたのが印象的でした。
でも、迷子の観光客を私が案内してあげる!みたいな気負いがあるわけでもなく、よそよそしいわけでもなく、心地の良い距離でした。
初対面の人と、どうするとこういうふうになるんだろう。
ちょっと考えてみました。
☆女性がいい人だったから。
それは、たしかにそうですよね。間違いありません。
☆私の福岡の印象が、もともとよかったから。
それも、ありますよね。
もともと友人在住の街ですから、好きな人が住む街っていうだけで、いい人たちの住む、いい街ってことになっていました。
☆私が、困っていますからヘルプ~オーラを出していたから。
だいたいバス停で、地図見ながら、大きな声で「どれだろ~??」と大声で話している時点で「誰か教えて~」って言ってるようなものですよね。オーラどころではなかったわけで、わかりやすかったから、近づきやすかったというのはあるかもしれませんね。
☆女性のハートが開いている感じだったから。
ハートが開くって、わかりにくいかもしれませんが、困っている私に関して、垣根がない感じなのです。
「あなたのこと、あまりしらないから、この辺までしか関わりません」ではなく、「あなたが快適な状態になるまで、つきあいますよ」って感じでしょうか。
こうして考えると、私が「教えて~助けて~」と開いた窓に、「はいはーい。何かご用ですか~」とこれまた、窓を開けた女性がタイミングよくやってきたということのようです。
だから、全部スムーズだったのですね。私も嬉しい。きっと彼女も嬉しい。
ということは、初対面の人となかよくなろうと思ったら、ハートの窓を開くことなく、誰かとなかよくなるのは難しくて、「私は、私のことでいっぱいで、余計なことはできません」という状態でいても、「私に気が付いて~」というメッセージや、なかよくなるきっかけを逃してしまいますね。
ハートの窓を開いておくこと。
全開でなくてもいいと思います。
でも、あなたの顔が見えるくらいは、開けておいた時、あなたの顔をみて、あなたの求めているものを提供してくれる人が現れる。そんな流れがあるようです。
福岡で出会った方たちの、窓の開放感。私が開いた窓に、さっと遊びに来てくれるような軽やかさ。「人懐っこい」という言葉では足りない、包容力と温かさをいっぱい感じた数日間でした。
訪ねたくなる窓。そんな窓をイメージしたり、
ハートを開くイメージをするのもいいと思います。
2014年、みなさんの窓にも、
お日さまみたいな出会いがたくさんありますように。
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この記事を書いたカウンセラー

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「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。